高血圧が原因の気をつけるべき病気は? 血圧を下げるためにできる取り組み5選も紹介!
血圧が高い傾向にあっても、自覚症状が少ないために対策が遅くなることがあります。そのため、高血圧だと診断された場合に、どうすればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。この記事の中では、高血圧の概要や原因、放置することで予想されるリスクなどについて詳しく解説いたします。脳梗塞の前兆となる症状とは? 急に起こるからだの異変に注意!
脳梗塞には前兆がある?
脳梗塞(のうこうそく)は脳の動脈がつまって、血液のめぐりが悪くなることで引き起こされます。
この脳にとっての大きな問題は、ある日突然降りかかります。
しかしながら、本格的に動脈がつまるまえに、その前触れとなる症状が起きることもあります。
脳梗塞の前兆となる症状
これらの症状があるときには、すぐにお近くの病院へ。

運動障害
・体の左右どちらかに力が入れられない
・食事中に箸やお椀を落としてしまう
・足を引きずっていると指摘される
・顔の半分だけが動かない
言語障害
・口がまわらない
・言葉や名前がなかなか出てこない
感覚障害
・手足の左右どちらかの側の感覚が鈍い
・手や足が痺れる
視覚障害
・視野の半分が欠ける
・ものが二重になって見える
・片目がみえない
バランスの障害
・ふらついて立っていられない
・足元が覚束ない
脳梗塞につながる違和感を見逃さない
動脈を塞いでいる血栓(血の塊のこと)が溶け、血の流れが通常にもどると、体も普通の状態にもどります。
しかしこうした症状が起きると、本格的に動脈が塞がるまで時間の問題という場合もあります。
実際に脳梗塞の前兆が起こった方は、3ヶ月以内に10〜20%が脳梗塞を発症しています。
このなかでも約半数の人が、48時間以内に脳梗塞を発症していることを考えると、初期症状を見逃すことが危険であるとわかるはずです。
専門病院での流れ
異常を感じて専門病院を受診した場合、検査が行われ、問題があればすぐに治療が始まります。
明らかに脳梗塞の前兆と判断できる場合は、その日のうちに入院する可能性もあることを覚えておきましょう。
その場合、早急に脳梗塞の発症に備える措置が取られます。
脳梗塞の前兆かどうか判別しにくい症状でも、ABCD2テスト(下記の図を参照)で点数が高い場合は即日入院の可能性があります。
A(Age) | 年齢 | 60歳以上 | 1点 |
---|---|---|---|
B(Blood pressure) | 血圧 | 140/90mmHg以上 | 1点 |
C(Clinical symptoms) | 症状 | 体の片側のまひ | 2点 |
まひを伴わないろれつ障害 | 1点 | ||
D(Duration) | 症状の持続時間 | 60分以上 | 2点 |
10〜59分 | 1点 | ||
D(Diabetes) | 糖尿病 | あり | 1点 |
合計 | 12点 |
脳梗塞を起こさないための予防
脳梗塞は生活習慣病と強く結びついています。
生活習慣病は血液がドロドロになり、なおかつ血管の健康を悪化させるものが多いです。
その結果、動脈硬化や血栓につながり、脳梗塞を発症するに至ります。

脳梗塞を発生させるリスクがあるものについて、ここでは簡単にご説明いたします。
高血圧
血圧が高いと全身の血管に負担が大きい状態になります。
この状態がつづくと血管は弾力をなくし、脆くなり、詰まりやすくなります。
日々の生活でできることとしては、塩分の摂取を控えめにして、野菜や果物や海藻類を摂取することが有効です。
高血圧の原因や予防方法については、こちらの記事もご覧ください。

糖尿病
糖尿病では血糖の濃度が高い状態になりますが、この状態が長くつづくと血管が傷ついてしまいます。
日々実践できることとしては、ゆるめの糖質制限をすることです。
パスタ、ラーメン、丼もの、スイーツ、ペットボトルの清涼飲料水などを、それまでの半分にするだけでもかなり効果的です。
糖尿病については、こちらの記事もご覧ください。
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脂質異常症(高脂血症)
動脈硬化の直接的な原因になるのが脂質異常症です。
動物性脂肪の多い食品、鶏卵・魚卵などのコレステロールが多い食品の摂取しすぎで、カロリー過多になっている人が多いです。
また過度な飲酒も原因のひとつ。
豆・芋・根菜・きのこ・海藻などを気にして食べるようにすると、コレステロール値を下げることができます。
脂質についての注意点については、こちらの記事もご覧ください。
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脳梗塞の前兆に気づいたらすぐに病院へ

もし体に脳梗塞の前兆と似ている現象が起こったときには、すぐにでも病院へ向かうことが必要です。
今回ご紹介した症状を頭の片隅に覚えておくと、もしものときに役立つかもしれません。
取り越し苦労になるとしても、念には念を入れ、すぐに対応することをおすすめいたします。
なお、体調に変化がなくても、検査を通じて現状を知っておきたいという方もいるでしょう。
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