2023/05/16 ( 公開日 : 2023/05/16 )

悪化すると脳ヘルニアに? 急性硬膜下血腫について

症状
脳出血 脳疾患 頭痛
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検査と診断方法

患者さんが運ばれてきたら、まずCTやMRIによって検査を行います。

画像所見としてみられるのは、頭蓋骨に接している部位の三日月状の血腫です。
最初のCTで出血量が多く、脳が歪んで脳ヘルニアを起こしそうなときには、なるべく早く手術を行う必要があります。
もし出血量が大した量ではなくて、2回目のCT(初回から約1~2時間後に行う)で出血量が増加していなければ、経過観察をつづけて行います。

治療について

血種が大きくないとき、あるいは生命の危険性がない程度の場合は、血種が吸収されることを期待します。
血種が吸収されずに慢性化する場合があり、その際は穿頭洗浄術を行うことがあります。
(※穿頭洗浄術については、下記の記事内で説明しています。)

慢性硬膜下血腫について知っておきたいこと 治る認知症って何?

慢性硬膜下血腫とは、硬膜とくも膜のあいだで起こる血腫です。転倒などで頭をぶつけてから、1ヶ月ほどして次第に出血してくる病気です。この記事の中では慢性硬膜下血腫の原因、症状、検査と診断方法、治療方法などについて解説いたします。

脳の圧迫が強い場合や血腫が増加する場合には、開頭血腫除去術を行います。
開頭した後で硬膜を切開して、脳を圧迫している血腫を除去、その後に止血をします。

脳そのものに損傷がない場合には、脳に対しての圧迫を解除することで障害なども残らない良好な予後となることもあります。

もし脳そのものに損傷が伴っていると、血腫を除去しても脳が急激に腫脹して、危険な状態がつづくことがあります。
この場合には開頭した骨を外したままで可能な限り脳にかかる圧力を逃す手技を行います。

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編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 鳴海 治 (なるみ・おさむ)
元メディカルチェックスタジオ医師・医学博士

28年間の脳神経外科の手術と救急の経験から、再生しない脳という臓器の特性、知らないうちに進行し突然発症して障害を残す脳卒中疾患の特性に対しては「発症させない」ことが最も有効な対策だと考えています。 なるべく多くの方が健康なうちに脳ドックを受診し、問題解決できる環境を提供してゆきたいと思います。

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