胃腸炎? ストレス? 吐き気が続くときの原因と自宅でできる対処法
吐き気が続くときに考えられる病気とは
吐き気の原因は多岐にわたります。まずは、代表的な消化器の疾患から見ていきましょう。
胃腸のトラブル(胃腸炎・潰瘍など)
感染性胃腸炎は、ウイルス感染によって発症し、吐き気とともに急な腹痛や下痢、時には発熱も見られます。急性胃炎は胃の粘膜が炎症を起こした状態で、過度な飲酒や薬剤、ストレスなどがきっかけとなり、みぞおち付近の痛みや嘔吐、不快感が生じることが特徴です。さらに胃・十二指腸潰瘍では粘膜が傷つき、吐き気だけでなく腹部の痛み、黒色便や鮮血便などのサインがあらわれることもあります。
これらの症状が続く時は、医療機関での検査や医師による適切な対応を早めに受けるようにしましょう。
薬によるもの
普段何気なく服用している薬や、病気の治療に使われている薬が吐き気の原因となることもあります。
がん治療で使われる抗がん剤は消化管の粘膜や脳の中の神経を刺激するため、吐き気を引き起こすとされています。また、鉄剤、ホルモン剤、抗生物質、抗ウイルス薬、抗うつ薬など多くの経口薬には吐き気の副作用があるとの報告があります。
薬の服用を始めてから吐き気がみられる場合は、副作用による影響の可能性もあるため、処方医に相談しましょう。
悪性疾患(胃がんなど)
吐き気が続く場合、まれに胃がんの可能性もあります。胃がんは初期症状がほとんどなく、長期にわたる胃部の違和感や食欲不振がサインとなることも多いです。進行すると腹痛や嘔吐、出血、体重減少などの症状があらわれます。早期発見が難しいため、長期間吐き気が続くなどの場合は、内視鏡検査による確認が推奨されています。内視鏡検査は早期診断に欠かせないため、受診の際に専門医に相談しましょう。
消化器以外の原因(心筋梗塞・脳神経・ストレス)
吐き気が続く場合、消化器以外の疾患も念頭に置く必要があります。例えば心筋梗塞や脳卒中では、吐き気や嘔吐が前兆となる場合があり、特に心筋梗塞については女性において前兆として吐き気が出るケースが多いとの報告があります。胸痛やめまい、意識障害が伴う場合はすぐに医療機関を受診してください。
うつ状態など心身のバランスが乱れることが原因で長期の吐き気が続くケースもあります。また、アレルギー症状の1つであるアナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)によって吐き気が起こることもあります。
重症につながる可能性を見極め、必要な検査や診療科への受診を早めに検討することが大切です。

吐き気の特徴とセルフチェック
ここからは吐き気が現れる時間や状況ごとに、その特徴やセルフチェックの方法についてわかりやすく解説します。自身の症状の見極めとして活用してみてください。
一時的な吐き気
空腹時や自律神経が乱れている時、暴飲暴食をした後や乗り物に乗っている時などに一時的に吐き気が生じることがあります。妊娠している女性のつわりも一時的な吐き気に含まれます。
一時的な吐き気は病気によるものではないこともあります。生活パターンの見直しや、薬を服用するなどの対処療法により回復するケースが多いため、規則正しい食事と睡眠、バランスの取れた食事に気を付けましょう。起床時や就寝前の症状の変化を記録し、必要に応じて医療機関への相談も検討しましょう。
吐き気+他の症状(発熱・下痢・めまい)
吐き気に加えて発熱や下痢、めまいが出現する場合は、ウイルス性胃腸炎や細菌感染、時に脳神経系の疾患が原因である可能性があります。また、生魚の喫食後に強い腹痛とともに起こる吐き気はアニサキスによる可能性もあります。胸痛を伴う場合は心筋梗塞の可能性もあり、早期の医療機関受診が重要です。
症状の組み合わせや発症時期、痛みの場所などを記録し、体重減少や意識障害があらわれている場合は緊急対応が必要となります。症状が重なる場合は自己判断せず、速やかに医療機関を受診することが大切です。

治療と対策の選び方
吐き気や、吐き気に伴う症状に合わせて適切な治療や対策をどのように選択すればよいか、そのポイントについて詳しく紹介します。
医療機関での検査と治療
医療機関では吐き気の原因を調べるため、内視鏡検査や血液検査、CTなどが行われ、胃十二指腸潰瘍やがん、感染症などの疾患の有無を確認します。診断後は薬物療法による対処療法が中心ですが、場合によっては手術が選択されるケースもあります。早めに受診することで、重い病気の進行を防げたり、症状が改善しやすくなったりすることがあります。
自宅でできる対処法と注意点
吐き気が気になるときは、水分補給をこまめに行い、刺激のある辛いものやカフェインなどの摂取を避けましょう。消化の良い食事を少量ずつ摂ることが大切なので、1日3回の食事にこだわらず、5~6回に分けて食べましょう。
また、お腹をしめつけない、ゆったりとした服を選び、食後1時間は座るか、頭を高くして横になって安静にしましょう。市販薬を利用する際は、用法や副作用に注意し、症状の経過をしっかり観察してください。2〜3日経過しても改善しない場合や、体調が悪化している場合は、無理をせず早めに医療機関を受診してください。

症状が続く場合の病院の選び方
吐き気の症状が長く続く場合には、医療機関を受診すべきです。しかし、どの病院へ行けばよいかがわからないという方に向けて病院や診療科の選び方を解説します。
受診するべき診療科
吐き気が何日も続いて食事がとれない場合や、他の症状も出ているという場合は内科や消化器内科へ受診してください。吐血、体重減少、意識障害を伴うときは早急な受診が必要です。症状の悪化や異常を感じた場合は迷わず医師に相談しましょう。
信頼できる医療機関の選び方
医療機関を選ぶ際には、内科や消化器内科、精神科など、症状に応じた使い分けが重要です。大規模な医療機関では高度な検査や専門医による診療が受けられ、地域の医療機関では身近で迅速な対応が可能です。予約の有無や休診日、診察時間など事前に確認し、安心して受診できる環境を整えましょう。
まとめ:吐き気が続く場合は迷わず相談を
この記事では、吐き気が続く場合に考えられる原因から、関連する病気、適切な治療法、受診のポイントまで詳しく解説しました.吐き気の症状は病気やストレスなど様々な原因によって引き起こされますが、適切な対応と早期受診により安心して健康を守れます。ご自身や大切な方のためにも、気になる症状は無理せず専門医に相談しましょう。
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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科目 内科・皮膚科・アレルギー科
2023年に千代田区神田で「スキマ時間に通える」をコンセプトとして忙しい方のために空いたスキマ時間、昼休みや仕事終わり、休みの日にも通える内科・皮膚科・アレルギー科のクリニック「クリニックファーストエイド」を開設。