くも膜下出血に初期症状はある? 突然始まった頭痛には要注意!
くも膜下出血は、脳出血のひとつです。 発症すると死亡する確率が高いのが特徴の病気で、その確率は約50%にも及びます。 回復したときでも後遺症が残る場合が多く、再出血が起こるとさらなる生命の危機に晒されます。 この記事では、くも膜下出血を避けるための予防策や、よくみられる前触れ症状についてご紹介いたします。2022/12/07 ( 公開日 : 2021/05/19 )
こわい/こわくない頭痛とは? 脳梗塞は頭痛を感じないってほんと? 知っておきたい頭痛の分類
こわい頭痛? こわくない頭痛?
頭痛には2種類あります。
それがこわい頭痛と、こわくない頭痛です。
こわくない頭痛は、一般的に慢性頭痛と呼ばれるものです。
気圧によって頭が痛かったり、ストレスや肩こりで頭が痛かったり。
こうしたものが「こわくない頭痛」に分類されます。
こわくない頭痛は原因こそ明確ではないですが、緊急に対応が必要なものではありません。
こわい頭痛は体で起こっている異常が痛みとなって頭に現れているものです。
くも膜下出血などは、こわい頭痛を起こす要因として最もよく知られています。
こうした頭痛については、体の異常が生死にも関与しますので、すぐに対応する必要があります。
こわくない頭痛の種類(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)
こわくない頭痛には大きく3種類あります。
片頭痛
症状:
こめかみから目にかけて痛む。片側のみに発生(両側に広がることもある)。
原因:
脳の血管が急激に拡張して起こる。血管が三叉神経を刺激している。
対処:
①暗くて静かな場所で横になる
②冷やす、押さえる
③内服治療
緊張型頭痛
症状:
ハチマキで後頭部を締めつけているような痛み。後頭部から首筋が重たく、苦しい(片頭痛ほど日常に影響しない)。
原因:
ストレス、疲労で筋肉が緊張。筋肉に老廃物が溜まって起こる。
対処:
①温める、こりをほぐす(マッサージ、蒸しタオル、半身浴)
②気分転換をする
群発頭痛
症状:
片目の奥が抉られるように痛む。片目のまわりにひどい痛みが走る。1~2ヶ月、ほぼ毎日起きる。
原因:
メカニズムはまだ解明されていない。
対処:
①スマトリプタンを皮下注射。(鎮痛剤などは効果がない)
②高濃度酸素の吸入
こわい頭痛の種類(くも膜下出血・脳腫瘍・急性硬膜下血腫)
こわい頭痛の特徴として、いままで感じたことのない痛みや、次第に痛みが強くなっていくものがあります。
具体的にこわい頭痛の原因としては、以下の症状はよく知られています。
くも膜下出血
症状:
経験したことがないほどの頭痛。
吐き気。意識を失うこともある。
激しい頭痛は必ずしもあるわけではないため注意が必要。
原因:
脳動脈瘤の破裂が原因となることが多い。
通常は専門病院で、厳重な降圧(血圧を下げる)管理のもと、カテーテルによるコイル治療や開頭によるクリッピング術が施されます。
脳腫瘍(のうしゅよう)
症状:
数週間、数ヶ月にわたってひどくなる頭痛。
手足のしびれや、目の見えにくさなど、体の別部分に異常が出ることも。
原因:
脳に腫瘍ができることで、腫瘍が発生した場所や周囲がダメージを受ける。
できる場所によって影響はさまざまなものが発生。
脳腫瘍には原発性(脳の中で発生するもの)と、他の部位でできたがんが転移してできる転移性のものがあります。
朝に頭痛で目覚めるときなどは、大事をとって病院を受診することをおすすめします。
脳腫瘍に初期症状はあるの? 頭痛、嘔吐、意識障害などには注意が必要です!
脳腫瘍は多くが良性のものですが、がんが転移したものや、神経膠腫(グリオーマ)と呼ばれるものは、悪性である確率が高いです。脳にできる腫瘍の分類や、体に出る症状、診断や治療について、この記事では詳しくご説明いたします。急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)
症状:
頭部を打撲した後で、数週間・数ヶ月たってひどくなる頭痛。
吐き気などを伴う場合も多い。
原因:
頭蓋骨の内側で脳を覆っている硬膜と脳の隙間に血が溜まって血腫ができる。
頭部を打撲したときには、その後問題なくても脳のCT検査を行う方が好ましいとされています。
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