2021/06/01 ( 更新日 : 2021/09/09 )

天気が悪いと頭痛が起こるのはなぜ? 梅雨の頭痛を和らげる3つの方法

症状
この記事は約5分で読めます
梅雨の時期や天気が崩れた際に、頭痛がする方が多くいらっしゃいます。 人によっては、天気が崩れる数日前から症状が出る方や、肩こり吐き気を伴う方も。 どうして悪天候になると頭痛が起きやすくなるのでしょうか? この記事では、梅雨時期の悪天候などで頭痛が起きた際の原因や、すぐ実践できる対策をご紹介いたします。
目次

メディカルチェックスタジオ(銀座/新宿/大阪)では
頭痛、動悸・息切れ、睡眠時無呼吸症候群などの専門外来を受け付けています。

外来診察を予約する

天気の変化で頭痛などが起きるのはなぜ?

気象の変化によって体調が悪くなることを、一般に「気象病」と呼びます。
この気象病が起きるのは、自律神経の失調が関係しています。

自律神経は、呼吸・血液の循環・消化などの、身体を通常状態に保つための機能をしています。たとえば暑いときには汗をかくように促したり、寒いときにはぶるぶる身体を震わせたりしますよね。
このとき働いているのが自律神経です。

この自律神経は、気温や気圧の影響を受けやすく、急激な気圧の変化に過剰に反応します。
こうして、私たちの身体は異変を感じるわけです。

雨が降るとき(低気圧)に起こる頭痛のメカニズム

雨の日に頭痛は起きやすいですが、頭痛の種類によってメカニズムは異なります。

片頭痛の場合

頭のこめかみから額にかけてズキズキと疼くような痛み。
これが片頭痛の特徴です。

片頭痛はまだ未解明な部分も多いですが、一般には血管拡張が原因のひとつであるとわかってきました。低気圧になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になるため、血管は膨張します。

この膨らんだ血管が、神経に作用して痛みが現れるというものです。

緊張性頭痛の場合

緊張性頭痛の原因として有力なのが、体内で生成されるセロトニンの分泌量
低気圧が来ると、体内でセロトニンの分泌量が不安定になります。

セロトニンは、血液中の血小板から放出されますが、この神経伝達物質には、血管を収縮させる働きがあります。
セロトニンが血管内に大量に出ると脳の血管は縮みますが、反対にセロトニンが出尽くしてしまうと、今度は脳の血管が勢いよく膨張することに。

こうして血管を取り巻いている神経(三叉神経と呼ばれる)が興奮した状態となり、炎症が発生します。
そしてこの炎症が痛みになるのです。

女性はなぜ頭痛になりやすい?

男性と比較して、女性の方が低気圧で体調を崩す印象を持つ方も多いはず。
その印象は統計的にも認められています。
女性は月経などで、男性よりホルモンバランスの変化が多いため、自律神経もたくさん働いています。

そこに急激な気圧の変化が重なることで、従来以上に自律神経の動きが活発になった結果、体調不良が起こりやすくなります。
一般に女性の方が、男性の約4倍も頭痛の症状に悩まされている方が多いことも知っておきたい事実です。

低気圧時の頭痛を和らげる方法

頭痛のときに有効な方法として、以下の3つは知っておいて損はありません。

  • 頭痛がきそうと思ったら鎮痛剤
  • コーヒーなどでカフェインを摂取
  • 身体を温める、もしくは冷やす

①頭痛がきそうと思ったら鎮痛剤

鎮痛剤は頭痛がきてからでは効果がない場合が多いです。
起床時などに「今日は頭が痛くなりそう」などと感じることも多いと思いますが、現在では天気予報アプリなどでも気圧の変化を教えてくれます。

こうした気圧の情報をチェックして、頭痛薬を飲み続けることのリスクも考慮した上で、頭痛に備えましょう。

②コーヒーなどでカフェインを摂取

カフェインは血管を収縮させる作用があるため、頭痛に対して即効性があります。
コーヒーが苦手な方には、同様にカフェインを含んでいる緑茶や紅茶もおすすめ。
好みや相性などを考えて、上手にカフェインを使いましょう。

③身体を温める、もしくは冷やす

「片頭痛」の場合には冷やした方が良く、「緊張性頭痛」の場合には温める方が良いとされています。
自分の頭痛のタイプが分からないときには、専門家に訊ねてみるのもいいかもしれません。

自分の頭痛に合った対処法を見つけよう

この記事では、対処法などについて言及してきましたが、頭痛の種類や和らげる方法は人それぞれ相性があります。
頭痛薬で一時的に症状をよくすることもできますが、長期的に見ると身体にはよくない場合が多いため、自分に合った方法を探すことが大切。

長年、天気が悪くなるたびに頭痛薬を飲んでいたのでは、身体にもあまりよくありません。
病院の頭痛外来では治療だけではなく、生活習慣も相談できるので、ぜひ一度利用されてみてはいかがでしょう?

メディカルチェックスタジオ(銀座/新宿/大阪)では
頭痛、動悸・息切れ、睡眠時無呼吸症候群などの専門外来を受け付けています。

外来診察を予約する

監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

こちらの記事もおすすめ

40代から発症が増える脳腫瘍、脳の健康診断(脳ドック)を一度は受けておきたい

脳腫瘍は多くが良性のものですが、がんが転移したものや、神経膠腫(グリオーマ)と呼ばれるものは、悪性である確率が高いです。脳にできる腫瘍の分類や、体に出る症状、診断や治療について、この記事では詳しくご説明いたします。

片頭痛とは? 痛み止め(鎮痛剤)と頭痛予防薬の違いについても解説

片頭痛に使う薬には、痛み止めと予防薬があるのはご存知ですか? これらの薬を使用するなら使用するタイミングや理由をしっかりと知っておくことが大切です。片頭痛の基本や発生するトリガーとなる事象についても学びながら、ぜひ片頭痛との上手な付き合い方をする参考にしてみてください。

脳ドックとはなにか? 検査内容、わかる病気や疾患、かかる費用と時間について

脳の病気は、仕事やプライベートに大きな影響を与えます。脳梗塞や脳出血を発症してしまうと、もとの生活には戻れない方も多いです。しかし日本では、まだまだ定期的な脳ドックをしている方が少ないのが現状。脳ドックは未病段階(病気になる前)の状態を把握することができ、早期発見、早期治療のために有用な検査です。この記事では、脳ドックの検査内容や見つかる疾患、受診をおすすめする人についてご紹介いたします。