ヒートショックによる死亡者数は年間どのくらい? 対策についても紹介
毎年11月頃から少しずつ増え始めるのがヒートショックです。ヒートショックは暖かい部屋から寒い場所に行ったり、熱いお湯の中に入ることで、血圧が急激に上下することが原因で起こります。この記事の中では、ヒートショックが起きやすいシチュエーション、引き起こされる疾患、対策方法などについてご紹介いたします。2023/11/15 ( 公開日 : 2022/11/17 )
サウナが認知症対策に役立つ? 温度変化が激しい温冷交代浴には注意!
サウナで気をつけたいことは?
毎年のことですが、お風呂の入浴で血圧が急激に上下して、ヒートショックを起こし、多くの方がお風呂場で溺死しています。
サウナでも温度が急に変わる体験をしますので、予期せぬ事故が起こる可能性はあります。
持病がある、薬を飲んでいる方は要注意!
サウナでは血管が拡張して低血圧になりますので、降圧剤(※血圧を下げる薬)を飲んでいる方は注意が必要です。
心臓ですでに梗塞を起こしたことがある方も、心臓を栄養する冠動脈が狭くなっていることがあるため、高温のサウナなどは危険な場合があります。
基礎疾患として高血圧症、呼吸器疾患、貧血などを持つ方は、かかりつけの医師などに相談してからサウナの利用を検討してみてください。
※補足
心不全を改善する「低温サウナ」は効果を上げているようです。
詳しくはこちらの記事(「心不全を改善!低温サウナ治療とは?」NHK)でも紹介されています。
脱水に注意!
サウナに入ると汗を大量にかくため、水分補給は非常に大切です。
もし水分が充分ではないと血液の流れはむしろ悪くなり、血栓ができると脳梗塞や心筋梗塞のリスクすら出てきます。
休憩時間には、かならず水分摂取を忘れないようにしましょう。
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温度変化の激しい温冷交代浴も注意!
上述していますが、整う体験をしたいからといって、温度変化の激しい温冷交代浴を行うのは考えものです。
若くて基礎疾患がない方であっても、急に血圧が上がってめまいを起こし、倒れるケースもなくはありません。
サウナのあとにはシャワーで温い水を浴びてから水風呂に入るなど、体をびっくりさせない工夫が必要です。
初めてサウナに行くときには、詳しい方と一緒に行くのもいいでしょう。
サウナで認知症対策?
多くの方が日常的にサウナに入ることでフィンランドは有名です。
2017年に発表された論文では、サウナに週1回しか入らないひとよりも、週4〜7回入るひとでは認知症を発症するリスクが66%も低い(*1)という結果が示されています。
注意すべきことをしっかりと心に留めた上で、生活の中にサウナを取り入れてみてはいかがでしょうか。
(*1) Laukkanen, Tanjaniina, et al. “Sauna bathing is inversely associated with dementia and Alzheimer’s disease in middle-aged Finnish men.” Age and Ageing 46.2 (2017): 245-249.
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