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2023/12/04 ( 公開日 : 2022/07/19 )
世界一座りすぎの日本人! 長時間の座りっぱなしは肥満のリスクが上昇?!

世界の中でも座っている時間が長い日本

日本人は世界でも、最も「座位行動」が多いという研究結果をご存知でしょうか?
座位行動というのは、座ったり横になっている状態のことで、定義としては「座位、半臥位(はんがい)、もしくは臥位の状態で行われるエネルギー消費量が1.5メッツ以下の全ての覚醒行動」のことです。
◇メッツとは?
安静時(静かに座っている状態)を1としたときと比較して、何倍くらいのエネルギーを消費するかで活動の強度を表したもの。
例:
歩く、掃除機をかける、子供と遊ぶ:3メッツ程度
ゴルフ、階段をゆっくり登る:4メッツ程度

リーフレット 「座位行動」 厚生労働省 e-ヘルスネット から抜粋
上記の図では、ピンクの円が各国の平日の座位時間の中央値を示しており、20カ国中でも日本が最長となっています。
生活の中で座りすぎている人は、座りすぎていない人よりも、以下の傾向があることが報告されています。
- 寿命が短い
- 肥満度が高い
- 心臓病罹患率、2型糖尿病罹患率が高い など
なぜ座りっぱなしは体に悪いの?
なぜ長時間座り続けているのが体に悪いかというと、体の筋肉を充分に使わないために、血中の脂質代謝が低下して、中性脂肪が増加するためといわれています。
血液を循環させるときには、体の骨格筋もポンプのような役割をして心臓に血液を戻す手助けをしています。しかし座っている時間が長いと、その役割を充分にできていないため、心臓に負荷が多くかかっています。
その結果、長年の負担によって心疾患につながってしまいます。
また座っている時間が長いと、燃焼するカロリーも少なく、肥満のリスクも高まります。
在宅勤務は座っている時間が長くなりがち?
在宅勤務が増えることで、仕事中の身体活動も減っていることが懸念されています。
通勤の必要がなくなったことで、歩く時間が減っていることは簡単に想像できます。
しかし実は職場ではコピーを取りに行く、トイレまで歩く、来客対応、立ったままでの雑談など、私たちが思っている以上に体を動かしていました。
これらの行動がなくなることで、合計で仕事中に座っている時間が76分も長くなっているという報告もあります(*1)。
*1 Fukushima, Noritoshi, et al. “Associations of working from home with occupational physical activity and sedentary behavior under the COVID-19 pandemic.” Journal of occupational health 63.1 (2021): e12212.
座りすぎないために! 明日から実践できる生活習慣改善6選
スマホやスマートウォッチでアラーム設定

1時間ずっと座り続けるのは体にとってよくないです。
集中しているとついつい1時間がすぎてしまう、という方もいるかもしれません。
そんな方はアラームを使って45分に一度は席から立つことをおすすめします。
通勤中(バス、電車で椅子)に座らない

通勤で公共交通機関を使う方は、なるべく立ったままでいましょう。
立った状態は座った状態よりもカロリーを消費しますし、座っている状態よりは下半身の筋肉を使っています。
なるべく階段を使う

座りすぎている方は、運動量も少ない場合が多いです。
人間は必要な行動しかしないものですので、行く必要のある場所へ移動するときに、なるべく歩く歩数を増やすことが大切です。
無理ではない階数なら、なるべく階段を使うのもいいですね!
立ちたいと思ったら、用事がなくても立つ

座っている時間を短くしていくと、長く座っていることに違和感を持つようになります。
長い時間座っていることは非常に苦しいことなのです。
そんなふうに感じ始めたら、特になんの用がなくても立ちたいときに立ち上がりましょう。
会議を立って行う

すべての会議を立って行うのは難しいかもしれません。
しかし少人数の会議なら、立って行う会議を提案してみるのもいいでしょう。
1週間の歩数を計測して、目標を持つ

厳密に決める必要はないですが、「1週間の平均歩数を大体このくらいにしよう」と決めて、その目標を達成するようにするといいかもしれません。
1日でどのくらいの歩数を達成する必要があるのか、それには日中にコツコツとこまめに歩く行為が必要になります。
まずは目標の歩数を決めましょう。
座りすぎに注意! 生活の改善に取り組みましょう

座りすぎは、さまざまな疾患のリスクとなるとともに、メンタル面でも鬱などのリスク因子になるといわれています。
こまめに動くように気をつけて、心と体の病気のリスクマネジメントをしましょう!
編集部までご連絡いただけますと幸いです。
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