2023/12/12 ( 公開日 : 2023/02/22 )
体調不良で事故を起こす人の特徴とは? 運転者の健康管理が大切!
あなたは大丈夫?体調不良による交通事故
どんなに気を付けている方でも、どんなに走り慣れた道でも、車を運転することはリスクを伴います。 その中でも、最近注目されているのが「体調不良起因で起きる交通事故(健康起因事故)」。
運転者が否応なく運転に集中できなくなるわけですから、事故発生時にハンドルやブレーキ操作ができないことが多く、 少なからず命を守る「回避行動」がとれないことで重大な交通事故につながりやすくなってしまいます。
運転をよくする人は、日ごろから食事や運動などの生活習慣に注意して、慎重に体調を観察するようにしましょう。 もし運転中に体調に不安があれば継続的な運転をやめ、必要に応じて救急車を要請するようにしましょう。
高齢者だけじゃない「健康起因の交通事故」を起こす人の傾向は?
国土交通省の調査によって、健康起因事故を起こす方の傾向がみえてきました。 事業用自動車の健康起因事故における年齢層別データによると、過去8年間(平成25年~令和2年)で健康起因事故を起こした運転者は2,177人いました。
よくニュース等では高齢ドライバーによる事故が報道されていますが、就労世代の人も他人事ではありません。 自動車運送事業用自動車事故統計年報(令和元年度)によると、事業用自動車のドライバーの事故頻度はすべての年代で健康起因事故が発生しています。 特に40~60代にかけて発生頻度が高くなっています。
年代 | トラック | バス |
---|---|---|
20代 | 2.0% | 6.3% |
30代 | 6.1% | 20.3% |
40代 | 29.6% | 38.5% |
50代 | 39.8% | 26.0% |
60代 | 22.4% | 8.9% |
下記の記述では特に、注意すべき傾向を3つ紹介!
[1] 血圧や中性脂肪などの数値が悪い人
[2] 脳や心臓をチェックできていない人
[3] 睡眠の質が悪く、寝ても疲れが取れない人
次項から細かく見ていきましょう。
傾向[1]:血圧/中性脂肪/血糖に異常
なんとなく聞き慣れてしまってついつい放置してしまう、糖尿や高血圧、脂質異常。
症状としては、体には出にくいものなので、なんとなく放置している人もいるかと思います。
ですが、これらを放置しておくと、その他の危険因子等も加わって血管が硬くなる動脈硬化が進行し、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中などの発作を起こすおそれがあります。
傾向[2]:脳や心臓をチェックしていない
前述したように過去8年間(平成25年~令和2年)で健康起因事故を起こした運転者は2,177人いました。 そのうち死亡した運転者374人の疾病別内訳は、心臓疾患が54%、脳疾患が11%、大動脈瘤及び解離が13%を占めており、
事故の要因となった病気の中で、脳/心臓の病気や異常が一番多いとされています。
脳や心臓の病気は、突発的に起きることで有名で、本人は病気の自覚がなく事故につながってしまうケースが想定されます。 こうした健康起因事故を防ぐために脳ドックや脳検診を受けて、脳の健康状態を把握することができます。 異常があった際は、早期発見につながり健康起因事故のリスクを下げることができます。
大きな事故を起こす前に、自分の現状を把握して日々の健康管理をすることが大切になります。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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