2023/02/28 ( 公開日 : 2022/10/18 )

水頭症とは? 脳脊髄液の役割、原因、種類と症状などについて解説

症状
くも膜下出血 脳疾患
この記事は約6分で読めます

水頭症の治療方法

水頭症は髄液が脳室内に貯留したことが原因のため、脳室内にたまった髄液を排出することが治療の目的になります。
そこでシャント手術、ドレナージ術、第三脳室開窓術などの治療法で脳室内の髄液を排出します。

薬物療法として利尿薬などを用いることもありますが、効果が薄いため単独で行うことはあまりありません。

シャント手術

シャント手術は、脳室と別の場所をチューブを使用してつなぎ、髄液を排出する経路を作る手術です。
過剰な髄液がある脳室内や脊髄に埋め込んで、皮膚の下を通して別の部位に髄液を排出させます。

チューブは髄液の排出量を調整する必要があります。
近年では体の外からでも髄液の排出量を調整することができるものも登場しているため、状態に合わせて調節可能です。
なお強い磁場がかかると、設定した排出量が変わることがあるため注意が必要です。

シャントをつなぐ場所としては、通常は腹部が多くなっています。
脳室と腹腔をつなぐものを「脳室-腹腔シャント(V-Pシャント)」、脊髄腔と腹腔をつなぐものを「腰椎-腹腔シャント(L-Pシャント)」と呼びます。

患者が子どもの場合には、成長につれてシャントを使わなくても済むようになるケースもみられます。
しかし、出血や損傷のリスクがあるためあえて外されないこともあります。
成長に伴いチューブが足りなくなると、再手術が必要になります。

ドレナージ術

ドレナージ術は体の外と髄液のたまっている部分をつなぎ、排出する経路を作る手術です。
しかしチューブが外気と触れることになるため、ウイルスや細菌が体内に入り込む可能性も否定できません。

感染の危険性が高いことから、長時間ずっと使用することはできません。
緊急の頭蓋内圧亢進の治療や、脳室拡大をともなう疾患に対する術前術後の管理などに用いられます。

第三脳室開窓術

脳室と脳室の道になっている「中脳水道」という場所が閉塞して、長期間水頭症になっている場合に行うのが第三脳室開窓術です。

脳室とくも膜下腔を直接つなげて、過剰な髄液を排出して通常通り髄液が吸収されるようにします。
イメージとしては交通渋滞が起こっているため、別の道を用意するようなものです。
シャント手術のように異物を中に入れておく必要がないため、リスクも少なくて済みます。

水頭症の予後

水頭症の予後は、原因や治療経過によって大きく左右されます。
例えば水頭症になった原因が別の病気にあった場合、その病気の改善の度合いによって予後は異なります。
そのため、水頭症のみの治療を行っても再発する可能性はあります。

治療後のリスクについて

水頭症の治療はおもに髄液の排出を目的としますが、髄液の過剰排除によって頭痛などの低髄液圧症状や硬膜下血腫がみられたり、シャント手術やドレナージ術による感染症が起きる場合があります。
またシャントも壊れる場合があるため、注意する必要があります。

まとめ

乳児、幼児、青年以後で、水頭症では起きる症状が異なります。
特に老齢になってからは老化現象と似た症状が現れるため、分かりにくいといわれています。

気になる症状がある方は、病院やクリニックでの検査を一度受けてみてはいかがでしょうか。

記事についてお気づきの点がございましたら、
編集部までご連絡いただけますと幸いです。

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監修医 鳴海 治 (なるみ・おさむ)
元メディカルチェックスタジオ医師・医学博士

28年間の脳神経外科の手術と救急の経験から、再生しない脳という臓器の特性、知らないうちに進行し突然発症して障害を残す脳卒中疾患の特性に対しては「発症させない」ことが最も有効な対策だと考えています。 なるべく多くの方が健康なうちに脳ドックを受診し、問題解決できる環境を提供してゆきたいと思います。

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