頭部MRI検査とは? 発見できる病気や費用相場、検査を受けるメリットについて解説!
頭部MRI検査は、頭部の断面図を映像化して画像診断する目的で行われる検査です。脳の異常を低侵襲で早期発見するのに有効です。またMRI検査はCT検査では診断できない細かな異常も見つけられるため、効果的な検査であるといわれています。では、記事の中で詳しくみていきましょう。生あくびが病気のサインであることも? 眠くもないのに頻繁に出るあくびに注意!
なぜ生あくびが出るのか? 3つの主な原因
そもそもなぜ「あくび」は出るのでしょうか。
あくびにはさまざまなメカニズムがあると考えられていますが、病気ではない生理的に起こるあくびのメカニズムは現在のところ解明されていません。
しかし、頻繁に「生あくび」が出る場合は、睡眠障害や脳梗塞などの病気のサインの可能性があります。
そこで、現在有力だと考えられている「生あくびの出る3つの理由」を紹介します。
①疲労への警鐘
あくびは疲労や眠気が生じた時に起こるものです。
疲労や眠気が生じたが、活動を続けなければならない時にあくびをすることで、後述するように酸素を取り込み、脳の覚醒を促します。
また、起立性低血圧や心筋梗塞、ショックなどの循環器疾患においては、倒れる前に生あくびの回数が頻回になることからも、生あくびは循環器疾患の警告反応ともいわれています。
あくびは注意水準を高めるための生理機能の1つともいえるのです。
②脳の覚醒を促す
あくびをするときには大きく口を開けます。これにより頸動脈や頸静脈を圧迫し、脳の覚醒を促しているともいわれています。
口を大きく動かして顔面運動をし、酸素をたっぷりと吸い込んで体内にたくさんの酸素を取り込みつつ循環を促した結果、覚醒系に投射する遠心路を活性化し、脳の覚醒を促します。
特に、背伸びを伴うあくびは覚醒レベルをコントロールしていると考えられています。
③酸素不足の解消
脳内酸素が不足すると生あくびが出やすくなるといわれています。

脳内の虚血状態や低酸素状態はあくび反応を誘発すると考えられています。そのため、循環器系や脳血管系でトラブルが起こっている時は身体や脳に酸素が不足するため、生あくびが起こりやすいと考えられているのです。
あくびが止まらない場合の対策
あくびが止まらない状態が続くと、不安を感じる方も多いでしょう。このような場合、いくつかの対策を試してみると良いです。
まず、疲労がある場合は休息を取るなどとして疲労の回復に努めましょう。
次に水分補給を意識しましょう。体内の水分が不足すると、疲労感やだるさを感じやすくなり、結果としてあくびが増えることがあります。喉が渇いていなくても、定期的に水を飲むよう心がけることが大切です。
また、軽い運動を取り入れることもおすすめです。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動は、血流を促進して脳への酸素供給を助け、眠気やあくびを軽減する効果が期待できます。
さらに、睡眠環境の見直しも効果的です。睡眠の質が低いと慢性的な疲労が蓄積し、日中のあくびが増える原因となります。決まった時間に就寝、起床するようにし、枕やマットレスなどの寝具を整えることも重要です。
生あくびが症状として現れる病気
病気や身体の異常によっては、生あくびが症状として出ることがあります。
また、生あくびだけが起こることはあまりないため、ほかにも合わせて症状があるときにはすぐに医療機関へ相談しましょう。
病気の例1:脳梗塞
脳梗塞は、脳に酸素や栄養を送る「脳血管」が詰まって脳細胞が壊死した結果、脳に障害が起こる病気です。脳に障害が起こった結果、体に麻痺などが生じることがあります。
脳はそれぞれの部位ごとによって役割が違うため、障害の起きた部位により症状が異なります。
よく起こる症状としては
・片方の手足にまひやしびれが起きる
・話しにくくなったり、ろれつが回らなくなったりする
・注意機能が低下する
・ふらつきが生じる
などがあります。
脳ドックでCT検査やMRI検査などを行うと、脳梗塞のリスクを調べたり、初期の脳梗塞や「隠れ脳梗塞」を見つけたりすることができます。
急に生あくびが増えたうえに上記のような自覚症状がある場合は、脳梗塞予備軍であるか、すでに発症している可能性があります。
すぐに病院を受診することをおすすめします。

病気の例2:脳腫瘍
「脳腫瘍」が原因となって生あくびが出ている場合があります。
脳腫瘍は頭蓋骨内に腫瘍が発生する病気です。頭蓋骨の中は閉じられた空間のため、腫瘍によって脳が圧迫されて頭痛や吐き気、意識障害など、腫瘍ができた部位の機能に障害を引き起こします。
また脳腫瘍によって血管が詰まりやすくなり、脳梗塞を発症するリスクを高める可能性もあります。
病気の例3:貧血・低血圧
脳は、血液によって運ばれる酸素や栄養によって正常な機能を維持しています。そのため貧血(血液に赤血球が不足している状態)や低血圧、心筋梗塞(心臓に栄養を送る血管が詰まっている状態)による心臓の機能の低下により、脳に異常をきたすことがあります。
よくみられる症状として

・目の粘膜や爪が白くなる
・立ちくらみが生じる
・疲れやすくなる
・胸痛がある
などがあります。
これらは放置せずに改善を図ることが大切です。普段と明らかに違う自覚症状がある場合は、早急に病院を受診しましょう。
病気の例4:その他の障害や一時的な体調不良

・睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)
・更年期障害
・熱中症
・車酔い
・頭痛の前兆
上記の障害や体調不良によっても、生あくびが出ることがあります。
睡眠がとれていると思っていても、睡眠障害がある場合には質の良い睡眠がとれておらず、あくびにつながっている可能性も考えられます。
自身では気づかないこともあるため、頻繁なあくびや、日中に耐え切れないほどの眠気がある場合は、悪化する前に病院を受診することが大切です。
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生あくびが続く場合の受診の目安
生あくびが続く場合、健康上の問題を抱えている可能性がありますので、早めに医師に相談することが重要です。以下の症状に当てはまる場合は、ぜひ受診を検討してください。
・生あくびが日常的に続く
・頭痛やめまいなど、他の不快な症状が併発している
・集中力の低下や生活に支障をきたすような異常な疲労感がある
これらの状況に該当するなら、迷わず専門医の診断を受けましょう。医師の診断により早期発見、早期治療が可能となり、健康を守るための適切な対策を講じることができます。健康を維持するためには、自分の身体のサインに敏感でいることが大切です。
まとめ:病気のサインを見逃さないために
- 最近生あくびが多い
- 同時に手足しびれやまひがある
- 歩いているとふらふらする
- つまずきやすくなった
上記のような体調の異変を感じている人は、早急に病院を受診することをおすすめします。
また「放っておけば治るだろう」と軽く考えず、軽い異変を感じているうちに脳ドックなどを受診されてみるのもいいかもしれません。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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科目 内科・皮膚科・アレルギー科
2023年に千代田区神田で「スキマ時間に通える」をコンセプトとして忙しい方のために空いたスキマ時間、昼休みや仕事終わり、休みの日にも通える内科・皮膚科・アレルギー科のクリニック「クリニックファーストエイド」を開設。