2021/10/05 ( 更新日 : 2021/10/05 )

ストレスが原因で脳卒中になる? リスクを増やさないためにできること

症状
この記事は約6分で読めます
結論からいうと、間接的ではあるもののストレスは脳卒中の一因になります。なぜなら脳卒中の原因として知られる高血圧が、ストレスにより引き起こされているケースがあるからです。この記事では、そもそもストレスとは何かを確認し、ストレスを受けた時の体の反応からストレスと向き合う時のコツまでを紹介していきます。
目次

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そもそもストレスとは

まずストレスとは、広義には「外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のこと」と定義されています。

そして、ストレスにも種類があります。

・環境的要因:天候や騒音など
・身体的要因:病気やケガ、睡眠不足など
・社会的要因:人間関係や仕事など

「ストレスはない方がいい」と思われるかもしれませんが、適度なストレスは私たちの生活に必要なものです。
適度なストレスは日々の頑張る力になり、脳を働かせる良い機会になります。
良くいえば、やりがいにつながることは適度なストレス(刺激)によることが多いでしょう。

注意が必要なのは「過度な」ストレスです。
過度なストレスがかかると頭がパニックになってしまったり、病気になったり、悪い影響が出てしまいます。

ストレスを受けたときに体に起こること

次に、ストレスを受けた時、体にはどんな変化が起こっているのか説明します。

ストレスは交感神経を優位にします。
交感神経・副交感神経として知られる自立神経ですが、交感神経は仕事中など何かの活動をしている時に優位になる神経で、副交感神経は休んでいる時やリラックスしている時に優位になる神経です。

ストレスで交感神経が優位になると様々な反応が体に現れますが、血流に関しては脈が速くなったり、血圧の上昇がみられます。

ストレスが原因で脳卒中になることはある?

適度なストレスは日常生活を送る上で重要ですが、過度なストレスは万病の元になり得ます。
ストレスを過剰に受けると、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれる、別名ストレスホルモンが大量に分泌されます。

コルチゾールは適度であれば生活リズムの調整や代謝促進など体に良い影響があるホルモンですが、うつ病患者ではコルチゾールの値が高く、長期間の分泌は体に良くありません。

コルチゾールにより、心拍数が過剰に増加し血圧が高くなり、脳卒中の発症リスクが高まると考えられます。

ストレスを溜めないコツ

上述の通り、脳卒中の発症リスクを抑えるためには、日頃からストレスのコントロールをした方が良いといえます。
ここからはストレスのコントロールのコツについて、できることを紹介していきます。

ストレスケアの方法は人それぞれ趣向や性格により相性がありますが、この記事では基本的な方法から紹介していきます。
お金や多くの時間を使うものはありませんので、まずは試してみて、相性を確認してみてください。

規則正しい生活リズムを作る

コルチゾールを長時間分泌しないために、毎日の習慣を作り、行き当たりばったりに1日に過ごさないようにすることが重要です。

朝や昼間に脳が興奮することや、ストレスを受けることは活動的な一日を始めるために良いですが、夕方や夜でも同様の刺激を受けることは避け、しっかり休みましょう。

気になることやしたい仕事があっても、早く寝て次の早朝にするというのもひとつの手段です。
ついつい夜遅くまで何かをしてしまう人も、朝起きるのが楽しみになるのではないでしょうか。

また、休日であっても起床時間を「平日の起床時間+2時間」の範囲内にし、生活リズムを崩さないようにしましょう。
体内時計がずれてしまい、体調不良の原因になる可能性があります。

睡眠を十分にとる

成人であれば1日6時間半~7時間半の睡眠が必要ですが、実際には半数近くの人が必要な睡眠時間に達していません。

睡眠不足が続くと、食べ過ぎ、糖尿病、心筋梗塞といった冠動脈疾患など、生活習慣病を引き起こす原因になります。

また、脳の認知機能が落ちて、ちょっとしたことでイライラしやすくなってストレスが溜まりやすくなることも考えられます。

他にも、免疫系に影響が出て感染症にかかりやすくなってしまったり、気分が変わりやすくなって周りに迷惑をかけたりすることも予想されます。

著名な起業家でも睡眠不足が仕事をする上でリスクになるという人も少なくありません。
毎日を健康に、充実した時間にするために睡眠は欠かせないでしょう。

本音で話せる相手を見つける

ストレスケアの方法として、本音で話せる相手に自分の気持ちを打ち明けることもあげられます。
人に話を聞いてもらったところで根本的な解決にならない、と思う人もいるかもしれません。

ですが、普段思っていることを言葉にするだけで状況が整理でき、人から共感されれば安心につながることがあります。
実際に、カウンセリングはメンタルヘルスの治療としても扱われています。
身近な人に本音を打ち明けにくいなら、カウンセラーさんを利用するのも良いでしょう。

自分なりのストレス解消法を見つける

ここまで、多くの人が試しやすい一般的なストレスの対処法を紹介してきました。

他にもストレス解消法はありますが、人それぞれ合うもの、合わないものがあります。

例えば、活動的な人ならどこかに旅行に行くのが良いかもしれませんし、人と話すのが苦手なら家で読書や映画鑑賞をしているほうが良いかもしれません。

自分にとってのストレス解消法は何であるのかを探し、実行して確かめていくことが大事です。

自分なりのストレス解消法を見つけ実行することで、より自分らしい生活を送るきっかけになり、そして何より、健康に生きることができます。

もしかすると、ストレス解消で始めた趣味があなたの人生をより豊かにしてくれることもあるかもしれませんね。

ストレスコントロールが心身の健康につながる

ストレスを解消するために過食になることがあります、その結果体重が増加して体格指数(BMI)が上昇し、肥満による血糖値やコレステロール値が高くなる傾向があります。

ストレスで逆にうつ状態になり食欲がなくなる方もいます。
ストレスを食べ物やお酒で発散しようとする人もいる通り、食とストレスの関係は無視できません。

食べれば消化や血流に直接影響しますので、過食の原因になるストレスをこまめに解消していきましょう。
こまめな行動が脳卒中だけでなく、生活習慣病などの他の病気の発症リスクも下げます。

ストレスは気づかないうちに溜まっていることがあり、当初は体に影響がなくても、蓄積することで突然症状として現れることも十分考えられます。

楽しい時間ややりがいのある仕事を続けるためにも、ストレスを感じたら素直に対処していきましょう。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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