2022/08/09 ( 公開日 : 2022/04/12 )
ドライバーの健康管理に脳ドックを導入 WILLER EXPRESS株式会社さま
はじめに
【取り組み内容】
・乗務員の健康を管理するためにスマート脳ドックを導入
・受診費用の全額を会社が負担
健康起因事故のニュースをきっかけに、健康管理の仕組みづくりを強化
「スマート脳ドック」導入の背景は?
近年、運転従事者の健康起因による事故が相次いでいます。原因の一位は心疾患、そして脳疾患が続きます。
バスの事故は、一度起きてしまうとお客さまや乗務員に身体的にも精神的に大きな被害がおよびます。
会社としても信頼や存続にも関わります。バス事業者として乗務員の日々の健康管理をおこなうことが、こうしたリスクの回避、事故を未然に防ぐことにつながります。
より一層健康を重要視し、意識高く健康管理に取り組んでいこうというのが弊社の姿勢です。
2018年の合併のタイミングで、アドバイザーを採用して健康管理を仕組化、常駐保健師を設置するなど健康管理を強化しました。
その際に脳ドック健診を導入しています。
乗務員が受診しやすい検診環境整備と、食事や睡眠などのサポートも徹底
「スマート脳ドック」を知ったきっかけ、導入した決め手は?
バス業界をはじめとする公共交通機関では、乗務員の健康管理が重要な課題として挙げられており、特に脳疾患などの生活習慣病に起因する突発的な運転不能状態を未然に防ぐための対策が急務でした。
事故を未然に防止するための安全対策として、年2回の定期健康診断に加え先進的な健診を導入しています。
その中の一つとして、2018年にメディカルチェックスタジオ(以下、MCS)東京銀座クリニックと乗務員の健康管理で業務提携し、「スマート脳ドック」と「CT肺・心血管ドック」の検査を導入しました。
当初は全国各地の営業所から都内へ運行で来た際に、MCS東京銀座クリニックで受診するようにしていましたが、2021年にMCS大阪梅田クリニックが開院したことで大阪や広島の営業所所属でも受けやすい環境が整いました。
全乗務員を対象に、3年に1回必ず受診するよう健診費は全額補助をし、管理をしています。
今はちょうど導入から3年経過し、受診サイクルの真っただ中です。
このほかにも、睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査や心不全検査(心臓への負担の程度を大まかに知ることができる検査)なども取り入れ、各検査の結果をもとに、常駐する保健師が健康改善指導を行っています。
「スマート脳ドック」や各種健診以外にも運転中の安全対策のために、IoTを活用した健康管理を行っています。
例えば、眠気の予兆を脈波から検知する「FEELythm(フィーリズム)」で乗務員の状況を把握し運転アドバイスを行うほか、車両自体にもセーフティ装置が整備された新型車両の導入をすすめるなど、事故防止に取り組んでいます。
また、食事や睡眠も大切な要素となることから、全国各地を行く乗務員をサポートするために「新木場BASE」を立ち上げました。
BASE内にある乗務員向けの食堂(新木場Dining)では、500kcal前後のメニューが提供され、宿泊棟はゆっくり休息できるような設備を整えています。
乗務員が安心して業務に当たれるよう、健診から生活サポートまで徹底しています。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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気になる方は、即日予約・受診可能です。
30分での脳ドック検査「スマート脳ドック」
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