閉所恐怖症でもMRIは受けられる? 知っておきたい最新の脳ドック事情
近年受診する人が増えている脳ドック。狭い空間に頭から入るMRI装置に、閉所恐怖症の方は「自分にはムリかも…」と思われているかもしれません。しかしながら、現代のMRIは短時間での撮影ができるようになっています。この記事の中では、閉所恐怖症の方にも安心してMRIを受けていただけるように、最新の動向をご説明いたします。2022/11/17 ( 公開日 : 2022/10/25 )
MRI検査とは? 検査を行う目的、検査方法などについて解説

検査の仕組み

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査は、MRI装置を用いて行う検査です。
X線は使用しないため被ばくリスクもありません。
強力な磁石と電磁波で体内の状態を断面図として描出することができるため、調べたい体の部位をあらゆる方向からの断面図で見ることができます。
全身どんな箇所でも詳しく、撮影・診断することが可能です。
検査を行う目的
MRI装置を用いた検査では、とくに脳、脊髄、腕や足(四肢)、子宮・卵巣や前立腺などの骨盤内の病変に対して用いられることが多いです。
がんの有無や広がり、ほかの臓器にがんが転移していないか、脳であれば梗塞の有無、病変が進行しているかどうかなどを調べることができます。
血管の状態を調べる場合には造影剤を用いなくても画像が得られるため、人体に負担のない非侵襲的な検査となります。
またMRIは整形外科でも多く使われており、筋肉、腱、靭帯などの骨以外の軟部組織の状態を詳しくみるのにも有用です。
検査の方法
MRI検査では強力な磁石と電波を使って、磁場を発生させることで撮影を行います。
強力な磁場が発生しているトンネル状装置の中に入り、体の内部の断面をさまざまな方向から画像にします。
検査する部位や目的によって、造影剤を使用することがあります。
体を動かすと画質が落ちてしまうため、できるだけ同じ姿勢を保つことが必要となります。
撮影中には大きな音が鳴りつづけます。
装置の中は狭いため、閉所恐怖症の方は検査が難しい場合もあることは知っておきましょう。

検査時間
検査にかかる時間は検査する部位や内容によって異なりますが、20〜60分程度です。
検査を受ける上での注意事項

MRI検査では強力な磁石や電波を使うため、事故ややけどには注意が必要です。
心臓にペースメーカーなどの医療機器を埋め込んでいる方や、アートメイクをされている方、タトゥー(刺青)がある方は、MRI検査が受けられない可能性があります。
詳しくは検査を受診する施設に問い合わせてみましょう。
▽こちらの記事もおすすめ

脳ドックとはなにか? 検査の内容、受診をおすすめする方、費用や注意点について解説
脳疾患は仕事やプライベートに大きな影響を与えます。脳梗塞や脳出血を発症すると、もとの生活には戻れない方も多いです。脳ドックは未病段階の状態を把握することができ、早期発見、早期治療のために有用な検査です。この記事では脳ドックの検査内容や、見つけることができる疾患、特に受診をおすすめする方について説明いたします。
頭部MRI検査とは? 発見できる病気や費用相場、検査を受けるメリットについて解説!
頭部MRI検査は、頭部の断面図を映像化して画像診断する目的で行われる検査です。脳の異常を低侵襲で早期発見するのに有効です。またMRI検査はCT検査では診断できない細かな異常も見つけられるため、効果的な検査であるといわれています。では、記事の中で詳しくみていきましょう。編集部までご連絡いただけますと幸いです。
ご意見はこちら
気になる方は、即日予約・受診可能です。
30分での脳ドック検査「スマート脳ドック」

24年間の病院勤務ののち、スマート脳ドック立ち上げのためにスマートスキャンに参画。医療データ読影部兼、メディカルチェックスタジオ新宿・銀座にて技師として勤務中。
「受診者さま目線を大切にして、日々の業務に努めて参ります。」
こちらの記事もおすすめ

知っておきたい脳ドックの補助金・助成金制度 思っていたよりずっと安く受診できるってほんと?

脳ドック受けてみた! 各種メディアさま スマート脳ドック | 体験レポート

子宮頸がんについて知っておくべきことまとめ

こわい/こわくない頭痛とは? 脳梗塞は頭痛を感じないってほんと? 知っておきたい頭痛の分類

花粉症でなぜ頭痛が起きるの? 副鼻腔炎、脳貧血との関係について

肺がんに初期症状はあるの? 肺がんの種類、予防、治療方法などについても解説!

話題のオートミールは健康にいいの? 栄養素や種類についても解説!

どこからが肥満? 治療が必要になってしまう状態とは? 治療法についても解説!

ヘルシーな朝食をとるにはどんな食材を選べばいい? おすすめ健康食材12選

健康面でのリスク管理はできていますか? 知久先生にインタビュー

脳ドックを受けにくるのはどんな人? 放射線技師大畑さんにインタビュー

高齢ドライバーによる事故が増加傾向! 脳卒中の予防には脳ドックがおすすめ