2022/08/30 ( 公開日 : 2022/08/30 )

頭のたんこぶって大丈夫?! 頭痛や吐き気を引き起こす頭部外傷とは?

症状
外傷 脳出血
この記事は約4分で読めます

頭部外傷の症状

軽症の場合

頭を強く打ちつけた場合などに、皮下血腫(たんこぶ)ができたことがある方がいるかもしれません。
実は頭皮の表面に近い場所には、非常に多くの血管があるために大きく膨らむことが多いのです。
軽症の場合には、頭痛、ふらつき、吐き気などが生じます。

脳震盪は脳の構造に大きな損傷はないですが、頭痛、めまい、集中力の低下、ふらつき、意識の消失や、怪我前後のことを忘れる(健忘)現象などが起こります。
脳震盪は頭部外傷としては軽症に分類されますが、近年ではくり返して起こすことの危険性が明らかになってきました

脳震盪などの頭部外傷を受けて、数日〜数週間で2回目の頭部外傷を受けると、脳の容積が増大した状態になる(脳腫脹)ことがあり、これをセカンドインパクト症候群とよびます。
死亡率も30〜50%といわれ、非常に危険な症状です。

軽い脳震盪は自分でも脳震盪になっていることに気づけないこともあります。
以下の記事で脳震盪の知識をつけて、もしものときに備えましょう。
コンタクト系のスポーツをしている方や、そのご家族にもぜひ一読していただきたい内容になっています。

スポーツで起きる脳震盪の危険性について セカンドインパクト症候群とは?

スポーツをしていると、体のコンタクトや何かにぶつかることで脳震盪になる方が一定数いますが、その危険性は軽くみられがちです。脳震盪の中でも一瞬でも意識を失うケースは、全体の10%以下といわれています。そのほかの脳震盪は軽いものとして扱われ、周囲も競技者自身も認識しないこともあります。しかし脳震盪は確実に脳にダメージを与えており、時に重大な症状にもつながります。

重症の場合

重症になる場合は、それぞれケースによって症状が異なります。
一時的に意識を消失する衝撃を頭部に受けた際は、数時間〜数日に渡って目を覚まさない場合もあります。
意識が戻ったあとは、脳のどこが損傷を受けているかで異なった障害が現れます。

脳が損傷して出血したり、体液が溜まることで脳が腫れることもあります。
脳は血液や腫れでむくみますが、頭蓋骨は外に広がったりはしませんので、必然的に脳に圧力がかかることになります。
この際には頭痛がよりひどくなったり、思考力が低下したり、意識レベルが低下したり、嘔吐することもあります。
最悪の場合は命を落とすこともあります。

頭部外傷の検査と診断

頭部外傷の診断を行う際には、問診でまずは外傷が発生した状況を詳しく確認します。
また受傷後の症状を経過とともに確認して、身体診察を実施します。

診察の内容をもとにして検査の実施を判断しますが、異常な症状を認める場合には脳内出血、外傷性くも膜下出血、頭蓋骨の骨折、脳挫傷を評価するためにCT検査をおこないます。

症状が重くなく、なおかつ脳内の出血量も多くないと判断される場合には、MRI検査の方がおすすめされることもあります。
しかし基本的には、頭蓋内の異常を疑う症状がない場合には、検査せずに経過観察する場合も多いです。

頭部を強打したら医療機関へ

頭部外傷は明らかに病院に行った方がいいものもありますが、ときには外から見ただけではわからないものもあります。

頭部を強く打ちつけた後で、違和感が何日もつづくような場合には、大事をとって病院を受診することをおすすめいたします。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 鳴海 治 (なるみ・おさむ)
元メディカルチェックスタジオ医師・医学博士

28年間の脳神経外科の手術と救急の経験から、再生しない脳という臓器の特性、知らないうちに進行し突然発症して障害を残す脳卒中疾患の特性に対しては「発症させない」ことが最も有効な対策だと考えています。 なるべく多くの方が健康なうちに脳ドックを受診し、問題解決できる環境を提供してゆきたいと思います。

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