2024/04/19 ( 公開日 : 2022/06/21 )

ランニングが続かない人必見! 走ることで脳が活性化! 運動習慣を身につけよう!

生活習慣
予防 運動
この記事は約3分で読めます
ランニングで脳の前頭前野が広範囲に活性化することが明らかになりました。生活習慣病を予防する意味でも、運動習慣を身につけるのは非常に大切ですが、多くの方が走る習慣を身につけるのを難しいと感じているようです。今回は運動習慣ゼロのところから、どのようにすれば走る習慣を身につけられるかをご紹介いたします!
目次

ランニングで脳の前頭前野が活性化

筑波大体育会系ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センターの研究によると、中強度(心拍数140程度、最大酸素摂取量50%)のランニングを行うことで、脳の前頭前野が広い範囲で活性化することが確認されました。

この研究には大学生・大学院生26名が参加して、トレッドミルで10分間のランニングをしたのちに、15分間の安静を取ったあとで認知機能を測定する方法で行われました。
この際に脳の局所的な血流変化を計測すると、左右両側の前頭前野で広範囲に渡って活性化し、認知機能を高める効果が見られたのです。

前頭前野とは?

前頭前野というのは、ヒトと動物を比べたときにもっとも大きく異なっている脳の部位で、チンパンジー(※ヒトを除く動物の中でもっとも前頭前野が大きいとされる)では大脳の中の7~10%ですが、ヒトでは大脳の30%程度も占めています。

前頭前野は「アイデアを産む」「感情をコントロールする」「考える」など、創造的な物事を考えたり日常的に思考したりする上で非常に大切な部位であることがよく知られています。

この部位の活動が衰えることによって物忘れが増えたり、感情的になりすぎたり、やる気が低減したりするため、歳を重ねていく上でもとくに機能の低下を抑えたい脳の部位であるといえるかもしれません。

ランニングによってこの前頭前野の活動が活性化されているとわかったのは、生活習慣の中にランニングを取り込もうか迷っている方には非常に興味深い話ではないでしょうか。

運動習慣がない方がランニングを始めるには

長らく走る習慣がなかった方が急に走りだすのは意外に難しいものです。数回だけなら意志の力で走れるかもしれませんが、きついことや辛いことは生活の中で継続的にはしようと思わないものです。

とくに多いケースがまずランニングシューズを買って、ランニングウェアを買って、月額のジムに入会して、蓋を開けてみると長くはつづかなかったというようなもの。
これでは初期費用だけが多くかかってしまって継続ができていないため、お金だけ損した気分になってしまう方も多いです。

そこでおすすめしたいのが、まずは走らなくていいので「朝早く起きて(もしくは仕事後に)、30分ほど外を歩いて部屋に戻ってくる」というものです。

長年走っていなかった方にとっては、この程度の負荷でも生活習慣の中に取り込むのは難しいです。
15分歩くと1500歩程度の運動になりますが、最初の数週間はこの習慣を身につけることに注力してみてはいかがでしょう。

歩く習慣を身につけたらジョギングの準備

毎週2、3回歩く習慣が身についたら、ようやく運動のためのシューズやウェアが必要となるかもしれません。体も少し多めに運動できる準備ができ、自分でも走りたい気持ちが高まっているでしょう。

しかしここからも次の段階でランニングをするのではなく、まずは軽めのジョギングから始めましょう。
それも2~3キロ程度ジョギングを行うなら、半分くらい歩いてもかまいません

大切なことは、自分にあまり辛い思いをさせないことです。

急に体にとって辛い思いをさせると、また口実を作って運動習慣をやめてしまいがちです。
運動を本当に継続的にできるようにしようと思うなら、少しずつ生活に変化を加えていくことが大切です。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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