2023/01/12 ( 公開日 : 2023/01/12 )

病気予防をするために押さえておくべきこと(編集後記)

編集部コラム
予防
この記事は約4分で読めます
こんにちは。健康コラム中のひとです。わたしは医療系ベンチャーに勤めているので、やはり普通のひとよりも健康に気をつけています。今回はそんなわたしが考える、病気予防にとって大切なことを書きたいと思います。編集後記的な、ただの読みものとして受け取っていただけると幸いです。
目次

生活習慣改善、できないのはなぜ?

「人間は歩く生態系」という表現がありますが、その呼び方の通り人間はいつも分子レベルでオーバーホールしています。古い細胞が落ちていき、からだの内側から新しい細胞が生まれてきます。

爪で皮膚をひっかくと垢が取れると思いますが、これはわたしたちの古い細胞らしいです。

人間はいつも生態系のように循環しています。
水は雨として地表に降り、川から海に流れて、海から水蒸気になって循環しているように、私たちも水を飲んで、それを体内に行き渡らせ、その後で排泄物を出します。

なぜこんなたとえを出しているかというと、生活というのは基本的にこの循環でできているからです。
わたしたちが口から入れるもの、もしそれがタバコやアルコールなどの刺激物なら、それは歩く生態系であるひとには大きな影響を与えそうですよね。

多くの病気について調べ、お医者さんとお話をしていると、健康状態を改善しようと思うと決まって生活習慣改善にたどり着きます。

しかし生活習慣改善というのは、どのような障害によってそのサイクルが進むのが妨げられるのでしょうか。

10年間ずっと痩せられないのはなぜ?

わたしの知り合いに、10年間ずっとぽっちゃりしていて、痩せようとはしているけれどうまくそれが達成できないひとがいます。このひとを見ていると、結局のところ好きな食事をすることでストレスを解消していて、精神的なバランスを取るためでもあるのだな、と思います。

つまり柔和な顔の医師から「食事を豆腐、サラダ、キムチ、納豆など(やたら具体的)にしてくださいね」といわれたとしても、彼にとってのストレスの解消という側面はすっぽりと無視されてしまうわけですね。

こうしてそのひとは結局、精神的なストレスを取り去るために過剰に甘いスナックを食べ、すぐに気持ち良くなれるお酒を飲み、一食で1500kcalを超えるカツカレー大盛りを平らげることは止められないのです。

生活習慣は、それだけを部分的に切り取っても変化させることはできません。
ではその状態からでもいい状態、つまりは歩く生態系として循環がうまくいっている状態にするには、どのような最初のステップが必要になるのでしょうか。

言葉が世界から対象を切り出す

言葉というものは、世界から対象を切り取るもの、といわれています。たとえばタンブラーが置かれている机があったとして(今わたしの視界に広がっている景色ですが)、タンブラーにもし名前がないときには、「机の上にある、そのあれ。円筒形で水分を入れておける金属で加工されたそれ、取ってくれない?」みたいなことしかいえないわけです。

何がいいたいかというと、ものに対して「タンブラー」という名前が与えられた瞬間に、世界から対象は切り離されるということです。

お医者さんもやっていることは同じです。こんな症状が出ているから、これにはこんな名前をつけよう、これは脳梗塞、これは脳出血、みたいな感じです。彼らは病態を歩く生態系から切り取って、それに名前をつけて、その事象について長年学んできている存在である、ということができるわけです。

話が脱線しました。

「自分」というものは、ひとそれぞれ異なります。今これを読んでいる方も、そのひとそれぞれの依存があります。それは学歴のひともいれば、ルックスのひともいれば、食事のひともいます。

生活習慣では食事、睡眠、運動と大きく分けることができますが、その依存しているものがどこに属しているかを自分の中からしっかりと言語で切り出すことができれば、何に対して集中して対処すればいいかわかるはずです。

先ほどタンブラーの話をしましたが、タンブラーに名前を与えないと他人にも自分にも何に対処するかを伝えられないでしょう。つまり生活習慣改善には、自分が依存しているものをしっかりと言語化することが必要となるわけです。

あなたが主張する、「好き」の正体は?

わたしたちは自分が依存しているものを、なかなか自分で認めることができません。
わたしたちは大抵、自分が依存しているものを「好き」といっているからです。

もしあなたが友人と食事をしているときに、好きなことについてご機嫌に話していたら「でもそれって依存だよね。私そういうひときらい」といわれたとしましょう。
わたしたちはそのようなことは全然聞きたくはないですよね。(たとえ大学時代からの友人だったとしても!)

なぜならば、依存をしないと現実を直視しないといけなくなるからです。
現実を直視することができないので、そこには依存するものが必要となります。これはわたしたちみんなに共通していえることです。

ただ生活習慣をすこしでもよくしようと思うなら、自分が何に依存しているのか言葉で切り出すことがスタートになります。
もしかしたら今この話を聞いていて、あなたの頭に浮かんでいるそれが、あなたの依存しているものかもしれませんね。

ぜひ自分が依存しているものを頭の片隅に置いて、毎週すこしずつでも生活を変化させてみてはいかがでしょうか。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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