2021/12/13 ( 更新日 : 2021/12/16 )

糖尿病でも食べていいお菓子ってあるの? 間食の仕方や注意点をご紹介

生活習慣
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糖尿病でも食べられるお菓子と食べられないお菓子について具体的に紹介しています。またお菓子以外に間食でおすすめなものや、間食をする際のポイントなどについてもわかりやすく解説しています。糖尿病でも一緒に間食を楽しめるように、どんな物が食べられるのかNGなのかみてみましょう。
目次

糖尿病と間食

糖尿病は血液中のブドウ糖(グルコース)が多い「高血糖」の状態が続いてしまう病気です。

通常なら食事前の血糖値は約70~100㎎/dlの範囲でおさまっています。
これはインスリンが膵臓から分泌されて、血液中のグルコースをエネルギーとして活用しているからです。余分なグルコースは肝臓や筋肉に一時的に蓄え、血糖値が下がった時にエネルギー源として利用できます。

しかし糖尿病の人はインスリンの分泌量が不足しているか、うまく機能できなくて血糖値を下げられません。高血糖が続くとさまざまな病気を引き起こすため、血糖値をコントロールする治療を行っていきます。

糖尿病に限らず食事をすると誰でも血糖値が上昇しますが、甘いものであれば血糖値が上がりやすくなります。間食で食べがちなものはお菓子類など糖分を多く含んだお菓子類が好まれているため、血糖値が急上昇して糖尿病を悪化させるかも知れません。

糖尿病でもOKなお菓子の条件

お菓子の中には血糖値が上昇しづらいものがあります。
特徴を知って、お菓子を選ぶ際の参考にしましょう。

糖尿病の人でも摂りやすいお菓子

・でんぷん質や糖質が少ない:お米や砂糖など糖質原料が多いものほど血糖値があがりやすい
・タンパク質を多く含む食材:たんぱく質は血糖値の変動が穏やかにする
・血糖値が上がりづらい糖質(果糖、人工甘味料)が含まれている
・野菜類が入っている:食物繊維が血糖値の上昇を穏やかにする など

食べていいお菓子の例

血糖管理をしているときは、できれば糖質の含まれていないものを摂るのが理想ですが、どうしても甘いものを食べたくなることがあります。そういう時には糖質量やカロリーに注目。
市販品であれば栄養素の表示をチェックしてみましょう。

寒天ゼリーやキシリトールガムは糖質が少なく、カロリーも低いので血糖値の変動が少ないおやつです。

最近では糖質やカロリーを抑えたスイーツやドリンクが増えていますが「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」と表示されていても、少量(100ml中5kcal未満)のエネルギーは含まれています
ドリンクを1本(500ml)飲めば、約20kcalを摂っているのと同じ。
ほかにも「糖質ゼロ」は、砂糖が入っていないので急激な上昇は防げますが、血糖値を上げる人工甘味料もあるので注意が必要です。

チョコレートはポリフェノールが多く、糖尿病の合併症を予防することが期待できるお菓子です。ミルクチョコレートはカロリーや糖分が高くお勧めできませんが、糖分の少ないカカオ70%以上のチョコレートを選び、食べ過ぎないようにしましょう。

糖質が少なく、タンパク質を多く含むお菓子類に「おからクッキー」や「プロセスチーズ」などがあります。腹持ちが良く、空腹感がまぎれるのでおすすめです。
野菜類を使用した「ベジタブルチップス」や「トマトゼリー」なら栄養価も高いでしょう。

糖尿病の場合避けるべきお菓子の条件

当然ですが、糖質を多く含むお菓子は控えた方がいいでしょう。

1日の糖質量は体重1㎏あたり5~7g以内に収め、間食のカロリーも80~120kcalを目安にします。オーバーしないためには、1日分の食事をベースにして間食できる量を計算することです。
ほかの栄養素も食べるように意識しておくと、栄養バランスが整いやすくなります。

もし間食で摂れる糖質量が少ないと、欲求不満で食べ過ぎてしまうこともあります。
満腹感が得られないスナック菓子や、ついつい手が伸びてしまう大袋のお菓子も避けたほうがいいでしょう。

たくさんは食べられないお菓子の例

糖尿病治療中には、糖質を多く含むお菓子は控えた方がいいと思います。

たとえば、おせんべいは甘くないので血糖値を上げにくいと思っている人が多くいますが、原材料はお米で糖質そのものを食べているとも言えます。
また、シャーベットなどの冷たいものは甘さを感じにくく、思っている以上に糖分がたっぷりと入っています。

ようかんなどの和菓子はカロリーが低いので体に良いイメージですが、豆と砂糖でできているあんこは糖質の塊です。もし食べる場合でも先に食べる量を決めておき、少量ずつ摂るようにしていきましょう。

お菓子の代わりにおすすめなもの

間食には血糖値の変動が少ないお菓子以外を食べるのがおすすめです。

糖質が少なくタンパク質が多いナッツ類、豆類、小魚、あたりめ、ゆで卵など。

また、ドリンクには満腹感が得られるカフェオレ(無糖)を一緒に摂るのもいいでしょう。

ベリー類やりんご、グレープフルーツなどの果物は糖質が少なめです。
とはいえ、リンゴやグレープフルーツは1個でおよそ10~20gの糖質が含まれているので、丸々ひとつ食べるのではなく小分けにして食べるのが望ましいです。

間食をする際の注意点

間食をするときには、食べ方や時間帯、摂取量に注意するようにしましょう。
間食が許されるのは血糖コントロールが良好なときです。HbA1cが7.0%以上のときはおすすめできません

間食は一気にたくさん食べるよりも、少しずつ分けて食べることで血糖値の上昇が緩やかになります。就寝前は活動量が少なく、血糖値が上昇したままずっと高い状態が続いてしまうので、活動する直前かエネルギーを消費できる日中に食べましょう。

また、食事と食事の間で間食をすると、血糖が下がりきらずに血糖が高いままになります。食後すぐにデザートとして食べるのがポイントです。

糖質量やカロリーは1日の食事の量とトータルで考えて、医師に指示されている量を超えないようにします。
食品表示を見るクセをつけておくといいでしょう。

血糖コントロールが良好であれば、糖尿病でもお菓子を食べてOK

糖尿病患者にとっては、血糖値があがることが良くないのであって、間食そのものが問題ではありません。血糖のコントロールが良好に保たれている範囲で、摂取することが重要です。

何をどのように食べるのか、食べる時間帯や量などに気をつければ、間食をしても血糖値に大きな影響を与えることは少ないでしょう。
また、近ごろでは糖尿病の方のためにカロリーコントロール食品や食後の血糖を抑える機能性調整食品も開発されています。
糖尿でも血糖コントロールができるように、間食の楽しみ方を工夫してみましょう。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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