2023/02/21 ( 公開日 : 2023/02/21 )

慢性硬膜下血腫について知っておきたいこと 治る認知症って何?

症状
脳出血 脳疾患 頭痛
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検査と診断方法

検査は一般的にCTを用います。

慢性硬膜下血腫の場合には、頭蓋骨と脳のあいだに三日月状に血腫が描出されます。
約10%ほどは両側に発症することもあるといわれています。

血腫が大きくなければ経過観察になりますが、血腫が増大傾向にあるものや、サイズが大きくすでに神経症状が出ている場合は、すぐに外科手術が行われます。

無症状で経過観察になるときには、漢方薬(五苓散など)、止血剤などが有効とされることもあるため、投与される場合もあります。

治療方法とその後の処置

治療方法

外科的手術では、穿頭洗浄術を行います。
穿頭洗浄術とは、手術室で局所麻酔を行い、頭蓋骨に穴(穿頭孔;せんとうこう)を開けてシリコンでできた廃液チューブを挿入、血腫を排出して、血腫があった部分の洗浄も行う場合があります。

その後の処置

術後は半日から1日のあいだ廃液チューブを留置した状態にして、充分な減圧がなされていることを確認したのちにチューブを抜き、問題なければ1週間程度の入院ののちに退院となります。

退院後は10%程度は術後の再発が見られるため、画像を取りながら経過を観察し、もしふたたび血腫が増大した場合には再手術が必要になります

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監修医 鳴海 治 (なるみ・おさむ)
元メディカルチェックスタジオ医師・医学博士

28年間の脳神経外科の手術と救急の経験から、再生しない脳という臓器の特性、知らないうちに進行し突然発症して障害を残す脳卒中疾患の特性に対しては「発症させない」ことが最も有効な対策だと考えています。 なるべく多くの方が健康なうちに脳ドックを受診し、問題解決できる環境を提供してゆきたいと思います。

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