2023/11/24 ( 公開日 : 2022/04/20 )
寝不足はどんなリスクがあるの? 睡眠がもたらす脳の影響について解説!
健康的な睡眠がなぜ必要なのか?
夜までスマートフォンをずっと眺めているという方はいないでしょうか?
このような習慣で知らず知らずのうちに睡眠時間が減ってしまうと、体には少しずつ負荷が溜まっていきます。
▽体はなぜ睡眠を必要とするの?
・重要な身体機能の維持
・体力の回復
・筋肉組織の修復
・脳が新たな情報を処理できるように
▽睡眠不足が体に与える悪影響
・はっきりとものを考えられない
・集中できない
・反応が遅い
・感情のコントロールができない
睡眠不足のときには自分自身でも集中力が下がっていると感じる方が多いのではないでしょうか。
しかしこうした集中力が足りない状態で1日を過ごすことの悪影響は、実は数十年後に重大な疾患となって顕在化することを意識していない方も多いでしょう。
▽睡眠不足でなり得る疾患
- 糖尿病
- 脳、心血管疾患
- うつ病
長年にわたる慢性的な睡眠不足は、日常を破壊するかもしれない重大疾患に罹るリスクを高めてしまいます。
また近年のように新しいウイルスが猛威をふるったとき、慢性的な睡眠不足を持つ方は、免疫システムが低下した状態でこの脅威を迎えなければなりません。
どのくらいの睡眠が必要?
赤ちゃんは一般に14〜17時間眠ると言われています。
年齢が上がるに連れて徐々に必要な睡眠時間は減っていきますが、では推奨される睡眠時間は一体どのくらいなのでしょうか?
アメリカの国立睡眠財団(National Sleep Foundation)では、以下のような睡眠時間を推奨しています。
年齢 | 睡眠の推奨事項 |
---|---|
65歳以上 | 7~8時間 |
18~64歳 | 7~9時間 |
14~17歳 | 8~10時間 |
6~13歳 | 9~11時間 |
「日本では慢性的に睡眠時間が少ない」という話はよく耳にすると思いますが、どうやらこうした状況は日本だけではないようです。
アメリカの成人の35.2%が、7時間以下の睡眠時間に留まっているといわれています。
これはアメリカ国内だけでも約7,000万人以上が睡眠に問題を抱えている計算です。
睡眠から得られる恩恵
質のいい睡眠は倦怠感や集中力の低下を回避する鍵になります。
また、より重大な健康問題を未然に防止することにもなります。
体の炎症を軽減
睡眠不足は全身に炎症を引き起こします。
長期的な炎症があると、炎症性腸疾患(IBD)などにつながることもあります。
集中力の向上
充分な睡眠は高い集中力につながり、生産性も上がります。
仕事や趣味でも大きな成果につながるでしょう。
食べ過ぎの防止
睡眠時間が減ることで食欲が増えることはよく知られています。体重増加を防止する意味でも、充分な睡眠は必要です。
心疾患や脳卒中のリスクを軽減
睡眠不足は心疾患、脳卒中、高血圧などの慢性的な血管系の問題を高めるリスクがあることはよく知られています。
充分な睡眠を取ることで日常に大きな影響を与える疾患のリスクを減らすことができます。
うつ病リスクを軽減
睡眠はメンタルヘルスとの関わりも深いです。うつ病になった人の80%以上が睡眠に問題を抱えているともいわれています。
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