脳ドックとはなにか? 検査の内容、受診をおすすめする方、費用や注意点について解説
脳疾患は仕事やプライベートに大きな影響を与えます。脳梗塞や脳出血を発症すると、もとの生活には戻れない方も多いです。脳ドックは未病段階の状態を把握することができ、早期発見、早期治療のために有用な検査です。この記事では脳ドックの検査内容や、見つけることができる疾患、特に受診をおすすめする方について説明いたします。2023/02/21 ( 公開日 : 2021/10/29 )
知っておきたい脳ドックの補助金・助成金制度 思っていたよりずっと安く受診できるってほんと?

脳ドックは自由診療
日本国内で診療を受ける場合には、大きく「保険診療」と「自由診療」に分けることができます。
病気になった方が受ける診療は、基本的には健康保険が適用されることが多く、「保険診療」となります。
自由診療になるのは、まだ病気ではない状態で受ける診療の場合です。
人間ドックがいい例ですが、脳ドックも病気になる前に予防として受けるため、基本的には「自由診療」として扱われることは知っておきましょう。
なぜ脳ドックに補助金・助成金があるの?

補助金と助成金は、意味合いとしてはほぼ同じです。
どちらも国や地方公共団体や民間団体から支出されるもので、原則として返済する必要がありません。
国でも地方公共団体でも、人が突然の病気によって働けなくなってしまうのは望むところではありません。
こうした不慮の重大疾患にならないように、予防として行われる脳ドックには、さまざまな補助金・助成金が用意されています。
それゆえ「脳ドックを受けてみようかな。でもちょっと高いかも」と思われた方には、ご自身が対象となっている補助金・助成金がないかを、受診される前に調べてみることをおすすめいたします。
対象となる補助金・助成金はどうやって確認する?
脳ドックの補助金・助成金を出してくれる先は、大きく2種類に分けることができます。
「健康保険組合」と「地方自治体」です。
では、それぞれ内容をみていきましょう。
健康保険組合から受けられる補助金
健康保険は大きく3種類に分けられます。
①会社員・公務員が加入する健康保険
②自営業者などが加入する国民健康保険
③後期高齢者医療制度
以上の3種類です。
この中で、健康保険組合が脳ドックの補助金・助成金を出してくれるのは、①のタイプの健康保険に入る方です。
所属している健康保険ごとに補助金・助成金の内容が異なるため、詳しくは職場の担当者に問い合わせていただく必要があります。
以下に、助成制度が確認されている健康保険組合の具体例を記載いたします。
保険組合名 | 補助条件 | 補助金額 | ||
---|---|---|---|---|
年齢 | 対象者 | 期間 | ||
関東信用組合連合健康保険組合 | 40歳以上 | 被保険者 被扶養者 |
2年に1回 | 10,000円引き |
東京実業健康保険組合 | 40歳以上 | 被保険者 被扶養者 |
– | 10,000円引き |
印刷製本包装機械健康保険組合 | 40歳になる年 以降は45歳以上 |
被保険者 被扶養者 |
2年に1回 | 15,000円引き |
(※2023年度2月時点での制度内容です。)
補助金額は、それぞれの健康保険組合によって異なります。
年齢、対象者(被扶養者も含むか否か)、期間などに制約はありますが、実質の負担額を減らせることは知っておきましょう。
◯補足
多くの健康保険組合は「東京都総合組合保健施設振興協会」(東振協:とうしんきょう)に一部業務を委託しています。
健康保険組合によっては、東振協と契約している施設にのみ補助金が降りることもあります。
詳しくは所属する健康保険組合に確認しましょう。
地方自治体から受けられる補助金
自営業者(フリーランス)や高齢者の方は、国民健康保険に入っていたり、後期高齢者医療制度の対象になる方が多いと思います。
こうした方にも、お住まいの地方自治体から補助金・助成金が出る場合があります。
こちらも市区町村によって「国民健康保険に入っている方だけ」だったり、「国民健康保険加入者、後期高齢者医療制度加入者の両方が対象」だったり、対象となる方が異なりますので、お住まいの市区町村の担当者に問い合わせてみましょう。
市区町村 | 補助条件 | 補助金額 | ||
---|---|---|---|---|
年齢 | 対象者 | 期間 | ||
東京都荒川区 | 40歳以上 | 国保・後期高齢者医療制度加入者 | – | 検査費用の1/2補助(上限2万円) |
千葉県浦安市 | 40歳以上 | 国保 | 2年に1回 | 15,000円引き |
千葉県船橋市 | 40歳以上 かつ 5歳刻み年齢 |
国保・後期高齢者医療制度加入者 | 同一年度内に1回 | 10,000円引き |
(※2023年度2月時点での制度内容です。)
会社が出してくれる補助金でさらにお得に受診できる?
会社によっては、脳ドックを推奨するキャンペーンなどを実施することがあり、これを組み合わせればさらにお得に受診できます。
もし脳ドックが19,250円の場合には、健康保険組合から10,000円の補助金、さらに会社が5,000円負担してくれる場合には、受診される方の負担額は4,250円です。
脳ドックを受診される前に、会社が独自に出している補助やキャンペーンがないかも調べてみましょう。
まとめ|補助金を使って賢く未病対策

長らく医療は「病気になった方に対して行われるもの」とされてきました。
しかしながら、現代では機器の発達や研究データが増えることによって、まだ病気になる前から、すでに対策を進めることが可能になっています。
補助金や助成金は、個人の負担額を保険が適用された時と同じくらい軽減してくれる制度です。
ぜひ便利に活用して、脳ドックをお得に受診してみてはいかがでしょう。

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