2023/12/20 ( 公開日 : 2022/11/29 )

健康を気にする40代の方に伝えたいこと! 10年で倍増する疾患とは?

症状
予防 健康寿命 未病
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40代の心疾患件数

2017年度の厚生労働省の統計によれば、国内での虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)の件数は、男性で1万7千人程度。女性では3千人程度になっています(*3)。

出典:「虚血性心疾患患者数の状況」(厚生労働省)

50代では男性は4万3千人程度、女性では1万1千人程度と、こちらは年代が進むと脳疾患よりもさらに早いスピードで患者数が増えていきます

女性は男性よりも長生きをするため、最終的には心疾患で死亡する件数は女性の方が男性よりも多くなるともいわれています。
40代の頃に発症する方が比較的少ないからといって、女性も安心することはできません。

40代でも注意したい脳萎縮

将来認知症になるリスク要因のひとつとして、脳萎縮の存在が明らかになってきています。
ひとの脳は加齢とともにいくらかは萎縮していきますが、これが年齢平均より明らかに進行している場合には、認知症になる可能性が高まるといわれています。

この脳萎縮度が高い方は、肥満傾向にあったり、若い頃から高血圧や高血糖だったりと、上記でも述べてきた肥満や脳・心疾患とも関わりが深いです。

認知症は生活習慣病との関わりが深く、60代・70代になってから気にし始めるのではなく、30代・40代から考えるべきである、と脳科学研究者のあいだではいわれ始めています。

健康寿命を伸ばすには40代からの対策が鍵

30代・40代から健康的な生活をこころがけ、自分の体にダメージを蓄積しないように暮らしていけば、60代以降では周囲と大きな差が出ています。

心疾患、脳疾患、認知症、がんなどのリスクを遠ざけて健康寿命を長く保つためにも、検診などを上手に使ってご自身のモチベーションを高めてみてはいかがでしょうか。

脳ドック、CT肺・心血管ドックでまとめて検査

健康診断や人間ドックとともに、脳ドックやCT肺・心血管ドックを定期的に受ける方が年々増えています。
脳疾患、心疾患、脳萎縮の度合い、がんの早期発見など、自分の体に起こるリスクに気づくには定期的な検査をおすすめいたします。

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監修医 知久 正明 (ちく・まさあき)
メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長・医学博士

病気になる前に治すという『未病』を理念に掲げていきます。循環器内科分野では心臓病だけでなく血管病まで診られる最新の医療機器を備えたバスキュラーラボで、『病気より患者さんを診る』を基本として診療しています。

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