脳卒中で要介護になると時間・費用はどのくらいかかる? 逸失収入にも注意!
脳梗塞やくも膜下出血など、体に障害を残すことが多いとされる脳卒中を発症すると、どのくらいの費用がかかるのかご存知ですか? 脳卒中はがんなどよりも入院日数が増えることが多く、かかる費用も高額になりがちです。この記事の中では実際に介護を体験された方の統計から得られた情報をご紹介いたします。2022/07/15 ( 公開日 : 2021/06/03 )
初めての脳ドックは何歳で受けるべき? 若くても受診すべき人の条件と推奨頻度
脳ドックはどのくらいの頻度で受ければよい?
脳に異常が無い場合は3〜5年おきに1回でOK
20代や30代に多い脳卒中の原因は脳出血です。
脳出血は多くが脳動脈の瘤(こぶ)が破けることで起き、猛烈な頭の痛みになって体を襲います。
脳動脈の瘤は遺伝的な要因でできやすいため、若いうちに一度検査しておくことが大切。
もし若いうちに受けて特に問題が見つからなければ、30代後半になるまでは3~5年に一度程度の受診でもよいでしょう。
30代後半になると、健康診断で引っかかる数値も多くなる方もおられるかもしれません。
2〜3年に一度は、定期的に脳の状態を確認しておくことをおすすめいたします。
しかしながら、若くても1〜2年おきの受診を推奨する方もおられます。
- 過剰な塩分、糖分、動物性脂肪を摂取する習慣がある
- 過度な飲酒、喫煙習慣がある
- 高血圧、高血糖、脂質異常のうち、2つ以上に当てはまる
- 頭部に影響があるスポーツ(ラグビー、サッカー、ボクシング、レスリング、アメリカンフットボール)の選手 など
あまりにも偏った食生活や、喫煙・飲酒・運動不足などがあると、体の血管は若くても不健康な状態になっています。
本来しなやかな動脈が固まることを「動脈硬化」と呼びますが、現代では若い方でも驚くほど動脈硬化が進んでいる方がおられますので、日々の生活を改善するきっかけとしても、脳ドック受診はおすすめです。
50代以上は脳に異常が無い場合2〜3年おきに1回の受診が理想
50代から、脳疾患のリスクは急上昇します。
体の衰えとともに、長年少しずつ体の中に蓄積されていた負債が、脳疾患などの問題となって現れ始めます。
脳や心臓などの重要な臓器は、突然の「くも膜下出血」や、「心筋梗塞」などに襲われるとイメージされる方も多いでしょう。しかし、実際は20年、30年と体に溜まり続けたツケが、全身に影響を及ぼす疾患につながっています。
発症以前にいかに早く検知することが重要となりますので、50代以上の方で異常がない方は2〜3年おきに一度の受診。軽い異常がある方は、1〜2年に1回の脳ドックをおすすめします。
脳ドックで異常が見つかったら1年に1回受診
脳ドックでは多くの方がなんらかの異常を指摘されます。
前述の「白質病変」は加齢とともにいくらかは見つけられるものですので、年齢と照し合わせて、異常なものでなければ経過観察になることが多いです。
「脳動脈瘤」や、「無症候性の脳梗塞(ラクナ梗塞)」、「脳腫瘍」などを発見される方もいます。
これらは見つかったらすぐに外科手術が必要となるわけではありません。
経過観察になる場合も多いです。
もし医師から「経過観察」と言われた場合には、半年後なり一年後なりに再受診をしましょう。病変が進行すると、外科手術が必要になる方もおられます。
自分で「大丈夫だろう」と考えるのは危険です。
医師から詳しく話を聞き、最善の対処をして、身に降りかかる危険を摘み取りましょう。
かかる費用と時間は「脳ドック<脳疾患」

入院時の1日あたりの入院費自己負担額は、1泊平均で23,300円とも言われます。(*1)
もし脳梗塞で入院した場合には、入院費用は平均でも158万程度(*2)。推定の自己負担額は3割としても、47万円程度かかります。そしてさらに介護が必要になった際には、追加で多くの費用がかかることは想像にかたくないでしょう。
出典:
*1 生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」
*2 公益社団法人全日本病院協会「医療費」 重症度別2020年10月-12月
もし脳疾患が起きてしまい、さらに介護が必要な状態になると、時間も費用もどんどん積み重なっていきます。
脳ドックなどを初めとする、予防医療を便利に活用して、日々の生活を見直すことが重要。
予防医療は経済的にも精神的にも豊かな生活を送る上で、ますます今後は重要度を増していきます。

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病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。
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