2023/01/12 ( 公開日 : 2021/07/08 )

閉所恐怖症でもMRIは受けられる? 知っておきたい最新の脳ドック事情

検査
MRI 脳ドック 閉所恐怖症
この記事は約4分で読めます

緩和措置や、受けやすくする仕組み

現在ではMRI装置の技術開発が進んだことに加えて、クリニックや病院でもストレスを軽減させる施策を積極的に行っています。

知っておきたいポイントはこちら。

・短時間化(10分から15分)
・目隠し、耳栓、呼び出しスイッチ
・オープン型MRI

では、順番に説明いたします。

短時間化(10分から15分)

現在のMRIを使った脳ドックでは、10分から15分程度で撮影を行うことが可能。
音も昔の機器より小音で、ストレスが少ないものになっています。

目隠し、耳栓、呼び出しスイッチ

目隠しや耳栓を使うこともできます。
またどうしても耐えられない方には、呼び出しスイッチを押していただくことで機器をすぐに止めることができます(対応してないクリニックもありますので、事前に問い合わせてみましょう)。

オープン型MRI

旧来からあるMRIは、横になって頭から入っていくドーナツ型でした。しかし現代では「オープン型」と呼ばれるものも登場しました。

こちらはドーナツ型とは違って視界が広く、圧迫感や恐怖感もかなり低減されます。
「どうしても狭い空間に耐えられない」という強い閉所恐怖症をお持ちの方には、朗報となる検査装置です。

ただ従来のMRI装置の方が、強い磁場を発生させて検査をすることができます。やはり細かな部分まで精密に検査したい方には、オープン型よりもドーナツ型の方がおすすめ。

表1 各MRI装置の特徴
タイプ 特徴
ドーナツ型MRI ・多くの病院、クリニックで使用されている
・トンネル状の空間に入っていくため、音がこもりやすい。撮影時にうるさく感じられることがある
・強い閉所恐怖症を持つ方にとっては苦手に感じられることもある
・強い磁場を発生できるため撮影した画像が鮮明
オープン型MRI ・扇形の機械で頭を挟む方式で撮影が行われる。圧迫感が少なく、音もこもらない
・閉所恐怖症の方にとっては受けやすい
・ドーナツ型MRIよりも磁場は弱くなるため、撮影画像も粗くなる

オープン型は、どうしてもドーナツ型に耐えられない方のための代替え手段としての検査法である、ということを知っておきましょう。

まとめ|脳ドックを受ける意義

脳卒中などの脳にまつわる疾患は、年間で100万人以上ともいわれます。
寿命が延びている昨今、脳の疾患は「健康寿命」を考える上で非常に大切なものです。

近年は自分の脳の状態を客観的に知り、健康寿命を延ばそうという意識の方も少しずつ増えてきました。
そんな中、閉所恐怖症の方にも受けてもらいやすいように、技術開発もどんどん進んでいます。

「昔に一度受けてみたけれどダメだった」という方も、現代のMRIならすんなりと撮影ができたというお声も聞きます。ぜひ脳の状態が気になる方は、一度脳ドックを受診されてみてはいかがでしょう。

※メディカルチェックスタジオなど、「スマート脳ドック」を提供している施設では、ドーナツ型MRIで脳ドックを実施しています。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

スマート脳ドック

気になる方は、即日予約・受診可能です。
30分での脳ドック検査「スマート脳ドック」

まずは空き枠を確認してみる
監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

こちらの記事もおすすめ

🚑さまざまな検査の中身を詳しくまとめています🚑

知っておきたい脳ドックの補助金・助成金制度 思っていたよりずっと安く受診できるってほんと?

脳ドック受けてみた! 各種メディアさま スマート脳ドック | 体験レポート

脳梗塞・心筋梗塞リスクがわかる血液検査、LOX-indexとは?

📚 知識を増やすことも未病対策のひとつです 📚

こわい/こわくない頭痛とは? 脳梗塞は頭痛を感じないってほんと? 知っておきたい頭痛の分類

ストレスが原因で脳卒中になる? リスクを増やさないためにできること

30代が健康診断の結果で見過ごしてはいけないことは? メンタル不調にも注意!

🥗 食事・運動・睡眠を整えるための情報が満載🥗

話題のオートミールは健康にいいの? 栄養素や種類についても解説!

内臓脂肪を落とすにはどうする? 超悪玉コレステロールが動脈硬化を起こす仕組みも解説

歳をとっても脳の若さを保つには? スーパーエイジャーから学ぶ習慣

🧑‍⚕️ インタビューなど耳寄りな情報を掲載! 🧑‍⚕️

健康面でのリスク管理はできていますか? 知久先生にインタビュー

社員の体調管理の一環として「スマート脳ドック」を導入! CARTA COMMUNICATIONSさま

30~40歳代でも白質病変が進行中? 若いうちから脳ドックで脳疾患リスクを管理!

記事を探す