2021/04/27 ( 更新日 : 2022/04/25 )

胸部CT検査(肺がん・肺CT)ではなにがわかる? 検査方法、受診費用などについて

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日本人の死因の中でももっとも多いのが「がん」による死です。2019年の統計では、その中でも肺がんがもっとも割合が多いとされています。肺がんは「この症状がかならず出る」というものはなく、無症状のうちに進行している場合があります。この記事では胸部CT(肺がん・肺CT)検査からわかること、また検査をおすすめする人などをご紹介いたします。
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目次

肺CT検査の内容は?

肺CT検査では肺の状態をくわしく見ることができます。
健康診断で多くの方が経験のある胸部X線レントゲン検査は1枚の写真です。
これと比較して肺CT検査は、肺を1〜5ミリ幅で切った数百枚の断面図で確認します。

画像はCT装置からのX線の照射と数値計測によって作成されます。
ちなみにCTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のことです。

◇検査の流れ◇
1.オンライン・電話などで受診予約の申し込み。(申し込み時に事前に問診票を記載することもある。)
2.予約した日時に来院して受付。
3.X線CT装置で行われる画像作成の障害になるものは外す。(検査着に着替えることもあるが、私服で受診できることもある。)
4.当日に検査結果が出る場合には、画像を見ながら医師の診断を受ける。

基本的に検査で撮影・測定したものは、後日レポートとして受け取ることができます。
医師の所見で早急に対処する必要がある問題が見つかった場合は、早期に処置が始まります。

CT検査の方法

寝台のうえに仰向けになって寝ます。
アナウンスに合わせて息を吸い、肺を膨らましている状態で撮影を行います。

造影剤を使ったCT検査

画像での診断をわかりやすくするために、造影剤(静脈注射によって投与されることが多い)が使われることもあります。
臓器や血管に白黒のコントラストができるため、画像を確認する医師の目からは病変がよりみえやすくなります。

肺CT検査でわかる病気・疾患

CT検査では以下の病変をみつけることができます。

  • 肺がん
  • 肺結核
  • 肺気腫
  • 気胸
  • 肺炎
  • アスベスト肺 など

『CT肺・心血管ドック』では、肺の疾患だけではなく、心臓や血管の疾患も検知することができます。
「狭心症」「心筋梗塞」のリスクがないかも合わせてチェックしたい方におすすめです。

気になる方は以下のリンクから、詳細を確認してみてください。

CT肺・心血管ドック

CTスキャンによって胸部の撮影を行い、肺、心臓、血管の状態を詳細に検査できます。

肺CT検査はどんな人が受診すべき?

とくに肺CT検査の受診をおすすめしたいのは、以下のような方です。

◇肺CT検査をおすすめする人のプロフィール◇
・喫煙期間が長い方
・家系に肺がんになった方がいる
・受動喫煙の環境にいる(副流煙はニコチン、タール、一酸化炭素が主流煙よりも多い)

喫煙歴がない方も注意が必要です

肺がんの原因としてはたばこが最初に上がりますが、肺がんには種類があり、喫煙と深い関わりがあるタイプのものもあれば、それほど関係ないがんもあります。
代表例で言うと「肺腺がん」などが挙げられるでしょう。
肺線がんは肺の中の、肺胞と呼ばれる気管支の末端にできるがんです。

このがんは肺の奥深くで進行するため、咳や痰などの自覚できる症状として見えてこず、気づいたときにはかなり進行しているといった類の肺がんです。
がん転移によって、頭の痛み、腰の痛み、背中の痛みなど、予期せぬ場所の痛みの原因となることも。

肺CT検査にかかる費用と時間

肺CT検査は、造影剤を使わない「単純CT検査」と造影剤を使った「造影CT検査」に分けられます。
それぞれの検査の費用と時間は以下のようになります。

表1 肺CT検査の時間と費用
検査名 時間 費用
単純CT検査 5~10分 約12,000~27,000円
造影CT検査 15~30分 約27,000~36,000円

肺CT検査を受ける際の注意点

CT検査が受診できない方

X線を照射して撮影を行うため、妊婦の方や妊娠している可能性がある方は受診することはできません。
また体内に精密機器(心臓のペースメーカーなど)がある場合も、基本的には受診できません。
対象となる方は診療をされる施設にお問い合わせください。

被ばくとの関係

X線を用いるCT検査に抵抗がある方もいるかもしれませんが、CT検査で用いるX線は身体に影響がないレベルとされています。
X線によって健康に悪影響があるのは「年間100mSv以上」の被ばく線量であるのに対し、現代ではほとんどの装置で1回あたりの被ばく線量は「5mSv以下」です。

まとめ|肺がん対策としてのCT検査

このように肺CT検査では、肺に異常があるかを高い精度で調べることができます。
肺がんは症状として自覚できないことも多い危険な病気です。
転移しやすいことでも知られているため、まだがんの初期のステージで見つけることが大切になります。
40代になったら、肺CT検査の受診を数年ごとに行うことをおすすめいたします。

よくある質問

Q 肺CT検査と胸部レントゲンとのちがいは?
A 胸部X線(胸部レントゲン)では、ひとつの方向から放射線を照射して画像を得ます。その結果、臓器・骨・心臓が重なって死角となる部分がありますので、初期の小さな病変が発見できないことがあります。
これに対して肺CT検査では、らせん状に放射線を照射して画像を得るため、肺を数ミリ幅で輪切りにしたような画像を得ることができ、小さな病変を発見できる可能性も高まります。
Q 肺CT検査はどんな人が受けるべき?
A 胸部X線(胸部レントゲン)では、小さながんや淡くしか写らないがんは見つけられないことがあります。特にたばこを長年吸っている方、受動喫煙の環境にいる方などには、数年に一度の肺CT検査をおすすめします。
また近年は非喫煙女性の腺がん(肺の上皮組織から起きる肺がん)も増加していることもわかってきました。50代以上から増え始めますので、定期的な検査で健康上のリスクマネジメントを行うことが重要です。
Q 肺CT検査はいくらかかる?
A 肺CT検査には造影剤を使う場合と使わない場合とがあり、それぞれ費用の相場は以下のようになります。

造影剤なしでの肺CT検査:12,000から27,000円程度
造影剤ありでの肺CT検査:27,000から36,000円程度

造影剤は血管の状態、臓器や病変している部位の血流の状態がより詳しくわかる(画像に白黒のコントラストが強く現れる)ために使用されます。
この記事について

2021/04/27 (更新日:2022/04/25)

胸部CT検査(肺がん・肺CT)ではなにがわかる? 検査方法、受診費用などについて

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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