知っておきたい脳ドックの補助金・助成金制度 思っていたよりずっと安く受診できるってほんと?
2022/04/20 ( 公開日 : 2021/10/22 )
脳卒中の後遺症(失語症・まひ・鬱など)について 寝たきりになるのを避けるためには?
リハビリによって回復が見込める場合も
基本的に脳卒中を発症後には、できるだけ早期にリハビリを行っていきます。
そうすることで機能の回復も早く、予後も良い(後遺症が少ない)ことが分かっているのです。
また、発症後すぐでもある程度歩行ができたり、生活の自立度が高いと、最終的に生活に戻れる人が多いことも分かっています。
後遺症は、損傷や症状の程度にも大きく左右されますが、発症した人の認知機能や年齢、意欲なども強く影響を受けます。
例えば、スポーツを訳も分からずただ行うのと、しっかり理解して意欲的に取り組むのとでは、上達速度が違いますよね。
リハビリでも同様なことが言えて、認知症を持っている人はリハビリへの集中が欠けたり、その日覚えた動き方も次の日には忘れてしまう場合もあります。
まとめると、
・発症後すぐからある程度生活の自立度が高い
・認知機能が保たれている
・年齢が若いなど
上記の要素があれば、回復が見込める場合もあります。
ただ症状の程度などもあるため断定はできず、あくまで「予測」となります。
家族に脳卒中を発症した人がいる場合、状況を把握している担当の医師やリハビリの先生に聞いてみましょう。
脳卒中のダメージを最小限に抑えるには
脳卒中のダメージを最小限に抑えるには、早期発見・早期治療が大切です。
早期発見・早期治療ができた場合は、予後が良く日常生活にすぐに戻れる人も多くいます。
脳卒中の多くは血管狭窄や脳動脈瘤のように持っているだけでは症状の出ない病変が原因となって、ある日突然大きな脳の損傷を引き起こします。
一旦損傷した脳は100%の状態には戻りません。
可能ならば、こういった病変の有無を知っておくことが有用です。
その上で生活習慣(食事、運動、睡眠、禁煙)を整え、動脈硬化につながるような基礎疾患(高血圧、糖尿病、脂質代謝異常など)を適切に管理することが、将来のダメージを最小限に抑えるより確実な方法と考えます。
また不幸にも発症してしまった場合の対応ですが、脳卒中を受け入れている医療機関では「FAST」という言葉を使って脳卒中医療の啓蒙を行っています。
F:Face 顔が歪んでいないか(顔の麻痺)
A:Arm 水平に挙げた両腕を保てるか(上肢の麻痺)
S:Speech うまく話せるか(失語)
T:Time いつから症状があるか(発症から早いほど治療成績が良い傾向)
このような症状が出現すれば、脳卒中を疑って早急な受診をしましょう。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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28年間の脳神経外科の手術と救急の経験から、再生しない脳という臓器の特性、知らないうちに進行し突然発症して障害を残す脳卒中疾患の特性に対しては「発症させない」ことが最も有効な対策だと考えています。 なるべく多くの方が健康なうちに脳ドックを受診し、問題解決できる環境を提供してゆきたいと思います。
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