脂肪肝はどうやって治せばいいの? 血液検査だと発見できない場合もあるってほんと!?
アルコールによる肝機能障害はよく知られていますが、お酒をあまり飲んでいない方でも、脂肪肝になる方が増えています。脂肪肝は自覚症状がほぼないため、健康診断で指摘されても気にしないことが多いです。しかし脂肪肝は放置しておくと脂肪肝炎になってしまい、その後は肝硬変や肝がんになってしまう方もいます。2023/01/23 ( 公開日 : 2022/02/28 )
AST・ALT・γ-GTPなどの数値は大丈夫? 肝機能検査で重要な数値について解説!
肝臓の病気
肝臓には、以下のような病気があります。
病名 | 内容 |
---|---|
肝炎 | 肝臓が炎症を起こして肝細胞が破壊されている状態。肝細胞が破壊と再生をくり返し、次第に硬くなり、機能も低下する。 急性肝炎と、慢性肝炎に分けられる。 |
ウイルス性肝炎 | B型とC型が有名(A・D・E型もある)。 B型肝炎は血液や体液を媒介にして感染したウイルスが原因となる。 C型肝炎は血液を介して感染したウイルスが原因で、5年から10年かけて次の段階に進展することが知られる。 |
脂肪肝 | 肝細胞に中性脂肪が蓄積している状態。 多くの肝障害を引き起こす。日本人の3人に1人が脂肪肝といわれており、脂質異常、動脈硬化、糖尿病の主要な原因になりうる。 |
NAFLD(ナッフルド) | 非アルコール性脂肪性肝疾患。アルコールやウイルスが原因ではない、脂肪肝のこと。 肥満、糖尿病など、生活習慣病が原因で増加している。 |
NASH(ナッシュ) | 上記のNAFLDでは、肝細胞に脂肪が沈着しただけの単純性脂肪肝(NAFL:ナッフル)と、脂肪肝から炎症や線維化を伴っている、肝硬変や肝がんになるリスクのある非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)に分けられる。 NAFLDの患者の20%程度は、NASHであると推定されている。 |
肝硬変 | 過度な飲酒や過食などで肝細胞が破壊と再生をくり返し、肝臓の表面にかさぶたのような物質ができる。これを「線維化」と呼ぶが、これが肝臓全体に及ぶと肝硬変になる。 肝臓としての機能は低下し、肝不全や肝がんにも進行することがある。 |
上記の表に記載した肝臓の病気は一例です。
お酒を飲まない方でも、NAFLD・NASHの方は増えていることが明らかになっていますので、血液検査で異常があった場合には注意が必要となります。
FIB-4 Index について
最近では血液検査項目を組み合わせて、肝疾患(肝臓の線維化)がどの程度進行しているかを調べることができる「FIB-4 index」という計算式があります。
数値が高い場合には特殊な腹部超音波検査にて評価をおすすめします。
こちらのサイトで計算できますので、ぜひ役立ててみてください。
異常値がある場合は医師に相談しましょう
肝機能に異常値の項目があった場合は、消化器内科などで肝臓の専門医に相談しましょう。
肝機能の低下が認められる場合、医師の指導のもと
- アルコールの摂取量を控えて休肝日を作る
- 適度な運動
- バランスのいい食事を心がける
- 体重を減少させる
などの生活習慣を改める療法を実践して、肝臓の病気の発症予防を行うことが大切です。
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