CT肺・心血管ドックとは
CTスキャンによって胸部の撮影を行い、肺、心臓、血管の状態を詳細に検査できます。レントゲンでは確認しにくい部分も調べることが可能。2022/08/22 ( 公開日 : 2021/12/17 )
血栓症ってどんな病気? 症状、検査、治療、予防方法などについても解説!

血栓症とは?
血栓症とは、血液中でできた血栓(血の塊)が血管を閉塞することで、障害を引き起こす病気のことです。血液が流れなくなると、その先の細胞に栄養が届かなくなるため、細胞が壊死して機能障害が起こります。
ゆえに血栓症は予防をしっかり行いながら、定期的な検査で兆候を発見することが大切です。
血栓症の種類
血栓症は血栓ができる血管の種類によって、動脈血栓症と静脈血栓症の2つに分けられます。
血栓は血流に乗って移動するので発症する場所はさまざまですが、それぞれ血栓のできるメカニズムには特徴があります。
血栓症の原因と引き起こす疾患を解説したのちに、メカニズムを簡単に解説いたします。
動脈血栓症の原因と引き起こす疾患
動脈は心臓から出て酸素や栄養を運んでいる血管のことです。
そこに血栓ができるメカニズムはさまざまですが、主に脂質や糖の異常、脱水、不整脈、弁膜症、血管炎、血管内皮細胞の損傷から血小板の活性化などをきっかけにして血栓が起こります。
動脈血栓症が原因となり引き起こす疾患としては
・脳梗塞
・心筋梗塞
・下肢動脈血栓症 など
があります。
動脈血栓症は、生命に危険を及ぼす病気を引き起こします。
生活習慣病と呼ばれる「脂質異常症」や「糖尿病」などは、これらの病気の引き金になるため、日頃からできる予防を行うことが大切です。
静脈血栓症の原因と引き起こす疾患
血管には2種類あり、動脈と静脈に分かれています。
動脈は心臓から体の末端に向けて血液を送り、静脈は体の末端から心臓に向けて血液を送ります。
動脈は心臓のポンプ作用で血液を流しますが、静脈は筋肉を動かすときのポンプ作用の力で血液を流します。
ゆえに体を長期間動かさないような状態を続けると、体の筋肉を使わないために静脈血栓症が起こります。
・長時間座位による下肢の圧迫
・ギブス固定
・長期臥床(※ベッドや寝床に長く横になっていること)
・肥満 など
妊娠中の女性の場合には、長時間横になるために血液が滞りやすい危険性があります。
静脈血栓が引き起こす疾患について
・深部静脈血栓症
・肺血栓塞栓症
・腸間膜静脈血栓症 など
深部静脈血栓症とは、いわゆる「エコノミークラス症候群」のこと。

長時間同じ姿勢を取ることで、深部の静脈に血栓ができやすくなります。
また、できた血栓が肺に飛ぶことで「肺血栓塞栓症」が起こります。
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血栓症が起こる原因
血栓症が起こるのは血流、血液、血管のいずれかに異常が起こるためです。
それぞれ単独の原因で血栓症が起こる場合もありますが、基本的に相互に関係して血栓症を引き起こします。
血流異常による血栓症
血流が滞ることで血が固まりやすくなります。この血栓が血流に乗って別の血管に運ばれ、血管を詰まらせてしまうことがあります。
これが脳塞栓(脳梗塞)や心筋梗塞が起きる原因です。
血流が停滞する原因はさまざまですが、
・筋肉の力が低下して血液が停滞
(同じ姿勢を取ったり、筋肉自体の衰え)
・血液がドロドロになって通りが悪くなる
(血管内に腫瘍ができていたり、脂肪が増えていたり)

などがあります。
血液異常による血栓症
血液には血管が傷ついて出血した場合に固めたり、反対に固めたものを溶かしたりするシステムが備わっています。
これらのシステムに異常が起これば、血栓症が起こりかねません。
例えば「固めるシステム」が過剰に働く状態になっていれば、血栓が異常に増え、血栓症を生じさせることになるのです。
血液の凝固を促進する要因として
・悪性腫瘍
・ピルの服用
・女性ホルモン剤
などが挙げられるでしょう。
血管異常による血栓症
血管の内側には「血管内皮細胞(内膜)」があります。
血管内皮が傷ついてしまうと、傷ついたところからコレステロールが流れ込み、「プラーク」と呼ばれるお粥のようにじゅくじゅくした塊を形成。
この塊が壊れると、固めようとするシステムが働いて血栓が作られます。
プラークができると血管は硬くなります。本来の健康な状態のように伸び縮みしづらくなるため、血液が流れにくくなり、さらには血栓を作りやすくなります。
血栓症の症状
下肢の静脈に血栓ができた場合、ふくらはぎや太ももに「痛み」「あかみ」「腫れ」「突っ張り」「脚のだるさ」などの症状がみられます。
これらは主に静脈血栓症でみられ、女性に多いとされています。
血栓症といってもできる場所や運ばれた場所によって障害される機能は異なりますが、心臓や脳に運ばれると生命に危険のある異常もみられます。
血栓症の検査方法
「CT」「血液検査」を行ったうえで、血栓症を疑う場合の確定診断には超音波検査や血管造影検査を行います。
肺塞栓を疑う場合は「造影CT検査」「肺換気血流シンチグラフィー」が行われることもあります。
まずは問診や視診、触診などでスクリーニング検査を行った後に、上記のような検査で詳しい検査を行っていきます。
血栓症の治療方法
血栓症の治療には薬物療法を第一選択として行うことが多いです。重症の場合や薬の適応に合わなかった場合には、外科手術やカテーテル治療で血栓を取り除きます。
肺塞栓の場合には、予防的措置としてフィルターを腹部の静脈に入れることがあります。
薬物療法例
血栓溶解薬 ・・・ 血栓を溶かす作用がある
抗凝固薬 ・・・ 血液が固まらないようにする作用がある
場合によっては、血栓融解薬を用いることで症状が悪化するケースもあるため、血栓の発生箇所や発生原因から治療内容を決定する必要があります。
血栓症の予防方法
動脈血栓症の予防について
- 運動習慣をつける
- 生活習慣病を予防する
- 水分補給を行い脱水を防ぐ
以上を行うことで、血管が硬くなるのを防いだり、血栓を作り出す原因となる内臓脂肪を減少させることができます。
静脈血栓症の予防について
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 体を大きく動かせない(体勢を変えられない)場合、踵上げや足の指や足首を曲げる運動を行う
- 毎日ストレッチをして、筋肉を柔らかくしておく
などがあります。
定期的な検査も血栓症予防のひとつ

血栓症予防と共に、最低でも年に1回の定期的な検査で血管の状態の変化をチェックし、血栓症を早期発見することが大切。
血管の状態や異常は、人間ドックや脳ドックでチェックできます。
血栓症を引き起こす疾患や、血栓症によって引き起こされる疾患、その他の異常を早期発見するためにも両方とも、定期的に受診してみてはいかがでしょう。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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