2023/11/14 ( 公開日 : 2022/10/11 )

ヒートショックによる死亡者数は年間どのくらい? 対策についても紹介

生活習慣
予防 血圧
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不慮の溺死は交通事故よりも多い

高齢者の家および居住施設の浴槽における死亡者数は、令和元年の調べでは1年に4,900人(*1)以上もいるといわれています。
その数は1年の交通事故の死者数、3,215件(*2)よりも多い数値です。

高齢化社会となり、さらにこうしたケースでの死亡者数が増えることが懸念されています。
浴槽での事故は特に空気が冷え込んでくる11月から増え始め、1月にピークを迎えます。


▼ 家および居住施設の浴槽における死亡者数(令和元年)のグラフ

参考

*1) 厚生労働省 「人口動態調査」(令和元年)
*2) 内閣府 道路交通事故の動向

ヒートショック危険度はどのくらい?

以下の項目にどのくらい当てはまりますか?
当てはまる数が多ければ多いほど、ヒートショックの危険性は高まります。

① 肥満、糖尿病、高血圧を指摘されたことがある
② 65歳以上である
③ 浴室に暖房設備がない
④ 脱衣所に暖房設備がない
⑤ 熱いお風呂に入るのが好き、お湯張りの温度設定を高くしている
⑥ かけ湯や、シャワーで手足を温める行為をしない
⑦ 飲酒後や、食後すぐにお風呂に入る習慣がある
⑧ 入浴前後で水分をあまりとらない
⑨ 入浴時間が長い

※補足

①〜②:動脈硬化が進んでいる可能性がある
③〜⑥:血圧の急上昇、急降下が起きやすい
⑦:食事20分後は消化に血流を使うため食後低血糖になりやすい
⑧〜⑨:発汗により血液が濃くなっている

ヒートショック対策としてできること

ヒートショックへの対策としては、以下のことに留意しましょう。

  • 脱衣所などは暖房器具を使って暖かく保つ
  • 入浴の前にはかならず水を飲む
  • 入浴前のアルコール、食後すぐの入浴は控える
  • お風呂の温度はぬるめにする。長湯はやめる(10分程度を推奨)
  • 浴槽から急に立ち上がらない

お風呂に入るのは毎日の習慣ですので、一度知識を身につけて習慣を変化させれば、ヒートショックのリスクを低くすることができるでしょう。

もしご家族やご親戚のかたで知らない方がいたら、ぜひヒートショック対策について情報を共有してみてはいかがでしょうか?
日頃の生活習慣の見直しが、予期せぬ事故を防ぐことにつながります

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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