2023/01/16 ( 公開日 : 2022/09/06 )

大動脈解離の症状はどんなものがある? 検査、治療、予防法も紹介!(医師監修)

症状
動脈
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大動脈解離の検査方法

心エコー検査

超音波を用いて心臓の動きや弁の状態や血管の形状(フラップ)、血流の状態を調べることが可能です。
胸から超音波プローブを当てて、画面に状態を映し出すことができるため、非侵襲的に心臓の状態をリアルタイムに観察できます。

胸部CT検査

胸部CT検査は、胸部X線検査よりも詳しく血管の状態をみることができます。
また造影剤を使用することで、詳細に血管の状態を調べることもできますが、緊急時は単純撮影でも心エコー検査と併用して、解離の有無を診断することが可能です。

▼CT肺・心血管ドックについて詳しく知りたい方はこちら

CT肺・心血管ドックとは

CTスキャンによって胸部の撮影を行い、肺、心臓、血管の状態を詳細に検査できます。レントゲンでは確認しにくい部分も調べることが可能。

MRI検査

電磁波を照射することで鮮明な画像を撮影する検査ですが、急性期には向かない検査です。
慢性期の経過観察には、被爆のリスクもないため施行されることがあります。

大動脈解離の治療方法

大動脈解離は命に関わる病気のため、治療方針が慎重かつ早急に決められます。
基本的に上行大動脈に解離が起きた場合は、外科的な手術が選択されます。
下行大動脈の場合には、降圧治療で様子をみることもありますが、拡張して動脈瘤になると手術が選択されることもあります。

内科的治療

降圧剤の点滴を用いて血圧をコントロールし、解離の進展を防ぎます。
血管内の圧力が高いほど、内膜が引き裂かれる力が増大しますので、血圧は100~120mmHg以下に維持します。

外科的治療

大動脈解離の分類に「スタンフォードA型」と「スタンフォードB型」があります。

「スタンフォードA型」は上行大動脈に解離があるため重篤化しやすく、緊急での手術が必要になります。
解離を起こしている範囲に対して人工血管を使い、置換術をおこないます。

「スタンフォードB型」の場合には、血圧を下げる治療と痛みを和らげる治療をおこないます。
最近では「ステントグラフト内挿術」という、血管内にステントを挿入する治療を行うこともあります。
大動脈解離の程度や動脈瘤の破裂の恐れがある際は人工血管置換術を行うこともあります。

大動脈解離の予防方法

高血圧治療などの生活習慣病対策

大動脈解離は動脈硬化や高血圧が原因となることが多いです。
動脈硬化は生活習慣病である、脂質異常症や糖尿病などが原因であるため、生活習慣を見直すことが重要です。

暴飲暴食、過度な飲酒、喫煙を避けて、食事バランスと睡眠を整えて、適度な運動を心がけましょう。

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ヒートショックに注意する

ヒートショックとは、急激な温度変化で心臓や血管にダメージを与えることです。
特に入浴時の脱衣所やトイレなどで発症する人が多く、好発時期は気温が低い11~2月頃です。

65歳以上の高齢者、高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方、肥満の方などはとくに注意が必要です。
室内の温度差をできるだけなくし、血圧が乱高下しないように心がけましょう。

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定期的に検査を受ける

生活習慣病などの基礎疾患を持っている方には、大動脈解離の発症リスクが高いです。
心血管ドックなどで血管の状態を把握することも予防には重要と思われます。

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気になる方は、即日予約・受診可能です。
所要時間10分、検査は3分の
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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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