疲れやすい状態が続くときは要注意!隠れた病気と検査・治療のポイント

2026/04/20
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「最近、疲れやすいけど原因がわからない」「急に疲れやすくなったけど病気か心配」。 働き盛りの世代の方には、このように感じている方も多いのではないでしょうか。疲れやすさの原因には、生活習慣の乱れやストレス、病気が関連しているかもしれません。 本記事は、疲れやすさの原因や、改善方法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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目次

疲れやすい状態が続くときは要注意!隠れた病気と検査・治療のポイント

「最近、疲れやすいけど原因がわからない」「急に疲れやすくなったけど病気か心配」。

働き盛りの世代の方には、このように感じている方も多いのではないでしょうか。疲れやすさの原因には、生活習慣の乱れやストレス、病気が関連しているかもしれません。

本記事は、疲れやすさの原因や、改善方法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

疲れやすさの原因は? まずは3つの視点からチェック

 

疲れやすさの原因は、以下の3つが考えられます。

  • 日常生活の乱れ(栄養、睡眠、運動の偏り)
  • ストレスやメンタルの不調(HSPや軽度のうつ状態なども含む)
  • 隠れた病気(内科的疾患やホルモン異常)

それぞれ、見ていきましょう。

日常生活の乱れ(栄養、睡眠、運動の偏り)

疲れやすさを感じるきっかけとして、栄養不足、睡眠不足、運動不足などの日常生活の乱れが挙げられます。

エネルギー源として重要なのがビタミンとミネラルです。これらの不足は身体の機能低下を招き、疲れを感じさせる要因となるのです。また、鉄分が不足している方は、貧血症状として疲れやすさとともに、立ちくらみや動悸があらわれるケースもあります。

運動不足は筋力の低下を招き、全身の血流が滞るため疲れを感じやすくなると言われています。血流の停滞は肩こりや冷え、集中力の低下などの不調につながることもあるため注意が必要です。

また、深い睡眠がとれないと十分に休めず、日中の活動に支障をきたすことがあります。それぞれの対策については記事の後半で詳しく解説します。

なお、睡眠不足による影響については、以下の記事をご覧ください。

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ストレスやメンタルの不調(HSPや軽度うつなども含む)

過度なストレスは自律神経を刺激するため、動悸やだるさなどにつながる可能性があります。

また、生まれつき神経が過敏で、音、光、においなどの外部からの刺激に敏感で疲れやすい気質を持つ方や、軽度のうつ状態の方も疲れやすいので注意が必要です。

ストレスが原因で疲れやすさを感じている場合、リラクゼーション方法を用いたり、趣味に没頭したりすることで改善するケースがあります。

なお、ストレスによる身体の不調については、以下の記事をご覧ください。

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隠れた病気(内科的疾患やホルモン異常)

疲れやすさの原因の1つとして考えられるのが、内分泌疾患やホルモン異常です。

甲状腺機能低下症や糖尿病などの内科的疾患は、エネルギーの生成や代謝に影響を与え、慢性的な疲れを引き起こすと言われています。

また、更年期障害や月経周期の乱れなどのホルモン異常も、疲労感を増す要因となります。

病気がきっかけとなっている疲れやすさを改善するためには、医師の判断のもとで適切な治療を行い、疲労の原因に対して対処していくことが重要とされています。異常を感じたら早期に専門の医療機関を受診しましょう。

更年期障害については、以下の記事で詳しく解説しています。詳細が気になる方はそちらもご覧ください。

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年代や性別で異なる疲れの特徴

 

疲れの感じ方やその原因は、年代や性別によって異なります。ここからは、年代別、性別ごとに疲れの特徴を解説します。

若い世代に多い生活リズムの乱れ

若い世代の疲れやすさの要因となりやすいのが「生活リズムの乱れ」です。

近年は、スマートフォンやパソコンの普及により、夜遅くまで画面を見続けることが多くなっています。その結果、睡眠不足になり、日中のパフォーマンス低下や慢性的な疲労感につながります。

また、多忙なスケジュールやアルバイト、学業との両立なども生活リズムを乱す原因となるため要注意です。食事についても「時間が不規則な食事」「インスタント食品やファストフードに頼る」ことで、栄養が偏ることがあります。

40代女性はホルモンバランスに注意

40代女性の疲れやすさの原因となるのが「ホルモンバランスの乱れ」です。

更年期に近づくことで、女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れやすくなります。このため、疲労感や倦怠感があらわれやすくなるのです。

また、更年期によるほてりや発汗、イライラ感などにより疲れやすさが増すこともあります。

睡眠の質が低下することもあり、夜中に何度も目が覚めることで十分な休息が取れないケースもあります。

こうした症状を改善するためには、健康的な生活習慣や適度な運動、栄養バランスの取れた食事などが大切です。

セルフケアによる改善が難しい場合は、専門の医療機関を受診することも検討しましょう。

疲れにくい身体をつくる生活改善

 

