ビタミンB群ってどんな栄養素？　取りすぎは体に悪いってほんと　摂取目安についても解説

ビタミンBはひとつの物質ではなく、多くの物質からなる化合物です。
水溶性ビタミン（8種類）の総称で「ビタミン複合体」とも呼ばれているため“群”がついています。
名前に“ビタミンB”がついていない成分もありますが、実際の呼び名ではなく別名です。

これらのビタミンは、単体よりも複合体としてまとめて摂ることで体の機能をサポートできる栄養素です。
つまり、それぞれの成分がお互いに関わり合いながら体に働きかける性質を持っています。

どれも体にとって重要な役割を持っていて、それぞれに作用し合う栄養素なのでバランスよく摂取するのが理想的です。
しかし、ビタミンB群は体内での消費が早く、毎日補わなければ不足してしまいます。

ビタミンB群は、体がエネルギーをつくりだすために欠かせない栄養素です。

3大栄養素である糖質・たんぱく質・脂質は、それだけでは十分なエネルギーを生み出すことができません。
ビタミンB群の分解や代謝のサポートを受けることで、体の機能を維持するために必要なエネルギーがつくりだされているのです。

ビタミンB群はコラーゲンの生成やDNAの合成を助けるだけでなく、脳の神経伝達物質をつくりだす過程にも関わっています。

脳の伝達物質はストレスなどでたくさん消費されてしまうので、心身の健康のためには不足しないようにビタミンB群を摂取していくことが大切です。

ビタミンB群は脳の機能をサポートして体の組織や血液などもつくるなど、人が生きるために大きな役割を担っています。
さらに、血管が狭く硬くなる（脳梗塞や心筋梗塞のリスク）のを防いで、骨の質をよくすることも分かっています。

ビタミンB群は甘いものやアルコールの摂り過ぎ、妊娠や授乳、ストレスなどによって体内で消費される量が増えます。
もしビタミンB群が足りなくなると、食べたはずの栄養素をエネルギーに変えることができず、体の機能を維持できなくなってしまいます。

すると疲弊しやすくなって精神的な症状から身体的な症状まで、さまざまな異変が現れるようになります。

ビタミンB群のそれぞれの成分には摂取推奨量が提示されています。
これを目安にして毎日摂取するようにしましょう。

（*1）ナイアシン等量(mgNE) = ナイアシン（mg）+ 1/60 トリプトファン(mg)