2022/05/17 ( 公開日 : 2022/02/03 )

だるい、眠い、やる気がでない?! 更年期障害の症状や発現因子について解説

症状
障害
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更年期障害の発現因子

更年期障害が発現する因子は、かならずしもホルモンの減少だけが関わっているわけではありません。
性格に由来する心理的な要因や、仕事やプライベート(家庭環境)の社会的な要因も関係しています。

更年期障害は一種のストレス性疾患でもあるため、あまり気にしすぎもよくないという側面もあることは知っておきましょう。

更年期あたりから注意したい病気

高血圧症

更年期の高血圧には、女性ならエストロゲンの減少が、男性ならテストステロンの減少が関係しているといわれます。
また親の介護や、子供との関係でストレスも生まれ、心理的要因もあいまって血圧が不安定になりやすいです。

高血圧になると、動脈に負荷がかかって傷がつき、動脈硬化が促進されます。
そして動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞などの重大疾患につながることもよく知られています。

脂質異常症

女性ホルモンのエストロゲンは、脂質の代謝とも深く関係しています。
閉経の前後でエストロゲンが急減すると、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)は急激に増えていきます。

脂質異常は動脈硬化の危険因子ですが、自覚症状として現れることはほぼないため、人間ドックなどの検診でわかることがほとんど。
脂質異常症も動脈硬化の主要な因子のひとつですので、注意が必要です。

自覚症状がない骨に関する病気(骨粗しょう症)

エストロゲンが減ると、骨代謝のバランスも崩れます。
閉経後には一年ごとに2%前後骨量が減り、10年経つと20%近く減少
骨折のリスクも高まるため、注意が必要となります。

更年期対策としてできること

運動でのケア

ジョギングや軽いエクササイズなどで、体を動かすことで健康にはいい影響があります。
日常的なことでもなるべく体を動かすようにして、意識して代謝を高めることが大切。

食生活でのケア

主食(熱や力になる食品)、副菜(体の調子を整える食品)、主菜(血や肉になる食品)をバランスよく摂取しましょう。
特に女性の場合には、天然の女性ホルモンである、イソフラボンを含む大豆食品を食べると有効です。

男性の場合には、テストステロンを増やすために、良質なタンパク質を摂るといいといわれています。
またアルコールは筋肉にダメージを与えるため、過剰な飲酒は控えましょう。

サプリメントでのケア

大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから腸内細菌によって作られる、大豆イソフラボン代謝物と呼ばれるものがあります。
女性の場合は、これを摂取することによって、ほてりや肩こりなどの更年期障害の症状を緩和することが認められています。

病院・クリニックでのケア

更年期障害には専門の外来があります。
ホルモンバランスのチェックや、症状への対処に対する知識を得ることができますので、一人で悩まずに利用してみてはいかがでしょう。

また、高血圧や脂質異常が気になる方は、人間ドックや脳ドックでしっかりと自分の状況を知っておくことも大切です。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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