2023/12/04 ( 公開日 : 2022/07/27 )

筋肉は体にどんな働きをしてるの? 知っておきたい筋肉の7つの働き

生活習慣
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加齢するほど、筋力が減っていくことはご存じですか? 一般に30歳を超えると年に1パーセントずつ筋力量が減るともいわれています。すると熱中になりやすくなったり、代謝が悪くなったりしやすいです。この記事を読んで、筋肉が体にどのような役割をしているのかぜひ知識として身につけましょう。
目次

筋トレは加齢していくほど大切になる?

筋肉は私たちが活動するときにつねに使われています。
筋トレというと、スポーツ選手であったり、見た目をよくみせたいと考える方がやるもの、と思われる方もいるかもしれません。
しかし実は年齢を重ねて行くほど、筋トレを習慣的に行うことが重要になります。

筋肉量は30歳をすぎた頃から次第に減り始め、80歳の時点ではいちばん筋肉量があった時から6割〜7割も減った状態になってしまうからです。

また筋肉は運動器としての役割だけをしているわけではありません。筋肉は糖質と脂質を分解して、熱を発生する基礎代謝も行っています

筋肉量が多いほど体の中にある余分な糖質・脂質が燃焼されます。その結果として血糖値の上昇が抑制され、重大疾患の要因になる生活習慣病の予防にもつながります。

筋肉のおもな役割

筋肉は体に対して重要な役割をいくつも持っています。

  • 姿勢を保持する
  • 血液を心臓に戻す
  • 代謝を上げる
  • 体を衝撃から守る
  • 水分を貯蔵する
  • 免疫力を上げる
  • 生理活性物質を分泌する

姿勢を保持する

骨格筋は姿勢保持にとって非常に重要です。
加齢によって起こりやすくなる、転倒による怪我・骨折などを予防する意味でもある程度の筋力を維持する必要があるのです。

血液を心臓に戻す

心臓へ血液を戻す際には、体の骨格筋が収縮することで血管を収縮してポンプのような役割をします。
筋肉量が減ると血液を心臓へ戻す力が弱まるために、心臓の筋肉に負担がかかってさまざまな不具合が出ます。

代謝を上げる

私たちの体温を一定に保って生命を維持する上で必要な「基礎代謝」はほとんど骨格筋が担っています。
筋肉が少ないことで冷え性になっている方も多いので、代謝を上げて体を温めることが重要です。

代謝は「生命維持のために有機体が行う、外界から取り入れた無機物や有機物を素材としておこなう合成や化学反応のこと」です。
大きくは「異化(catabolism)」と、「同化(anabolism)に区分されます。
異化とは物質を分解してエネルギーを得る過程で、同化はエネルギーを使って物質を合成する過程です。

体を衝撃から守る

外部の衝撃から内臓、骨、血管などを守るために、筋肉はクッションのような役割をしています。

水分を貯蔵する

骨格筋は体の約6割の水分を保持しているといわれます。
細胞が蓄えている水分は、体内で脱水が始まるとそれを進行させないように働きます。
細胞から脱水傾向のある血管内に水分を補填して、血液循環を保とうとするのです。

高齢者が熱中症になりやすいのも、加齢とともに筋肉量が減っていることが関係しています

免疫力を上げる

リンパ球などの免疫細胞は筋肉に多く蓄えられているグルタミンによって活性化されます。
ゆえに筋肉量が減ると、免疫機能も低下するといわれています。

運動で生理活性物質(マイオカイン)を分泌する

骨格筋は運動をするときに、さまざまな生理活性物質を分泌していることがわかってきました。この物質を総称して「マイオ(筋)カイン(作動物質)」といいます。
代表的なマイオカインとしては以下のものがあります。

IL-6:糖や脂肪代謝を促して、肥満や糖尿病の予防をする
FGF-21:肝臓で脂肪を分解する
Irisin:肥満、糖尿病の予防
IGF-1:筋肥大の促進、認知症の予防
BDNF:脳の神経細胞を生育
など

筋肉が発生するマイオカインが体のさまざまな臓器に到達することで、その機能を調整するのではないかといわれています。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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