2023/11/21 ( 公開日 : 2022/03/22 )

胸の詰まり、喉に感じる違和感はどんな病気のリスクがある? 食道がんや狭心症に注意!

生活習慣
がん ストレス 心臓
この記事は約4分で読めます
胸が詰まったように感じる、喉や食道のあたりに違和感を感じるという方には一体どんな病気のリスクがあるのでしょう。ストレスによる症状から食道がんまで、原因はさまざまです。この記事の中では胸のつまりや喉の違和感にはどんなリスクがあるのかを解説いたします。
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目次

胸のつかえ、詰まりが気になるのはどんな人?

胸がつかえる感じや、詰まる感じの違和感を持つ方が増えています。
時間がたてば気にならなくなる方も多いと思いますが、気になる胸のつかえや詰まりは、もしかしたら病気と関係があるかもしれません

特に以下のような感じ方をしている人は、一度病院で診察してもらうことをおすすめいたします。

  • 食後に食べ物が喉のあたりで詰まっていると感じる
  • 周期的に胸が圧迫されるような苦しさ
  • 喉に何かがくっついている感覚
  • 胸の痛み、胸焼け
  • 酸っぱいものが込み上げる
  • 動作時に「圧迫される」「締めつけられる」ような痛み

考えられる病気や原因は?

 

ストレスでの自律神経の乱れ(咽喉頭異常感症)

仕事や、家庭環境の急激な変化などのストレスを受けることで自律神経が乱れると、交感神経の働きが強まります。

アドレナリンが過剰に出ることが原因で喉の筋肉が過剰に収縮してしまい、食道に違和感を感じることになります。
不安や過度な緊張を感じるときにも強く症状がでることが知られています。

心配性、生真面目、がまん強い、責任感が強いなどの性格の方は、かかりやすいといわれていますので、なにごとにも根を詰めすぎないことが大切です。

このような症状がある方は生活の質(QOL)を下げてしまうため、自分だけで考え込まずに、医師から生活上のアドバイスを受けることをおすすめいたします。

逆流性食道炎(ガード:GERD)

逆流性食道炎とは、胃のなかの酸が食道へと逆流することで、胸やけ、呑酸(※酸っぱい液体が喉にのぼってくるような不快な現象のこと)、声枯れ、咳、喉の違和感などを感じたり、悪化すると食道炎になります。

具体的な原因としては、脂っこい食事やタンパク質が多い食事をとりすぎていること、また背中が丸まっていることで腹部を圧迫していることなどが関係しています。

おもな対処としては以下のものがあります。

・胃酸を抑える薬を飲む
・油脂分を含む食事を減らす
・食後すぐに横になるのをやめる
・暴飲暴食をやめる など

食道がん

食道は胃へと食べものを送る器官ですが、食道がんはその内側を覆っている粘膜の表面から発生します。
自覚症状はほとんどないですが、進行すると以下の症状がでます。

・食べ物がつかえる感覚(特に固形物)
・体重減少
・胸痛、背部痛
・声のかすれ など

食道がんはリンパ管に乗って転移するため、早期発見できるかどうかが非常に重要です。
自覚症状がない食道がんを発見するためには、胃内視鏡検査などを受ける必要があります。

狭心症

狭心症は心臓に血液を送っている冠動脈の内腔が狭まることで、血流が妨げられて酸素不足になり、胸の痛みが生じるものです。

狭心症の発作時に交感神経が緊張することにより、喉元のあたりの神経を興奮させてしまうため、放散痛という症状が喉や左肩、脇腹に放散することがあります。

原因としては冠動脈の動脈硬化や、冠動脈が痙攣して収縮することなどが挙げられます。

症状としては、以下のようなものがあります。

・動くと胸部の中央〜左側に圧迫されるような痛み
・階段や坂道をのぼると胸が締めつけられる
・重いものを持ったときに胸が痛い
・放散痛(喉の痛み、肩や脇腹の痛み) など

冠動脈の動脈硬化を知るには、心電図・心臓超音波検査や造影CT検査などが効果的です。

病院に行く目安は?

胸にものが詰まる感じが1週間程度つづく場合、また胸やけや呑酸などで生活の満足度が下がっている場合には、一度病院を受診することをおすすめいたします。

他の症状がいっしょに出るときは特に注意!

胸の詰まりとともに他の症状も出ているときは、早急に病院を受診しましょう。
以下のような症状がいっしょに現れていませんか?

  • 息切れ
  • ふらつき
  • 動悸
  • 胸の痛み
  • 呼吸のしにくさ
  • 飲み込んだときに胸の奥が痛む(うまく飲み込めない)
  • 背中の痛み など
記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

気になる方は、即日予約・受診可能です。
所要時間10分、検査は3分の
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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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