2023/01/12 ( 公開日 : 2023/01/12 )

病気予防をするために押さえておくべきこと(編集後記)

編集部コラム
予防
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言葉が世界から対象を切り出す

言葉というものは、世界から対象を切り取るもの、といわれています。たとえばタンブラーが置かれている机があったとして(今わたしの視界に広がっている景色ですが)、タンブラーにもし名前がないときには、「机の上にある、そのあれ。円筒形で水分を入れておける金属で加工されたそれ、取ってくれない?」みたいなことしかいえないわけです。

何がいいたいかというと、ものに対して「タンブラー」という名前が与えられた瞬間に、世界から対象は切り離されるということです。

お医者さんもやっていることは同じです。こんな症状が出ているから、これにはこんな名前をつけよう、これは脳梗塞、これは脳出血、みたいな感じです。彼らは病態を歩く生態系から切り取って、それに名前をつけて、その事象について長年学んできている存在である、ということができるわけです。

話が脱線しました。

「自分」というものは、ひとそれぞれ異なります。今これを読んでいる方も、そのひとそれぞれの依存があります。それは学歴のひともいれば、ルックスのひともいれば、食事のひともいます。

生活習慣では食事、睡眠、運動と大きく分けることができますが、その依存しているものがどこに属しているかを自分の中からしっかりと言語で切り出すことができれば、何に対して集中して対処すればいいかわかるはずです。

先ほどタンブラーの話をしましたが、タンブラーに名前を与えないと他人にも自分にも何に対処するかを伝えられないでしょう。つまり生活習慣改善には、自分が依存しているものをしっかりと言語化することが必要となるわけです。

あなたが主張する、「好き」の正体は?

わたしたちは自分が依存しているものを、なかなか自分で認めることができません。
わたしたちは大抵、自分が依存しているものを「好き」といっているからです。

もしあなたが友人と食事をしているときに、好きなことについてご機嫌に話していたら「でもそれって依存だよね。私そういうひときらい」といわれたとしましょう。
わたしたちはそのようなことは全然聞きたくはないですよね。(たとえ大学時代からの友人だったとしても!)

なぜならば、依存をしないと現実を直視しないといけなくなるからです。
現実を直視することができないので、そこには依存するものが必要となります。これはわたしたちみんなに共通していえることです。

ただ生活習慣をすこしでもよくしようと思うなら、自分が何に依存しているのか言葉で切り出すことがスタートになります。
もしかしたら今この話を聞いていて、あなたの頭に浮かんでいるそれが、あなたの依存しているものかもしれませんね。

ぜひ自分が依存しているものを頭の片隅に置いて、毎週すこしずつでも生活を変化させてみてはいかがでしょうか。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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