2021/12/21 ( 更新日 : 2021/12/21 )

脳ドックの認知・イメージ調査を実施!「安くて気軽に受けられるなら受けたい」の声多数

ドクターコラム
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全国の20代から60代の男女を対象に「脳ドックの認知・イメージ調査」を実施しました。20代、30代では約6割がその存在を知らないなど、まだまだ脳ドックの認知度が低いのが現状。今回の記事では統計グラフなどとともに、世間が脳ドックに求めていることや、脳ドックに対して持っているイメージなどをご紹介いたします!
目次

脳血管疾患は三大疾病のひとつ

がん、心疾患、脳血管疾患は日本人の三大疾病といわれています。
厚生労働省が公表した「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)」によると、脳血管疾患での死亡数は102,978人

脳の病気は突如発症することも多く、もし死を避けることができたとしても、重い後遺症が残るケースが多いです。
予防の意味でも脳ドック受診は非常に大切ですが、そもそも世間の認知度はどれくらいで、どのようなイメージを抱いているのでしょうか。

若い世代は脳ドックを知らない?

脳疾患リスクの早期発見と発症予防につながる脳ドックですが、世間ではどれくらいの方に知られているのでしょうか。

脳ドック(脳疾患リスクの早期発見と、その発症の予防及び専門医療機関への早期紹介のための検査)をご存じですか?

と質問したところ、各年代での結果は以下のようになりました。

20代・30代の若い世代は3割程度、また40代以上も半数程度と、脳ドックの認知度はまだまだ低いのが現状でした。

脳ドックのイメージと求めること

では、世間は脳ドックにどのようなイメージを持っているのでしょうか?

脳ドックに関してどのようなイメージを抱いていますか(抱きますか)?(複数回答可)

と質問したところ、

①費用が高い(69.5%)
②脳疾患リスクが分かる(26.3%)
③検査時間が長い(23.8%)

という結果が上位となりました。

年代別に見ても、すべての年代で『費用が高い(20代62.2%、30代64.5%、40代74.9%、50代73.6%、60代72.1%)』と考えている方が多いです。

20代・30代は『中高年世代の人が受けるもの(20代25.9%、30代27.1%、40代18.5%、50代13.0%、60代8.8%)』という回答の割合がほかの年代よりも高く、脳ドックは「まだ自分には関係のないもの」というイメージを持っていました。

では、ご自身が脳ドックを受診する場合には、どのようなことを求めているのでしょうか。

脳ドックを受診する場合、どのようなことを求めたいですか?(複数回答可)

と質問したところ、

①正確な診断・分析(50.2%)
②継続しやすい価格設定(48.0%)
③スピーディーな検査(39.2%)

が上位になりました。

正確な診断・分析を求めている方が半数。
また、費用が高額であるというイメージが強いこともあり、リーズナブルで継続しやすい価格設定を望んでいる方も多い様子がうかがえます。

年代別に見ると、20代を除くすべての年代で『受診できる施設が近い(20代28.9%、30代41.9%、40代36.5%、50代40.4%、60代41.7%)』という回答の割合が比較的高く、自宅や職場などの近くで受診できることも、脳ドックに対してもとめている方が多い結果となりました。

脳疾患リスクがあるのはどんな方?

下記の項目に該当する方は、脳疾患リスクが高まっている可能性があります。

  • 脳の検査を一度も受けたことがない
  • 慢性頭痛、片頭痛がある
  • 家族や親戚に、心筋梗塞や狭心症などの心疾患の病歴がある
  • 高血圧症や糖尿病など生活習慣病がある
  • 中性脂肪や尿酸値、コレステロール値が高い
  • 喫煙している
  • よくお酒を飲む
  • ストレス過多

これらの項目に当てはまる方はどれくらいいるのでしょうか。

以下に示した項目の中で、ご自身に当てはまるものを教えてください(複数回答可)

と質問したところ、

①脳の検査を一度も受けたことがない(65.0%)
②ストレス過多(24.6%)
③慢性頭痛、片頭痛がある(20.5%)

が上位になりました。

6割以上の方がこれまで脳の検査を一度も受けたことがなく、また『ストレス過多』と感じている方が約4人に1人、『慢性頭痛、片頭痛がある』という方が約5人に1人と、決して少なくないことが分かりました。

そして

これらの項目にひとつでも当てはまる方は、脳ドックの受診を推奨されていることをご存じですか?