疲れにくい身体をつくるには、日常生活の見直しや、メンタルケアが大切です。詳しく解説します。

栄養、睡眠、運動の見直しポイント

疲れにくい身体をつくるためには、栄養、睡眠、運動の見直しを行いましょう。

栄養の見直し

食事については、ビタミンB群、鉄分、タンパク質の積極的な摂取が重要です。

ビタミンB群はエネルギーの利用を助け、鉄分は酸素を運ぶ役割を担っています。

タンパク質は筋肉や身体をつくる材料であり、これらが不足すると、疲れやすさにつながる恐れがあります。

以下は、それぞれの栄養素が多く含まれている食材です。

  役割 食材
ビタミンB群 糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるのを助ける 豚肉、レバー、かつお、いわし、うなぎ、あさり、卵
鉄分 血液中のヘモグロビンをつくり、酸素を全身に運ぶ レバー、赤身肉、牡蠣、あさり、いわし、ほうれん草、小松菜、大豆製品
タンパク質 筋肉や臓器、ホルモンの材料になる ささみ、豚もも、まぐろ、卵、豆腐、納豆、牛乳

ビタミンB群の働きについては、以下の記事をご覧ください。

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睡眠の見直し

睡眠は、質(休養感)と量(時間)を確保することが重要です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると成人の適正な睡眠時間は、およそ6〜8時間であり、最低でも6時間以上の確保を推奨しています。

質の高い睡眠を確保するためのポイントは以下の通りです。

  • エアコンで室温を調整する
  • 就寝の1〜2時間前に入浴する
  • リラックスできる寝衣、寝具を利用する
  • 就寝前からスマートフォンの使用は控える
  • 起床後は朝日を浴びて体内時計をリセットする

なお、睡眠のポイントについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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運動の見直し

定期的な運動は筋力低下を防ぎ、血流を改善するためにも重要です。結果的に疲れやすさの改善にもつながります。

重要なのは有酸素運動です。有酸素運動で全身の持久力を高めることで、肥満や動脈硬化などの生活習慣病を予防できると考えられています。

また、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」では、普段より10分多く身体を動かすだけで、健康寿命を延ばすことができると記載されています。

具体的な活動例は以下の通りです。

  • 週2〜3日の筋力トレーニング
  • 1週間に60分以上の運動を取り入れる
  • 1日60分の身体活動(目安は1日8,000歩)をする
  • ⻑時間座りっぱなしにならないように注意する

ポイントは、これらの活動を日常生活にうまく取り入れることです。「エスカレーターではなく、階段を使う」「ランチに行く際に少し歩く」など、デスクワークの合間、家事の工夫を通して、日中の活動量を意識しましょう。

ストレス対処でメンタルケアも

疲れやすさはストレスが要因となることがあります。そのため、疲れにくい身体をつくるためには、上手にストレスに対処することが大切です。以下は具体例です。

  ポイント 具体例
趣味や運動 気分転換や気持ちのリフレッシュ 好きな趣味に時間を使う
軽い運動やウォーキングを行う
呼吸法 自律神経を整えてリラックス 深呼吸を習慣にする
寝る前や緊張時に取り入れる
相談する 心の負担を軽くする 家族や友人と話す
専門家のカウンセリングを活用する

このようなメンタルケアで、ストレスをうまくコントロールしましょう。なお、ストレスのケア方法については、以下の記事で詳しく解説しています。詳細が気になる方はそちらもご覧ください。

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疲れを感じたときのセルフケア

 

疲れを感じたときはどのように対応すれば良いのでしょうか。ここからは、「疲れを感じたときのセルフケア」について、以下の2点を解説します。

  • すぐにできる回復習慣
  • 市販のアイテムや簡単な栄養補給

それぞれ見ていきましょう。

すぐにできる回復習慣

疲れを感じたときは、無理をせず手軽にできる工夫で身体と心をリセットしましょう。すぐに取り入れられる回復習慣は、以下の通りです。

  ポイント 具体例
深呼吸 緊張を和らげてリラックスする 数回ゆっくり息を吸って吐く
休憩中に取り入れる
短時間の昼寝 心身をリフレッシュする 30分未満の仮眠をとる
午後の集中力回復に効果的
ストレッチ 血行を促進させ、筋肉の緊張を緩和する デスクワークの合間に肩回しや前屈する
入浴 全身を温めてリラックスする 温かいお湯に浸かる
就寝前に取り入れると効果的
趣味の時間 心の疲れを癒す 読書、音楽鑑賞、アートなど、自分の好きな活動に没頭する

