2022/12/29 ( 公開日 : 2022/09/15 )

がんや脳卒中を発症したあと収入は変化した? 1000名以上にアンケートを実施

編集部コラム
アンケート 予防 未病
この記事は約3分で読めます
今回は三大疾患を発症された方にアンケートを行いました。心理的なショックや、費用面、また発症する前にしておきたかったことについても教えていただきました。
目次

調査概要:「疾病発症の経済的リスク」に対する実態調査
【調査期間】2022年8月23日(火)~2022年8月25日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,057人
【年代内訳】20代202人、30代219人、40代221人、50代211人、60代204人
【男女比】男性5:女性5(男性541人、女性516人)
【調査対象】三大疾病(がん・心疾患・脳疾患)に発症した経験のある20代~60代の男女(発症前発症後いずれも収入源があった方)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

発症した疾病、発症した際の年齢

■発症した疾病(複数回答可)

■発症した際の年齢

発症がわかったときに不安だったことは?

重大疾患に、余命や治るかどうか、治療費や入院費などが不安としてまずは上がるようです。
また同時に仕事を失う不安や入院が長引くことで失う収入(逸失収入)についても、続いて多くの方が考えられています。

休職・離職した方はどのくらい?

離職された方が全体の10%程度、元の職場で多少勤務時間が変わった方が15%程度、休暇や休職などは必要だったものの同じ職場で同じ業務に戻れた方は60%程度という結果になりました。

同じ業務に戻れた方であっても、軽い障害などは残ってしまっており、少しパフォーマンスが落ちた状態になっている方も多いことがアンケートからは示唆されているように思います。

発症後の収入はどう変化した?

病気を発症してからも基本的には年齢は上がっていくため、昇給などはなされるものと予想できますが、「以前と変わらないあるいは増えた」という方は全体の20%程度でした。

およそ8割の方は減収になる傾向があるようですが、元の職場で元のように働けている方が6割という先ほどのデータとは整合性に欠けている気もします。

治療・入院などにかかった費用は?

高額な医療費の負担は控除が適用されますが、それでも何年にも渡ってかかり続ける費用を積み重ねていくと、数百万円かかる人が多くいることがわかります。

このような見方をすると、健康を損なってしまうことはそれ自体が蓄財に対してかなりマイナス面が多いことであり、健康への意識を高めることや日頃の予防のアクションが経済的にも非常に重要であるように思えます。

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脳血管疾患の予防にかけられる年額の費用は?

病気はなる前に予防をして、重大疾患の発症を防ぐことが肝心です。
そのためにはある程度の予算を予防の費用に当てたり、ある程度の時間を健康リテラシーの向上に使う意識を持てるといいかもしれません。

病気になってから対処を始めることは、結局費用も時間も大量に消費されてしまいます。
早く見つければ早く対処することができ、負のループを避けることにつながっていくのではないでしょうか。

三大疾病の経験者が気をつけておきたかったことは?

現在は日々どこでも食事を摂取できるような状態になっています。
甘いもの、辛いもの、お酒、どれも中毒性が高くなおかつそれを至って自然のことのように提供しています。
どのような食生活をするのか、体に摂取しないほうがいいものはどういうものなのかを、日頃から情報として仕入れて、生活の中に取り込んでいくことが極めて大切になります。

治療から予防へ、意識の変革が必要

今回の調査結果から、三大疾病(がん・心疾患・脳疾患)に発症したときにどのような不安がつのり、また、仕事にどの程度影響したかが明らかになりました。

発症後に減収となった方は6割以上にのぼり、具体的な額としては1か月あたり5万円~20万円ほどの減収となった方が多く、また、減収の期間は1年以上続いたという方が半数以上にのぼりました。

  • 発症後に減収になった方が6割
  • 1ヶ月あたり5~20万の減収
  • 半数以上が減収の期間1年以上

人生100年時代といわれるこれからの時代、日本社会を元気にするために三大疾病をはじめ、あらゆる疾病を予防し健康寿命をのばすことが求められます。

生活習慣を改善していくことはもちろん、健診・検診を受診して未病予防をすることがとても大切です。
「治療」から「予防」へ、医療に対する意識を少しずつシフトしてみてはいかがでしょうか。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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