2023/01/23 ( 公開日 : 2022/10/04 )
CT検査(CTスキャン)とは? 検査の仕組み、方法、造影剤について解説
検査の仕組み
CTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のことです。
CTを知るためには、まずはX線撮影について知りましょう。
健康診断や人間ドックなどで行われるX線撮影(レントゲン)検査では、物体を透過する性質を持っているX線を放射して、体の臓器や筋肉などの組織によって起こるX線減弱の差を捉えます。
このX線撮影は特定の方向から撮った一枚の写真であるため、臓器によって隠れている箇所が発生します。
CTスキャンでは、X線を出す箇所と検出器が人体に沿って回転して、360度あらゆる方向からのX線透過像をデジタルデータとして得ることができます。
X線撮影は二次元情報で、CT撮影は三次元情報であると考えるとわかりやすいでしょう。
検査の方法
CTスキャンはベッドに仰向けになって、筒状になっている装置の中を通ります。
検査ではベッドが動いて撮影を行うため、受診者の負担はとくにありません。
撮影部位によっては息を止めたり、吐いたりすることがあります。
放射線技師の指示に従いましょう。
造影剤について
造影剤とは、画像にコントラスト(白黒の差)をつけたり、特定の臓器を詳しくみるために投薬されるものです。
CTスキャンではおもにヨード造影剤が使われます。
造影剤は安全性が確立されていますが、ごくまれに副作用が起こることがあります。
症状としては、吐き気、頭痛、くしゃみ、発疹などがあげられます。
もし仮にこうした症状が出たとしても、自然に回復することが大半です。ただ症状の程度によっては、別途薬による治療を行うことがあります。
体内に注入された造影剤はそのほとんどが尿排泄されるため、腎機能が著しく悪い方は造影剤を使った検査が行えない場合があります。
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所要時間10分、検査は3分の
「胸部CT肺ドック」
24年間の病院勤務ののち、スマート脳ドック立ち上げのためにスマートスキャンに参画。医療データ読影部兼、メディカルチェックスタジオ新宿・銀座にて技師として勤務中。
「受診者さま目線を大切にして、日々の業務に努めて参ります。」
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