2023/11/29 ( 公開日 : 2022/06/09 )

カフェイン中毒の症状とは?致死量はどのくらい?錠剤の過剰摂取にも注意!

生活習慣
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カフェインの摂取目安量

カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される1日当たりの摂取許容量については、 個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも定められていません。

ですが、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。 健康な成人がカフェインを摂取する際に、最大量の目安として示されているのは「1日あたり400mg」と提言しています。 他にも各機関から以下の対象について定められています。
日頃からコーヒーやエナジードリンクなどを飲んでいる方は参考にしてください。

健康に悪影響のないカフェイン摂取量の目安例(海外)
対象 一日当たりの健康に悪影響のない最大摂取量 機関名
健康な成人 400mg(1回当たり 3mg/kg 体重※1) 欧州食品安全機関(EFSA)
400mg カナダ保健省
健康な子ども及び青少年 3mg/kg 体重 欧州食品安全機関(EFSA)
2.5mg/kg 体重 カナダ保健省
子ども(4~6 歳):45mg
子ども(7~9 歳):62.5mg
子ども(10~12 歳):85mg
13 歳以上の青少年:2.5mg/kg 体重
妊婦 300mg 世界保健機関(WHO)
200mg 欧州食品安全機関(EFSA)
300mg カナダ保健省
200mg※2 欧州食品安全機関(EFSA)

※注1 1回当たり摂取量約 3 mg/kg 体重以下(例:体重 70 kg の成人で約 200 mg 以下)であれば急性毒性の懸念は生じない。
※注2 乳児に健康リスクは生じない。
出典 : 食品安全委員会

致死量はどのくらい?

致死量については、個人差が非常に大きく一概には言えないが、一般的には5000mg〜10000mg(5g〜10g)と言われています。

例として、通常1杯のコーヒーに含まれるカフェインは、60ミリグラム。エナジードリンクには1本80ミリグラム、眠気覚まし用飲料1本120ミリグラムのカフェインが含まれていた場合、 重篤な副作用が出る5グラムを摂取するためには、1日あたりコーヒーは80杯、エナジードリンクは60本、眠気覚ましドリンク剤は40本飲まなくてはならない計算になります。

現実的に考えると、一度に摂取することはないと思いますが、なぜ中毒症状が出て死に至るまでのケースが発生しているのでしょうか。
それはカフェインを含んだ錠剤です。



いつでも手軽に飲めてカフェインを摂取することができ、エナジードリンクなどの飲料水と違って一気に大量服用しやすいのが特徴です。
眠気覚ましとして服用し相応の効果が出る量が入っていますが、服用する際は気をつけなければいけません。
中身はカフェイン、医薬品なので記載されている用法・用量をしっかり守らないとすぐにカフェイン中毒になってしまう可能性があります。

また、致死例の多くは市販薬のカフェイン錠を多量内服していることがわかっているので、 こうした錠剤と合わせて、コーヒーなどのカフェインを一度に摂取することも危険ですので注意しましょう。

カフェインとのつき合い方

カフェインを摂ることによって元気が出て、仕事や勉強の能率が上がったように感じることがあると思います。

しかし、これは元気の前借りをしており、カフェインが代謝されて体から抜けると元気や気分は摂取前よりも低下してしまい虚脱感を覚えてしまいます。
この虚脱感に対応しようとカフェインを何度も摂取してしまうと体調を崩し、健康生活に支障がでてしまうことを覚えておいてください。

そうならないためにも、ご自身の適切なカフェインの量を把握する必要があるのです。
また、コーヒー好きな人でカフェイン中毒が怖いと思っている方も、 カフェイン含有量が少ないカフェインレスや本来カフェインを含んでいる飲料や食物からカフェインを取り除きカフェインを含まない状態にしたデカフェなども有効活用していき、 健康に生活が送れるようにしていきましょう。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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