2023/11/15 ( 公開日 : 2022/10/27 )

ドライアイとは? 冬は悪化しやすく頭痛の原因に?! 対策についても解説!

生活習慣
予防 頭痛
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近年はデジタル化による目の酷使、ドライアイに悩まされている方が多くなってきています。患者数は推定2000万人以上とされており今や現代病の一つとされています。 そんなドライアイは目の症状だけでなく、全身性の症状や頭痛を引き起こす原因にもなります。
目次

ドライアイとは?

目の疾患の一つとされており、慢性的な不快感を引き起こす主要な原因であり、生活の質を長期にわたって損なう病気です。 単に目が乾くというだけでなく、涙の状態が異常になってしまうことにより不快な症状が起きます。

また、女性の方が加齢による女性ホルモン(エストロゲン)の減少が涙の量に影響を与えると言われており、男性よりも多く起きるとされています。

涙の異常は大きく2つに分けられます。 1つ目は涙そのものが減ってしまう「量的な異常(涙液減少型ドライアイ)」、そして2つ目は、涙の性質が変化し、悪くなってしまう「質的な異常(蒸発亢進型ドライアイ)」です。

そして、最近の研究では、涙が十分出ている人でもドライアイである可能性があることがわかってきました。 それが、目が乾いていないタイプのドライアイ「BUT短縮型ドライアイ」です。

パソコンなどの作業をすることが多いオフィスワーカーや、コンタクトレンズをつけている比較的年齢の若い方の間では、 男女問わず発症する方が増えています。

症状

初期症状としては、目の疲労感や異物感がある程度です。 しかし、目薬などで対処をしていても気づかないうちに症状が悪化するケースもあります。
主な症状としては以下のようなものがあります。

・目の渇き
・目が疲れる
・目の疲れ
・目がゴロゴロする
・目が赤い
・朝、目が開けにくい
・白っぽい目やにが出る など

原因

環境によるものや加齢や病気によるものなど、さまざまなものがあり、特に環境要因が大きいと考えられています。 その他にも、以下のようなことがドライアイのリスクを上げる原因です。

コンタクトレンズの装用

長時間装用していると、涙がコンタクトレンズに吸い取られたり、涙が蒸発しやすくなったりして涙の状態が変化しやすく、ドライアイに近い状態になりやすいのです。

乾燥した部屋

エアコンを多用している部屋で、長時間過ごしていると涙が蒸発しやすくなり、ドライアイを悪化させる場合があります。 空気が乾燥するときは加湿器などを使用して乾燥を防ぎましょう。

長時間のデジタル機器の使用

スマホやPCなどのデジタル機器を長時間見続けると、目のまばたきの回数が減り、目の表面から潤いがなくなり、目の乾燥につながってしまいます。
作業中は意識してまばたきの回数を多くしたりするなどして乾燥を防ぎましょう。

夜更かし

夜は涙液の分泌が減るため、目が乾燥気味となってしまいます。 睡眠不足は自律神経が乱れやすくなり、ドライアイを促進させてしまいます。

運動不足

血流が悪くなることによって、目に必要な酸素や栄養素が行き渡らなくなったり、長時間イスに座っているだけでも、「交感神経」が優位になって涙の量が減ってしまいます。

ストレス

緊張やストレスを感じている時は、自律神経のうち「交感神経」が優位となり涙の分泌が抑制されます。 涙の分泌は副交感神経に支配されているため、リラックスしている時のほうが、涙はスムーズに分泌されます。

放置してしまうと

ドライアイを放置して重症化してしまうと、視力低下や角膜上皮剥離(角膜が乾燥してはがれる病気)、角膜感染症(角膜がウイルスや細菌に感染すること)を発症してしまうこともあります。

精神面に関しても、目が疲れることで自律神経のバランスが崩れて、集中力が低下します。 このような不調が続くと、質のよい睡眠が取れなくなり、仕事に集中できないといった状態になってしまいストレスを感じやすくなってしまいます。

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頭痛を引き起こす

ドライアイは目に発症する症状だけでなく、頭痛の原因となることもあります。 理由としては、眼の異常が肩こりや疲労を引き起こし眼精疲労を起こしてしまうからです。

そうなると、心身のストレスにもつながり片頭痛や緊張型頭痛になってしまいます。 また、吐き気や疲労感などの全身症状や精神的な症状が現れてくる場合もあるので注意が必要です。

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予防対策

涙の量の異常で起きるとされていますが正しくケアすると、症状は改善していきます。 ですが、症状が長引いていたり、強くでる方は病院に行くことをおすすめします。
以下は普段の生活からできる、ドライアイの予防対策としてご参考にしてください。

  • 目をケアする(温める)
  • まばたきの回数を増やす
  • 正しいコンタクトレンズの装用
  • 目の健康維持に効果ある食べ物ビタミンAを摂取する(鶏レバーや豚レバー、にんじん、ほうれんそうなど)
  • 目薬を適切に使う など

冬場に多く発症

空気が乾燥しがちな冬場、暖房の使用頻度も多くなり、不快に感じる症状が現れやすくなってしまう季節です。 室内の適切な湿度は40~60%と言われており、40%以下だと肌やのどの乾燥につながりドライアイを発症しやすくなってしまいます。

また風邪やインフルエンザのウィルスは、湿度が40%以下の環境で活発化します。そのため、湿度が下がる冬に風邪を引きやすくなってしまいます。

寒くなる季節は家にいる時間が多くなってきますので、普段から部屋を適切な湿度に保つようにして、快適に過ごしていけるように心がけましょう。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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