2022/12/07 ( 公開日 : 2021/06/21 )

隠れ(かくれ)脳梗塞とは? 無症候性の脳梗塞が持つリスクや、日常生活でできる予防をご紹介!

症状
脳梗塞 脳疾患
この記事は約4分で読めます

日常生活でできる予防

日常生活で予防となるアクションは、以下のものです。

  • 食生活の見直し
  • 飲酒量を減らす
  • 適度な運動
  • 水分補給

食生活の見直し

高血圧症の対策としては、減塩がいちばん効果的。

外食は週に2回までにする
汁物を飲み干さない
お酒のおつまみを減らす など

自分でも塩分を摂取しすぎと感じる部分から改善し、少しずつ摂取量を減らしましょう。

血圧管理には減塩が効果的! 1日の目標とすべき塩分「6g」ってどの程度?

高血圧には減塩が効果的であると言われています。この記事の中では、血圧上昇による腎臓や心臓への負担についてご紹介します。また1日で目標とすべき塩分の摂取量は6g程度ですが、6gとは実際にはどのくらいなのでしょう? 身近な食品や調味料に含まれる塩分量について知り、食生活を見直すきっかけにしてみてください。

また肥満になると内臓脂肪が溜まります。内臓脂肪からは血栓をできやすくする物質が分泌され、動脈硬化がどんどん進みます。
この内臓脂肪を減らすには、適切な運動や食事習慣が必要となることがわかるでしょう。一見痩せて見える方でも、内臓脂肪が多いとリスクがあるので注意が必要です。

内臓脂肪を落とすにはどうする? 超悪玉コレステロールが動脈硬化を起こす仕組みも解説

内臓脂肪が体に溜まっていると動脈硬化につながる要因になりやすく、最悪の場合には大きな脳疾患を引き起こすことも。「自分は太っていないから大丈夫」そんな風に思っている方の中にも、じつは内臓脂肪が多い方がいます。内臓脂肪がどんな風に人体に悪影響を与えるか知ることで、脳疾患リスクについて学びましょう!

具体的に摂取をおすすめするのは、以下のもの。
野菜、海藻、果物、大豆など。

普段ファストフードやコンビニで食事を済ませてしまう方は、上記のものを意識して食事に加えるように心がけましょう。

飲酒量を減らす

過度な飲酒は肥満・脂質異常症・高血圧などにつながりますので、注意が必要。
週に2日の休肝日を作るだけでも違います。
アルコールは中毒性があり習慣化しやすいため、意識的に我慢することが大切です。
また意思の力ではどうにもできない場合は、「基本的に部屋の中にお酒を置かない」などのアクションをするのも良いかもしれません。
外に出かけて行ってお酒を買うことの面倒さが歯止めとなって、アルコールの摂取量を減らせます。

適度な運動

運動は内臓脂肪を燃やして、血糖値・中性脂肪値を下げます。
汗をかく運動を週に3・4回程度行うと、脳卒中のリスクが下がることもよく知られている事実。

適切な水分補給

脳梗塞は夏に多いことがよく知られています。その原因となるのが脱水症状。体内に水分が不足した状態になると、血液がドロドロとして、血管が通常時よりも詰まりやすくなります。
もともと食生活が荒れていて、血液がドロドロしているところに、さらに水分不足が加わって本格的な脳梗塞につながる事例も多いです。

減量中・ダイエット中なども、食事の量が減って水分量が減る方がいます。
こういう時にも危険が高まることは覚えておきましょう。
食事を制限している時も、こまめに水を飲むことが大切です。

まとめ

隠れ脳梗塞は、症状がないので気づかない方が大半です。
しかし脳の中では少しずつ病気が進行し、あるタイミングで急変し、命の危険を伴う脳梗塞になります。

近年は、通常の健康診断ではチェックしない脳について、定期的にチェックする方も増えています。
もし興味をお持ちになられた方は、一度脳ドックを受診してみるのもいいかもしれません。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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