2022/04/20 ( 公開日 : 2021/06/01 )
天気が悪いと頭痛が起こるのはなぜ? 梅雨の頭痛を和らげる3つの方法
天気の変化で頭痛などが起きるのはなぜ?
気象の変化によって体調が悪くなることを、一般に「気象病」と呼びます。
この気象病が起きるのは、自律神経の失調が関係しています。
自律神経は、呼吸・血液の循環・消化などの、身体を通常状態に保つための機能をしています。たとえば暑いときには汗をかくように促したり、寒いときにはぶるぶる身体を震わせたりしますよね。
このとき働いているのが自律神経です。
この自律神経は、気温や気圧の影響を受けやすく、急激な気圧の変化に過剰に反応します。
こうして、私たちの身体は異変を感じるわけです。
雨が降るとき(低気圧)に起こる頭痛のメカニズム
雨の日に頭痛は起きやすいですが、頭痛の種類によってメカニズムは異なります。
片頭痛の場合
頭のこめかみから額にかけてズキズキと疼くような痛み。
これが片頭痛の特徴です。
片頭痛はまだ未解明な部分も多いですが、一般には血管拡張が原因のひとつであるとわかってきました。低気圧になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になるため、血管は膨張します。
この膨らんだ血管が、神経に作用して痛みが現れるというものです。
緊張性頭痛の場合
緊張性頭痛の原因として有力なのが、体内で生成されるセロトニンの分泌量。
低気圧が来ると、体内でセロトニンの分泌量が不安定になります。
セロトニンは、血液中の血小板から放出されますが、この神経伝達物質には、血管を収縮させる働きがあります。
セロトニンが血管内に大量に出ると脳の血管は縮みますが、反対にセロトニンが出尽くしてしまうと、今度は脳の血管が勢いよく膨張することに。
こうして血管を取り巻いている神経(三叉神経と呼ばれる)が興奮した状態となり、炎症が発生します。
そしてこの炎症が痛みになるのです。
女性はなぜ頭痛になりやすい?
男性と比較して、女性の方が低気圧で体調を崩す印象を持つ方も多いはず。
その印象は統計的にも認められています。
女性は月経などで、男性よりホルモンバランスの変化が多いため、自律神経もたくさん働いています。
そこに急激な気圧の変化が重なることで、従来以上に自律神経の動きが活発になった結果、体調不良が起こりやすくなります。
一般に女性の方が、男性の約4倍も頭痛の症状に悩まされている方が多いことも知っておきたい事実です。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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