と質問したところ、『知っている(17.4%)』『知らない(今知った)(82.6%)』という結果になり、8割以上がご自身に脳疾患リスクがあることを知らない実態が浮き彫りとなりました。

さらに

これらを踏まえ、ご自身も定期的に脳ドックを受診すべきだと思いますか?

と質問したところ、6割近くが『とてもそう思う(18.1%)』『ややそう思う(41.3%)』と回答しました。

安く手軽に受けられるなら脳ドックを受診したい

先ほどの質問では、これまで脳の検査を一度も受けたことのない方が65%に上ることが判明しました。では脳ドックを知っている方の中で、実際に受診した経験のある方はどれくらいいるのでしょうか。

最初の質問で『知っている』と回答した方に、「脳ドックを受診したことはありますか?」と質問したところ、全体では8割以上が『ない(80.2%)』という結果に。

年代別に見ると、年代が上がるのに比例して『ある(20代9.9%、30代10.0%、40代11.6%、50代20.2%、60代41.1%)』という回答の割合が高まり、受診率が上がっている様子もうかがえます。

では、脳ドックを受診した理由、受診しない理由とは何でしょうか。
それぞれ詳しく聞いてみました。

■脳ドックを受診した理由

・家族に病気のリスクがあったから(20代/男性)
・安心材料になるから(30代/男性)
・会社の健康診断では、首から上の診断項目がないから(40代/男性)
・毎年人間ドックをしていたが、脳はやっていなかったので(50代/女性)
・母親がくも膜下出血になったから(60代/女性)

■脳ドックの受診に至らない理由

・若いから。どこでやるのかわからないから(20代/女性)
・高額なイメージと年齢的にまだ必要ないと思うので受診していない(30代/女性)
・一度限りでなく継続することも含め、費用が高額だと思うから(40代/男性)
・検査できる施設の情報がない(50代/女性)
・費用が高額、適切な診断がされているのか疑問(60代/女性)

脳ドックを受診した理由について、ご家族に脳疾患リスクがあったり、実際に発症したりといった理由のほかにも、健康診断や人間ドックの検査項目にないことなどがあげられます。

一方、受診に至らない方は、「高額な費用がかかる」といったイメージや、若い世代は「年齢的に自身にはまだ関係ない」といった理由のほかにも、脳ドックを受診したくても、「どこで検査しているのか分からず、結果的に受診に至っていない」という方もいるようです。

では、脳ドックを知らなかった方も含め、どのようなものであれば自身も受診したいと考えているのでしょうか。

どのような脳ドックなら受診したいと思いますか?(複数回答可)

と質問したところ、全体では『手頃な価格(87.1%)』という回答がもっとも多く、次いで『検査が短時間で終わる(42.4%)』『検査結果で異常が見られた場合、すぐに脳神経外科を受診できる(37.7%)』とつづきました。

年代別に見ても、『手頃な価格(20代83.1%、30代84.2%、40代86.7%、50代88.5%、60代92.7%)』という回答の割合がほかを圧倒して最多となり、また年代が上がるにつれてその割合も高まっています。

この結果から、脳ドックのいちばんの懸念は、その費用であることがわかりました。
また万が一何か異常が見られた場合、速やかに脳神経外科を受診できる体制が整っているかなど、充実したアフターフォローも見逃せないポイントになるようです。

脳血管疾患(脳卒中)は発症させないことが大切

今回の調査で、20代~60代、各年代の脳ドック認知度や、脳ドックへのイメージが見えてきました。
認知度、受診率ともにまだまだ低く、高額な費用がかかるイメージや、検査を行っている医療施設が分からない、などの理由で受診に至らない方も多いのが現状。

厚生労働省が公表した「2019年 国民生活基礎調査の概況」では、脳血管疾患(脳卒中)が要介護となった原因の第2位となっており、また、第1位の認知症も脳の異常によって引き起こされる疾患であることが分かっています。

脳血管疾患は一度発症すると体にダメージを残すことが多いため、発症させないことが何よりも重要です。
健康診断や人間ドックでは見えないリスクに気づくためにも、興味を持った方は脳ドックを受診されてみてはいかがでしょう。

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