2022/12/09 ( 公開日 : 2022/06/08 )

脂肪肝はどうやって治せばいいの? 血液検査だと発見できない場合もあるってほんと!?

検査
予防 検診 消化器
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アルコールによる肝機能障害はよく知られていますが、お酒をあまり飲んでいない方でも、脂肪肝になる方が増えています。脂肪肝は自覚症状がほぼないため、健康診断で指摘されても気にしないことが多いです。しかし脂肪肝は放置しておくと脂肪肝炎になってしまい、その後は肝硬変や肝がんになってしまう方もいます。
目次

脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまった状態のことです。肝臓の細胞のうち、約3割以上に脂肪がたまると脂肪肝と診断されます。
脂肪肝が存在する方は脂質異常症やメタボリックシンドロームを合併する頻度が高くなります。

脂質異常症やメタボリックシンドロームを放置していると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などにつながる危険性も増えます。

脂肪肝の原因

脂肪肝と聞くと、一般に過剰な飲酒が原因であると想像する方も多いのではないでしょうか? 最近の傾向としてはアルコールの過剰摂取以外にも過食や運動不足による脂肪肝が増えています。

食事で摂取した脂質や糖質は小腸で吸収されて、肝臓に運ばれて中性脂肪がつくられます。
この中性脂肪は有酸素運動などで消費されますが、過食などで1日に必要な量以上のエネルギーがたまり続けると、使いきれずに内臓脂肪や皮下脂肪として保存されます。
肝臓に余った脂肪がたまりすぎると脂肪肝になってしまいます。

脂肪肝の症状

脂肪肝にはほとんど自覚症状はありません。
ただし脂肪肝が進行して脂肪肝炎や肝硬変になると、肝機能障害による全身倦怠感や腹部膨満感などの症状が出ることがあります。

脂肪肝の種類

脂肪肝は飲酒によって引き起こされたもの(アルコール性脂肪肝:AFL)と、そうではないもの(非アルコール性脂肪肝:NAFL)に大きく分けることができます。

アルコール性脂肪肝

お酒の飲み過ぎによって、肝臓に中性脂肪が溜まった状態です。
アルコールが原因で肝臓に炎症が起こった状態は、アルコール性脂肪性肝炎といい、肝硬変の前段階になります。

非アルコール性脂肪肝

お酒をあまり飲まない人でもみられる脂肪肝です。肥満、糖尿病、脂質異常症などでインスリンが低下、肝臓に脂肪がたまった状態です。
進行した場合には非アルコール性脂肪肝炎(NASH)になり、のちに肝硬変や肝がんにつながります。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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