脳卒中で要介護になると時間・費用はどのくらいかかる? 逸失収入にも注意!
脳梗塞やくも膜下出血など、体に障害を残すことが多いとされる脳卒中を発症すると、どのくらいの費用がかかるのかご存知ですか? 脳卒中はがんなどよりも入院日数が増えることが多く、かかる費用も高額になりがちです。この記事の中では実際に介護を体験された方の統計から得られた情報をご紹介いたします。2023/01/12 ( 公開日 : 2021/06/10 )
要介護が必要になる原因第2位の脳疾患、脳ドックを50代・60代の方におすすめする理由
半数が要介護に!? 気をつけたい脳疾患
脳卒中は毎年患者が非常に多く、命に関わることも多い病気として知られています。
もし仮に一命を取り留めたとしても、介護が必要な状態になる方が多いのが実情です。
要介護になる割合は認知症に次いで全体での第2位ですが、もっとも介護が必要な状態「要介護4」「要介護5」になる方は、認知症を抑えて第1位になっています。
第1位 | 第2位 | 第3位 | |
---|---|---|---|
要介護1 | 認知症 29.8 | 脳血管疾患(脳卒中) 14.5 | 衰弱(加齢) 13.7 |
要介護2 | 認知症 18.7 | 脳血管疾患(脳卒中) 17.8 | 骨折・転倒 13.5 |
要介護3 | 認知症 27.0 | 脳血管疾患(脳卒中) 24.1 | 骨折・転倒 12.1 |
要介護4 | 脳血管疾患(脳卒中) 23.6 | 認知症 20.2 | 骨折・転倒 15.1 |
要介護5 | 脳血管疾患(脳卒中) 24.7 | 認知症 24.0 | 衰弱(加齢) 8.9 |
脳疾患によって要介護が必要となった場合、家族のみなさんの生活にも大きな影響があります。
また脳疾患になった本人も家計が難しい状況になり、介護される側にまわることで大きな心理的負い目を持つケースも多いです。
脳疾患は早期発見・早期治療が重要
脳細胞は虚血(血液が足りなくなること)などで壊死してしまうと、もう以前の状態に戻ることはできません。
医者がなりたくない病気、などをランキング形式にすると、脳疾患は度々一位になる、もっともリスクについて考える必要がある病気です。
脳疾患を避けるためには、乱れがちな運動・食事・睡眠を健康的に変えていく必要があります。
そして自分の脳の健康状態を定期的にチェックし、脳疾患になるリスクがあったら早めに摘み取る必要があるのです。
脳ドックって何をするの?
脳ドックではMRIと呼ばれる検査装置の中に入って、10分から15分ほどで脳を撮影します。
脳の内部(専門的には「脳実質」と呼ぶ)の構造や、脳・頸部(首のこと)の血管の状態を把握して、脳疾患があるかどうかを調べます。
検査でわかるのは以下のような症例。
・脳萎縮
・脳梗塞
・白質病変
・脳腫瘍
・脳微小出血 など
脳は症状がなくても悪くなっていることが多い器官です。
アーティストやスポーツ選手などが、突然倒れて運び込まれるというニュースをときに耳にするのではないでしょうか?
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脳ドックとはなにか? 検査の内容、受診をおすすめする方、費用や注意点について解説
脳疾患は仕事やプライベートに大きな影響を与えます。脳梗塞や脳出血を発症すると、もとの生活には戻れない方も多いです。脳ドックは未病段階の状態を把握することができ、早期発見、早期治療のために有用な検査です。この記事では脳ドックの検査内容や、見つけることができる疾患、特に受診をおすすめする方について説明いたします。編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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30分での脳ドック検査「スマート脳ドック」
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。
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