2023/12/12 ( 公開日 : 2023/05/08 )
高血糖が体に及ぼす影響は? 血糖値が上がりにくい低GI食品を食事に取り入れよう!
血糖値の上昇が血管を傷つける
血糖値とは血液内のブドウ糖(グルコース)の濃度です。
ブドウ糖とは糖質が体内で消化吸収されてできるもので、わたしたちにとって必要なエネルギー源ですが、食べ過ぎなどによって血液の中に過剰に存在していると、血糖値は上がった状態になります。
血液中にブドウ糖が多くなると、血管の壁にある内皮細胞に入り込んでしまい、その結果として活性酸素が発生して血管が傷つけられます。
通常わたしたちの体は血糖値が上がるとすい臓からインスリンというホルモンを出し、血管内の糖を細胞に取り込ませ、エネルギーに変換させます。その結果、血管内の糖が減り、血糖値が下がるのです。
◇ 体が血糖を下げる仕組み
しかし、たび重なる過剰なエネルギー摂取(習慣的な食べ過ぎ)によって、すい臓の機能が低下していたらどうなるでしょうか?
血糖値を下げるインスリンが利きにくくなり、血糖値が高い状態(高血糖)になります。その結果、糖尿病を引き起こします。
そうなると、体の中で血管が傷ついて次第に硬くこわばっていきます。怖いのは、自覚症状がほとんどないということです。
この硬くなった動脈が裂けたり、プラークが破れて血栓ができたりすることで、脳や心臓に影響を及ぼす重大疾患を発症します。
低GI食品とは?
食後の血糖値が急上昇、急降下することを「血糖値スパイク」といいますが、この血糖値の乱降下は血管により多くのダメージを与えます。
血糖値が高くなる食べものを想像するとき、一般にカロリーが高い食べものが思い浮かぶかもしれません。
しかし、かならずしもカロリーの高低は関係ありません。
同じ量の炭水化物を含んでいる食品であっても、その食品が食物繊維を多く含んでいれば、血糖値スパイクを防止する効果があります。
そんな「血糖値をあげたくない」「血糖値スパイクを起こしたくない」という方には低GI食品と呼ばれるものを食事に取り入れることをお勧めします。
Glとは?
GIとはGlycemic Index(グリセミック「《医》血糖(症)の」・インデックス)の頭文字です。
ブドウ糖を摂取した際の血糖値上昇を100として、ほかの食べものを摂取したときの血糖値上昇がどの程度かを比較する指標として用いられます。
GI値が55以下の食品を低GI食品、56~69の食品を中GI食品、70以上の食品を高GIと定義しています。
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大学を卒業後9年間食品商社にて勤務ののち、現在は医療機関にて従事。 完璧にする必要はなく、自分に合った方法を探して試みることが健康への一歩と考えています。 モットーは『食習慣を整えて、心と体をHAPPYに!』
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