2022/08/31 ( 公開日 : 2022/05/12 )

子宮/卵巣のがんは初期症状がない? 若いうちから定期的な検診をすすめる理由

症状
がん 婦人科検診 子宮
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代表的な女性特有のがんとして、子宮(頸部・体部)と卵巣にできるがんがあります。子宮がんや卵巣がんは原因も発症ピークの年代も異なっているのはご存知ですか? 記事の中では、20代の方から60代以上の方まで、知っておいて欲しい女性特有のがんについて詳しくまとめています。
目次

子宮/卵巣がんについて

子宮と卵巣は女性の生殖器の主要な構成要素で、女性ホルモンの分泌、卵子の生成、妊娠、出産など女性特有の働きを担っています。
女性器のがんを理解するためには、子宮頸部(子宮下部に当たる筒状部分)、子宮体部(子宮上部に当たる袋状部分)、卵巣の3箇所に分けて考える必要があります。

子宮頸がん

子宮頸がんは、子宮の入り口に発生するがんです。このがんはおもにヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することで発生するもので、女性生殖器の中では子宮体がんについで発生頻度が多いとされています。
近年20〜30代で発症が増えており、30代後半が発症のピークとされています。

子宮体がん

子宮体がんは、子宮の内側の子宮内膜から発生するタイプのがんです。
内膜は生理で剥がれ落ちることで変わっていくため、生理がある年代での発生は少ないです。
生理が終わった、50〜60歳代でもっとも多くなります

卵巣がん

卵巣がんは、卵巣に発生するがんです。
卵巣がんは発生する場所によって、上皮性・胚細胞性・性索間質性などの分類がありますが、9割以上が上皮性のがんです。
また卵巣に発生する腫瘍には、良性、悪性、その中間に当たる境界悪性のものがあります。
卵巣に腫瘍が見つかったからといって、すべてが卵巣がんとは限らないです。

年齢別にみると、卵巣がんは40歳代から増加し始め、50〜60歳代でピークを迎えます。

子宮/卵巣がんに症状はある?

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは、がんになる前の状態(異形成といわれる)を何年も経てから、がんになります。
この異形成の時期では、症状として出るものはありません

子宮頸がんとなっても初期に症状が出現することはありません。
子宮頸がんが進行すると、月経中ではないときや性交時の出血、濃い茶色や膿(うみ)のようなおりものが増える、水っぽいおりものや粘液が多く出ることがあります。
この状態からさらに進行した場合には、下腹部や腰に痛みが出て、尿や便に血が混じることもあります。

子宮体がんの症状

子宮体がんで自覚症状として最も多いのは不正性器出血(月経以外の性器からの出血)です。
閉経後あるいは更年期に出血がある場合は特に注意が必要となります。肥満傾向で若いときに月経不順があった場合なども注意が必要です。

子宮体がんも進行した場合は子宮頸部や卵巣に浸潤することがありますので、子宮頸がんや卵巣がんでみられるような症状をきたす場合もあります。

卵巣がんの症状

初期の段階では自覚症状はほとんどありません。
下腹部のしこりなどに違和感を覚えて受診した結果、がんが見つかることがあります。
大量腹水をきっかけに見つかることもあり、その場合は腹部圧迫感や膨満感、食欲減退などが起こります。
腫瘍が大きければ、捻転や破裂を起こし強い下腹痛をきたすことがあります。

がんが進行した場合には、卵巣腫瘍が膀胱や直腸と一塊となり、頻尿や便秘が起きたり、足がむくんだりすることもあります。

子宮/卵巣がんの原因は?

子宮/卵巣がんの原因としては、以下のものがあります。

がんの種類と原因
がんの種類 原因
子宮頸がん ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因。性的接触により子宮頸部に感染する。HPVの型により進展のリスクや進行のスピードが異なる。
子宮体がん エストロゲン(子宮内膜を増殖させる)とプロゲステロン(子宮内膜の増殖を抑制する)という2つの女性ホルモンが関係。
バランスが崩れてエストロゲンが過剰になると発生するといわれている。
肥満、月経不順、排卵回数が多い(出産経験がない、初経が早い、閉経が遅い)などもリスク因子。
卵巣がん 直接的な原因は不明。
遺伝的な要因、肥満、排卵回数が多い、子宮内膜症もリスク因子。
記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

メディカルチェックスタジオでは
MRIを用いて子宮/卵巣を検査できます。

骨盤内がんドック
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監修医 叶谷 愛弓 (かなたに・あゆみ)
東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科
助教、産婦人科専門医、医学博士

東京女子医科大学を卒業後、関東労災病院で初期研修。その後、東京大学産科婦人科学教室入局。長野こども病院、虎の門病院、東京警察病院などで修練を積んだのちに現在は東京大学医学部附属病院、女性診療科・産科の助教として勤務。専門は周産期。妊娠中のDHA(ω3脂肪酸)の意義に関する研究で学位を取得。

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