2021/06/21 ( 更新日 : 2021/09/09 )

隠れ脳梗塞とは? 無症候性の脳梗塞が持つリスク

症状
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脳梗塞の中には、症状が体に出ない「隠れ脳梗塞」(無症候性脳梗塞)と呼ばれるものがあります。この無症候性の脳梗塞は、果たしてリスクがまったくないものなのでしょうか? この隠れ脳梗塞が持つ、危険性などについて解説いたします。
目次

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隠れ(無症候性)脳梗塞とはなにか?

隠れ脳梗塞とは、脳ドックなどを受けた際に偶発的に発見される軽度の脳梗塞のこと。
脳の中にある極めて細い動脈(穿通枝と呼ぶ)が詰まることで、その周囲の脳細胞に血液が行き渡らず、変異の様子が見られます。
隠れ脳梗塞は「無症候性脳梗塞」とも呼ばれますが、その名前の通り、症状としては体で感じられることは何も現れません。
果たしてこの隠れ脳梗塞は、リスクと言えるのでしょうか?

脳梗塞について知りたい方はこちら

隠れ脳梗塞はどんなリスクがある?

隠れ脳梗塞が危険な理由として、以下のことが挙げられます。

  • 小さな脳梗塞が増えることで血管性認知症につながる可能性あり
  • 脳出血を招く危険あり
  • 初めて脳梗塞を起こした患者の65%以上に隠れ脳梗塞がある
  • 隠れ脳梗塞を持つ人は持たない人に比べて10倍以上の確率で脳卒中を起こす

このように隠れ脳梗塞は無症状のため、その時点ではリスクは少ないように見えるものの、将来にはより危険な脳疾患になる可能性を表すサインと考えられます。

隠れ脳梗塞はなぜ起きる?

隠れ脳梗塞の危険因子は高血圧です。
脳の細い血管が詰まるのは、高血圧が長く続くことで動脈が硬化することが主な原因。
この動脈硬化がより太い脳の血管や心血管で進行すると、それが高じて脳に大きな影響を与える脳梗塞を発症します。

また、糖尿病、高脂血症(高コレステロール血症や高中性脂肪症)、過度な飲酒・喫煙、肥満、睡眠時無呼吸症候群なども、隠れ脳梗塞の原因です。これらにも気をつけましょう。

日常生活でできる予防

日常生活で予防となるアクションは、以下のものです。

  • 食生活の見直し
  • 飲酒量を減らす
  • 適度な運動
  • 水分補給

食生活の見直し

高血圧症の対策としては、減塩がいちばん効果的。

外食は週に2回までにする
汁物を飲み干さない
お酒のおつまみを減らす など

自分でも塩分を摂取しすぎと感じる部分から改善し、少しずつ摂取量を減らしましょう。

また肥満になると内臓脂肪が溜まります。内臓脂肪からは血栓をできやすくする物質が分泌され、動脈硬化がどんどん進みます。
この内臓脂肪を減らすには、適切な運動や食事習慣が必要となることがわかるでしょう。
一見痩せて見える方でも、内臓脂肪が多いとリスクがあるので注意が必要です。

具体的に摂取をおすすめするのは、以下のもの。

野菜、海藻、果物、大豆など。

普段ファストフードやコンビニで食事を済ませてしまう方は、上記のものを意識して食事に加えるように心がけましょう。

飲酒量を減らす

過度な飲酒は肥満・脂質異常症・高血圧などにつながりますので、注意が必要。
週に2日の休肝日を作るだけでも違います。
アルコールは中毒性があり習慣化しやすいため、意識的に我慢することが大切です。
また意思の力ではどうにもできない場合は、「基本的に部屋の中にお酒を置かない」などのアクションをするのも良いかもしれません。
外に出かけて行ってお酒を買うことの面倒さが歯止めとなって、アルコールの摂取量を減らせます。

適度な運動

運動は内臓脂肪を燃やして、血糖値・中性脂肪値を下げます。
汗をかく運動を週に3・4回程度行うと、脳卒中のリスクが下がることもよく知られている事実。

適切な水分補給

脳梗塞は夏に多いことがよく知られています。その原因となるのが脱水症状。体内に水分が不足した状態になると、血液がドロドロとして、血管が通常時よりも詰まりやすくなります。
もともと食生活が荒れていて、血液がドロドロしているところに、さらに水分不足が加わって本格的な脳梗塞につながる事例も多いです。
減量中・ダイエット中なども、食事の量が減って水分量が減る方がいます。
こういう時にも危険が高まることは覚えておきましょう。
食事を制限している時も、こまめに水を飲むことが大切です。

まとめ

隠れ脳梗塞は、症状がないので気づかない方が大半です。
しかし脳の中では少しずつ病気が進行し、あるタイミングで急変し、命の危険を伴う脳梗塞になります。
近年は、通常の健康診断ではチェックしない脳について、定期的にチェックする方も増えています。
もし興味をお持ちになられた方は、一度脳ドックを受診してみるのもいいかもしれません。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)

メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士
病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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