これらの習慣を意識的に取り入れることで、日常の疲れの効果的な回復が期待できます。

市販アイテムや簡単な栄養補給

疲れやすさを軽減するために、市販のアイテムや手軽な栄養補給を取り入れても良いでしょう。以下は、主なアイテムや食品とその効果です。

アイテム 主な効果 ポイント
ビタミンB群サプリメント エネルギー代謝を助け、疲労感を軽減する サプリメントで補給する
過剰摂取に注意する
鉄分サプリメント 貧血予防、酸素供給をスムーズにする サプリメントもしくは鉄分強化食品を摂取する
栄養ドリンク 一時的な疲労を回復する 急な疲労時のみ摂取する
カフェイン、糖分の過剰摂取に注意する
ナッツ類 良質な脂質、タンパク質でエネルギーを補給する 間食に少量を取り入れる
フルーツ類 ビタミンやミネラルを補給することで、リフレッシュ効果が期待できる デザートや間食に取り入れる

これらを利用する際は、食品表示を確認し、過剰に摂取しないよう心がけましょう。併せて、こまめな水分補給で体調を整えることも大切です。

また、ヨーグルトや納豆などに含まれるプロバイオティクス(※)は、腸内環境を整え、免疫力の向上や体調管理に役立つとされています。毎日の食事に取り入れることで、疲れにくい身体づくりをサポートできます。

※プロバイオティクス:乳酸菌やビフィズス菌など、人の健康に良い影響を与える「生きた微生物」。腸内環境を整えることで、免疫力の向上や便通の改善に役立つとされている。

疲れやすさが続くときは病院へ

疲れやすさが続く場合は、専門の医療機関で診察や検査を受けることが大切です。「受診の目安」「どのような科を受診すべきか」について見ていきましょう。

受診の目安とチェックポイント

「疲れやすい」「だるい」といった状態が続く場合、医師に相談することが重要です。以下に当てはまる方は、医療機関の受診を早めに検討しましょう。

  • 明らかな原因がわからない
  • 日常生活に支障をきたしている
  • 夜間に睡眠をとっているにもかかわらず、十分な休息感が得られない

さらに、急激な体重の増減や、発熱など他の身体症状を伴っている場合は、病気が原因の可能性もあります。この場合も、医療機関を早めに受診することを検討しましょう。

なお、体重減少と病気の関係については以下の記事をご覧ください。

急な体重減少は要注意? がんと痩せる症状の関係と対策を解説

体重の急な減少は身体の異常を表すサインかもしれません。体重減少の原因にはさまざまなものがあります。<br /> この記事では、体重減少の定義や、病院を受診した方がよいケースについて解説します。また今回は体重減少の原因の1つである「がん」においては、どのようなメカニズムで体重が減ってしまうのか、がんに関連した体重減少の対策にはどのようなものがあるかについて深堀りします。

何科を受診すべきか?

疲れやすさの原因によって「受診すべき科」は異なります。以下は、症状に合わせた受診すべき診療科の目安です。

症状、状況 適した診療科
全身のだるさや、原因がはっきりしない疲労感がある 内科
疲れに加えて動悸、体重変化、発汗異常がある 内分泌科
更年期に伴うホットフラッシュ、不眠、気分の落ち込みがある 婦人科
気分の落ち込み、不安、不眠、強いストレスがある 精神科、心療内科
胃もたれ、吐気、腹痛、下痢がある 消化器内科
咳、息切れ、呼吸苦が続いている 呼吸器内科
その他、特定の臓器に関連する症状がある 各専門科

なお、「他の症状がはっきりしない」「自分ではわからない」といった場合は、かかりつけ医や内科のある医療機関を受診しましょう。必要に応じて、適切な診療科の紹介を受けられるケースもあります。

まとめ:疲れやすさの理解と解決方法

 

本記事は疲れやすさの原因や、対策について解説しました。

原因不明の疲れやすさには、日常生活の乱れやストレス、病気が関係している可能性があります。不安を感じたら、自己判断せず、医療機関に相談したり受診を検討したりしましょう。

また、セルフケアでは生活習慣の改善やメンタルケアが重要です。仕事の合間の運動や、普段の食事の改善など、できることから始めていきましょう。

また、症状がない場合でも、人間ドックや健康診断などを活用して病気のリスクを把握しておくことも1つの方法です。早めに気づき、小さな工夫を積み重ねることが、疲れにくい身体づくりにつながるでしょう。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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監修医 伊藤 たえ (いとう・たえ)
菅原クリニック東京脳ドック院長
2004年浜松医科大学医学部卒業
脳神経外科学会専門医
脳卒中学会専門医
脳ドック学会認定医