2022/05/30 ( 更新日 : 2022/05/30 )
親が要介護になった場合の備えはしてる? 30代・40代の方に聞きました!(アンケート)

調査概要:「親の健康」に関する調査
【調査期間】2022年4月22日(金)~2022年4月23日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,007人
【年代内訳】30代490人、40代517人
【男女比】男性5:女性5(男性499人、女性508人)
【調査対象】要介護者認定を受けていない60歳以上の親を持つ男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
親が要介護になったときのことは考えてる?
はじめに、もしご両親が要介護者となった場合、その後をどう考えているかうかがいました。
「親が要介護者となった場合のことについて考えていますか?」
と質問したところ、『考えていて、家族や親・兄弟などと具体的な話し合いをしている(8.3%)』『考えているが、まだ具体的な話し合いはしていない(44.3%)』『考えていない(47.4%)』という結果になりました。〈図 1-1〉
ご両親が要介護者となった場合のことを具体的に話し合っている方は1割程度。
また半数近くの方が、「考えていない」という実態が浮き彫りとなりました。〈図 1-1・1-2〉
〈図 1-1・1-2〉

ではもしご両親が要介護者となった場合、介護費用についてはどのように考えているのでしょうか。
「親が要介護者となった場合、介護費用はどのようにして工面する予定ですか?」
と質問したところ『まだ決めていない・わからない(59.0%)』が最多。
以降『親の預貯金などで工面する予定(27.7%)』『自分たち家族が工面する予定(10.6%)』と続きました。
〈図 1-2〉
費用についてもまだ決めていない方や、わからない方が圧倒的に多いようです。
一方で介護費用について具体的に考えている方の多くは、親の預貯金などで工面する予定であるとわかりました。
親が要介護になった場合の対策は?
具体的な回答としては、以下のようなものがありました。
・早めに介護施設を見つける。自身が施設職員なので、出来れば施設で見てもらいたい。リハビリをしながら安心や安全を確保した生活をしてもらいたい
(30代/女性/茨城県)
・生命保険やかかりつけ医、持病の把握、自身の介護の資格活用
(30代/女性/福岡県)
・自分の稼ぎや資産運用して資金を準備している
(30代/男性/東京都)
・早めの情報収集。制度について理解しておく
(40代/男性/鹿児島県)
・今の状況を把握して家族で話し合う
(40代/女性/北海道)
・近所づきあいをしておく。担当の地域包括センターを調べておく
(40代/女性/愛知県)
万が一の時に備えて、今のうちから情報収集や介護費用の準備をしている方が多いことがわかりました。
またご両親の持病、かかりつけ医を把握している方もいるようです。
親の検診については、6割が把握していない
要介護者となるリスクを低減するためには病気の予防はもちろんですが、もし病気になったとしても早期発見・早期治療につなげることが大切。
そのためには、健診・検診による検査が重要な役割を担います。
では、ご両親が現在受診している健診・検診について、どれくらい把握しているのでしょうか。
「親がどのような健診・検診を受診しているか把握していますか?」
と質問したところ『すべて把握している(6.9%)』『ある程度は把握している(34.4%)』『あまり把握していない(29.0%)』『まったく把握していない(29.7%)』という結果になりました。
ご両親が受診している健診・検診を把握している方は4割ほど。「まったく把握していない」という方が約3割にのぼりました。
では、把握している健診・検診は、具体的にどのような検査なのでしょうか。
「親が受診している健診・検診で把握しているものを教えてください(複数回答可)」
と質問したところ、『一般健診(付加健診を含む)(52.6%)』が最多。
以降『健診・検診は受診していない(32.5%)』『がん検診(胃がん、乳がん、子宮頸がんなど)(22.2%)』と続きました。〈図 2-1〉
職場や自治体などが提供する一般健診を受診しているご両親が多い一方、「健診・検診は受診していない」という方も3割を超えることがわかりました。
〈図 2-1・2-2〉

