2023/01/20 ( 公開日 : 2021/10/26 )
脳ドックにかかる費用は? 保険適用できる? 自由診療と保険診療の違いも解説
脳ドックの費用相場
日本の診療方法は、保険診療と自由診療の2つがあります。
脳ドックは、健康状態で行う予防的な検査になるため、保険診療は適用外で全額自費負担の自由診療となります。
複数の検査を組み合わせた「プラン」を作っている医療機関が多く、検査する項目によって費用総額が大幅に変わります。例えば、「臓器の検査+がん発見の検査」や、「認知症の検査+脳のCTやMRI」などです。
検査の使用する機材が最新かつハイスペックであれば、より費用は高くなる傾向にあります。
脳ドックで行う基本の検査と費用相場
脳ドックで検査する主な項目は、脳の断面を撮影するMRI、脳血管を撮影するMRA、脳に血液を送る首の血管「頸動脈」を超音波で画像を映し出す頸動脈エコーになります。
加えて脳の断面を撮影するCT検査も行いたい場合は加えることも可能です。
MRIとCTはそれぞれ種類がありますが大きな違いとしてMRIは脳梗塞、CTは脳出血を発見するのを得意としています。
どちらも電磁石を利用した検査です。
検査項目 | 費用相場(円) |
---|---|
MRI/MRA | 30,000~70,000前後 |
頸動脈エコー | 3,000~6,000前後 |
CT | 20,000~40,000前後 |
眼科検査 | 視力、眼圧、眼底検査 |
CTを除く基本的な3つの項目であれば、合計2.5万円~3.5万円前後が相場となります。
オプションで行う検査と費用相場
オプションは、脳ドックと別に行うことができる検査になります。
検査項目 | 費用相場(円) |
---|---|
心電図検査(短時間の心電図のみ) | 2,000~3,000前後 |
ABI検査 | 1,000~2,000前後 |
各種内視鏡検査 | 20,000~50,000前後 |
各種超音波検査 | 3,000~7,500前後 |
睡眠時無呼吸症候群(簡易) | 8,000~10,000前後 |
認知機能検査 | 5,000~8,000前後 |
腫瘍マーカー検査 | 1種類につき2,000~3,000前後 |
病院やクリニックによって、オプション検査の種類の豊富さは異なります。
豊富であっても、ひとつひとつの検査の値段はそれほど差はない印象です。
※ABI検査…
足首と上腕の血圧の比を計測します。それにより動脈の閉塞などを検査することが可能です。
※腫瘍マーカー検査…
採血や採尿でがん細胞の数などを測定します。
しかし、これだけでは正確にがんの検査をすることは難しいのであくまで参考の数値になります。
脳ドックと同様の検査が保険適用となるケース
脳ドックで行う検査と同じ内容を保険適用で検査できる場合もあります。これは、脳ドック自体が保険適用になるわけではありません。
何らかの症状が出ていた場合、医師の診察を受け検査が必要となったときに、保険診療で検査ができるという意味です。
診察を受ける側が検査内容を選ぶことはできません。
個人によって自己負担が1割~3割と異なるため、確認が必要になります。
何も症状が出ておらず、念のためや予防といった意味で検査を受ける場合は保険適用外での検査となるので注意が必要です。
ケース1 脳ドックで異常が見つかり精密検査を行う場合
たとえば、脳ドックで脳梗塞の疑いがある箇所が発見され、脳梗塞の詳しい検査や治療が必要となった場合。
医師の指示でMRIやCT、MRAなどの検査を行った場合は保険適用で検査を行うことができます。
脳梗塞に限らず他の脳の異常が見つかった場合でも同様に保険適用です。
ケース2 頭痛やしびれなどの診察時に脳に異常がないかを調べる場合
たとえば、手足のしびれあったため病院で診察を受け、動脈硬化の疑いがあると医師が判断した場合。
ケース1と同様に医師の判断にてMRIやCT、MRAなどの検査を行う場合は保険適用となります。
すでに手足のしびれやまひ、話しにくさ、真っすぐ歩けないなど何らかの症状が出ている場合は、脳ドックではなく病院で受診をしましょう。
各検査の保険適用の場合の費用相場
保険診療での検査では、自己負担金額は通常3割です。
しかし年齢や年収で自己負担が次のように変化します。
・70歳~75歳未満は2割、75歳以上は1割。
年収が370万以上であれば3割のまま。
・住民税課税標準額が145万円未満の後期高齢者医療制度の被保険者であれば1割。
検査項目 | 3割負担相場(円) | 1割負担相場(円) |
---|---|---|
MRI | 5,000~20,000前後 | 2,500~6,000前後 |
CT | 6,000~13,000前後 | 2,000~4,000前後 |
心電図 | 600~1,000前後 | 200~300前後 |
睡眠時無呼吸症候群(簡易) | 1,000~3,000前後 | 800~1,000前後 |
各種超音波検査 | 1,000~2,500前後 | 300~750前後 |
検査を受ける際、自治体や勤めている会社によって補助金が出る場合もあるため1度確認をしてみてください。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。
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