2022/08/10 ( 公開日 : 2021/07/14 )

コロナワクチンの副反応と気になる抗体や免疫のしくみ

症状
予防 抗体 新型コロナ
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抗体検査について

「抗体」は、ウイルスやワクチンに対する免疫反応の結果として産生されるものです。
新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)はウイルス表面のスパイクタンパク質が、ヒトの細胞膜上のACE2タンパク質と結合をすることで、細胞への侵入を開始します。

この新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に結合して、ACE2との結合を阻害する抗体を「中和抗体」(S抗体)と呼びます。

新型コロナウイルスのワクチンを打つか、すでに感染したことがあると、その結果として体内でこの中和抗体が生まれます。
血液中にこの中和抗体がどのくらい含まれているかで、新型コロナウイルスに対して有効な免疫がどれだけあるかを確認することが可能となります。

まとめ

ヒトの体は、免疫と呼ばれる賢いシステムで守られています。

私たちにとって身近なインフルエンザウイルスも、元々は第一次世界大戦下に流行った、スペインかぜに由来するもの。
インフルエンザウイルスも一年で90%以上が変異するため、毎年の予防接種が行われていますが、新型コロナウイルスに対するワクチンでも、今後は同様のことが起こるといわれています。

新しいウイルスが生まれるたびに、それを防ぐワクチンを接種してヒトは自分の免疫システムをアップデートし続けていきます。

新型コロナの中和抗体検査って? 人によって差が出る「抗体価」について

「コロナウイルスのワクチンを打ったけど、本当に抗体ができているのかな?」そんな風に不安に思うときには「中和抗体検査」を受けることで、体が保有する中和抗体の量を調べることができます。この記事の中では、実際に中和抗体検査でわかることや、ご自身の抗体価がわかったときに知っておきたいことをご説明いたします。
記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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