ご両親は年間で何回ほど健診・検診を受診していると考えているのでしょうか。
前の質問で『健診・検診は受診していない』以外を選択した方に
「親は年に何回くらい健診・検診を受診していると思いますか?」
と質問したところ『1年に1回以上(85.0%)』『2年に1回(10.7%)』『3年に1回(2.8%)』という結果になりました。〈図 2-2〉
少なくとも年に1回はご両親が健診・検診を受診していると思っている方が圧倒的に多いことがわかりました。
親は健康にいくら使っている?
ではご両親はご自身の健康のために、年間いくらの費用をかけていると思っている方が多いのでしょうか。
〈図 3〉

「親は健康のために年間どれくらいの費用をかけていると思いますか?」
と質問したところ『5,000円未満(22.8%)』が最多となり、以降『5,000円以上10,000円未満(18.7%)』『50,000円以上(14.3%)』と続きました。〈図3〉
約4割の方がご両親が健康のためにかけている費用は、年間10,000円未満であると思っている方が多くみられました。
また50,000円以上かけていると思っている方も比較的多いことがわかります。
健康のために親にして欲しいこと
ご両親には、いつまでも健康でいてほしいという想いは多くの方に共通しているでしょう。では健康を考えるうえで、どのようなことに取り組んでほしいと思っているのでしょうか。
〈図 4〉

「親の健康を考えるうえで取り組んでほしいことを教えてください(複数回答可)」
と質問したところ、『適度な運動をする(44.5%)』が最多。
以降『規則正しい生活を送る(42.0%)』『趣味を持つ(楽しむ)(37.9%)』と続きました。〈図 4〉
健康的な生活習慣はもちろん、趣味を楽しむことや健診の頻度を高めること。
さらには健診でカバーできない検査ができる、人間ドック・脳ドックなども定期的に受診してほしい、と考えている方が多いことがわかりました。
親の健康のために何かできてる?
では、ご両親の健康のために、ご自身はどのようなサポートをしているのでしょうか。
〈図 5〉

「親が要介護者とならないよう、健康のためにご自身はどのような行動をしていますか?(複数回答可)」
と質問したところ『何もしていない(58.7%)』が最多となり、以降『健診・検診の受診サポート(19.4%)』『食生活のサポート(14.5%)』と続きました。〈図 5〉
6割近くの方が、ご両親の健康のために何もできていない実態が浮き彫りとなりました。
一方で食生活や運動など、日常生活において病気の予防につながるサポートや、万が一病気になった際に早期発見・早期治療につながる健診・検診など、できる限りのサポートを行っている方もいることがわかりました。
親の健康のためにしてることがある人は、実際何をしてる?
・公園で一緒にウォーキング
(30代/女性/神奈川県)

・高血圧なので、食事の味付けで減塩を意識している。肉、魚、野菜をバランス良く食べさせている
(30代/女性/福岡県)

・よく会話するようにしており、一緒に外出などしてエンタメを楽しんでおります
(30代/男性/東京都)

・一緒にご飯を食べ、朝なら1日何をするか話したり、夜は、どうだったか話したり、次の日の予定なども話すようにしています
(40代/男性/新潟県)

・自分の健康保険での検診受診のサポート
(40代/男性/京都府)
・検診受診の大切さを教えて、受診したかの確認を行っている
(40代/女性/兵庫県)

ご両親にできる限りのサポートをして、いつまでも健康で長生きしてもらいたい、というお子さんの想いが伝わってきます。
まとめ
- 60歳以上のご両親について、要介護となった場合のことを考えてない方が半数
- 健診・検診の受診状況を把握してる方も4割程度
- 両親が健康にかけている費用は一万円程度と思っている方が4割
- 両親の健康のためのサポートをしてない方が6割
60代になると、脳血管疾患や認知症などで要介護になる方も次第に増えてきます。
介護はその病気を発症した方だけではなく、周囲の方にも大きな影響を与え、時間と費用の負担が大きくのしかかります。
こうした疾患のリスクを遠ざけるには、生活習慣を整えることが必要です。
またもし疾患の芽があるとしても、早期発見・早期治療を行うことで、介護が必要となる状況を避けることができます。
発症したときにはすでに病気はずいぶん進行している場合が多いですから、まだ何も起きていない状態でこそ、病気予防のためのアクションが必要です。
ご自身の健康の意識を高めるのと同様に、ご家族の方にも情報共有などをしてみるといいのではないでしょうか。
気になる方は、即日予約・受診可能です。
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